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改めて『風と共に去りぬ』を観ました

確か中学2年生の夏だったと思う。
夏休みの宿題で読書感想文を書かなくちゃいけなくなって、図書館で何気なく借りた本がマーガレットミッチェル作『風と共に去りぬ』だった。
南北戦争時代のアメリカを舞台に、スカーレット・オハラという情熱的な女性の激動の半生を描いたストーリーとなっています。
かなりの長編小説だったけど、強かで気が強い性格のスカーレット・オハラのキャラクターに引き込まれて一気に読破しました。

小学生までは歴史上の人物の伝記ものだったり、古典の小説ばかり読んでいたので、歴史小説でありながら破天荒で常識外れの主人公が登場する物語に衝撃を受けました。
とにかくスカーレット・オハラがカッコいいと(笑)
アメリカの南北戦争で全てを失い、残された家族を守る為なら何でもする。
荒廃したふるさとのタラの地に立って「生き抜く為、家族を守る為なら盗みも人を殺すことだってするでしょう。神に誓う、私は二度と空腹にはなりません!」というセリフには震えました。

小説『風と共に去りぬ』を読み終えて、レンタルビデオで映画『風と共に去りぬ』を観ました。
その時の感動といったら夜も眠れないほど(笑)
主人公のスカーレット・オハラ演じるヴィヴィアン・リーとレッド・バトラー演じるクラーク・ゲーブルがイメージ通りで、後に写真集を衝動買いするほど。

美しいスカーレット・オハラを集めてみました。
この映画を撮っていた当時、ヴィヴィアン・リーは一人の子どもの母親です。それなのにこの見事なスタイル。
映画のオープニングの場面。

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一番有名な衣装だと思います。
密かに慕っていたアシュレイが、戦争前にメラニーと結婚すると知ったスカーレット。アシュレイを誘惑しメラニーから奪う為、大きく肩を出したドレスを身に着け園遊会に登場するスカーレット・オハラ。

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タラの土地に多額の税金が掛けられ、支払いに困ったスカーレット。レッド・バトラーの援助を受ける為、残された母の形見のカーテンでドレスを作りレッドに会いに行く場面。

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レッドの支援を受けることに失敗したスカーレット。タラの土地を守る為に妹のフィアンセを奪い偽りの結婚をする。その後ビジネスで成功するが自分の無茶な行動で夫を失い未亡人となってしまう。
そこへレッド・バトラーが訪ねてきて結婚の申し込みをする場面。

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レッド・バトラーとの結婚生活はすれ違いばかり。

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スカーレットがアシュレイと抱き合うところを人に見られて、スカーレットがアシュレイを誘惑していたと噂になってしまう。
みんなが集まるアシュレイの誕生日会に、無理やりレッドに連れて行かれ、針の筵に一人で登場する場面。

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昨夜なかなか寝付けず、アマゾンプライムで久々に『風と共に去りぬ』を観ることにしました。
まさに40年ぶりの映画『風と共に去りぬ』です!
子どもの頃強くて逞しいスカーレット・オハラに憧れて、私もあんな風に強くなりたいとさえ思っていたはずなのに、自分の欲望に貪欲でどこまでも自分勝手な振り舞いの、無知なスカーレットに少し幻滅してしまいました。

それは私が年齢を重ねてそれなりに大人になったからだと思うのですが、エゴイスティックを貫くような傲慢さは不快な印象を新たに持ちました。
きっと若い頃にはこうしたタフさが必要だったのかも?
だから何が何でも欲しいものは全て手に入れる!みたいな、自分にはない強さに当時の私は憧れたんじゃないかと思うのです。

それにしてもヴィヴィアン・リーの美しさは世界遺産レベル!
ため息が何度も出ました。


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