見出し画像

Episode:16 2023年のIMAXで観るべき作品

2022年は素晴らしいIMAX作品がたくさんありました。2023年も多くのIMAXで観るべき映画が控えています。よろしければIMAXスクリーンで観るかどうかの判断材料としてご参考いただければと思います。


まずは大本命、ノーラン新作
「オッペンハイマー」
2023年7月21日 全米公開

核実験のカットと思われる不穏なポスター…


キリアン・マーフィー主演、エミリー・ブラント、マット・デイモン、ロバート・ダウニー・Jr、フローレンス・ピュー、ケネス・ブラナー、ゲイリー・オールドマン、ラミ・マレック、ジョシュ・ハートネットの豪華キャスト出演、撮影はお馴染みホイテ・ヴァン・ホイテマ、音楽は前作「TENET」から引き続きルドウィグ・ゴランソンが手掛けます。

今作も大量の1.43:1のシーンが含まれていると思われます。IMAXフィルムカメラを使ってモノクロ作品に仕上げているシーンもたくさんあるようで、カラーと白黒の映像がどのような質感になっているのか本当に楽しみです。原爆の父と呼ばれたオッペンハイマーの伝記映画となるのか、原爆実験のシーンもCGは使わずに撮影されたようで、どのような意味を込められてノーラン監督がこのテーマを制作しているのか、期待と不安でいっぱいです…とにかく早く観るしかない…



つづいて待望のドゥニ・ヴィルヌーヴ作品続編
「DUNE part two」
2023年10月23日 全米公開

ぜひIMAXレーザーGTで至高のフルサイズ映像を


前作では約1時間ほど1.43:1のシーンが含まれましたが新作ではそれ以上のシーンがIMAXフルサイズになるようです。前作の豪華キャストに続き、続編でもフローレンス・ピューやレア・セドゥ、オースティン・バトラーなどの出演も。引き続き究極の映像体験が期待できます。



トップガン旋風冷めやらぬ内に人気シリーズ最新作
「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング part one」
2023年7月21日 日本公開

シリーズ初の前後編


トム・クルーズが崖からバイクに乗ったまま飛び降りる脅威の予告が度肝を抜いておりますが、コロナ禍で延期していた中ようやく公開となります。

サブタイトルのデッドレコニングですが「推測航法」のこと、航行した経路や進んだ距離、起点、偏流などから過去や現在の位置を推定し、その位置情報をもとにして行う航法を意味する言葉だそうです。本シリーズも7作目、そして後編である8作目が控えていますが、シリーズの集大成となるような予感がしますね。前作「フォールアウト」ではクライマックスのヘリコプター突入シークエンスなどで1.43:1のシーンが含まれていたので、新作でもIMAXフルサイズ映像が楽しめるかもしれません。



「Barbie(原題)」
2023年7月21日 全米公開

できれば大画面でマーゴッを堪能したい


マーゴット・ロビー×ライアン・ゴズリングでバービー×ケンの実写化。シャン・チーも出演してます。2001年宇宙の旅パロディ(くっそジワる)予告を観る限り、どんな映画になるのか全くの未知数です。恐らくIMAX上映はないような気がするのですが、アスペクト比がどうやら2.00:1とのことでIMAXサイズに近い比率のため、IMAX上映で観てみたいという願望も込めてご紹介です。

恐らく大きいスクリーンで観た方が良いと思われます


2.00:1の場合、ビスタサイズともシネスコサイズとも異なるため、この絵のように上下と左右に黒帯が入る額縁上映になる可能性が高いと思われます。作品の規模感としてIMAX枠は押さえられないような気がするので、小さいスクリーンで観るとかなり画面に圧迫感が出る可能性がありますのでスクリーン選びは要注意です。



A24最大最強の問題作!?
「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
2023年3月3日 日本公開

このカオスな世界観はIMAXで楽しむしかない!?


スタジオA24史上最大ヒット作となった本作がようやく日本でも公開となります。ミシェル・ヨー主演、製作は「アベンジャーズシリーズ」のルッソ兄弟、監督は「スイス・アーミー・マン」のダニエル・シャイナート×ダニエル・クワンと最強の布陣。

基本はシネスコサイズになりますがどうやら一部1.33:1サイズや、2.00:1サイズとIMAXサイズに近いカットもあるようで、これはIMAXスクリーンでの鑑賞が最適解になるのではないでしょうか。昨今のユニバースものが乱立していることへの一石を投じるような皮肉的な作品となるのか、どのような映画になるのか全く予想が付きません。



「鬼滅の刃/上弦集結、そして刀鍛冶の里へ」
2023年2月3日 公開

すでに十分美しい映像だったあのアニメ放送から、更にどれだけ映像が綺麗になったのか?!


テレビ放送された「遊郭編」の10話と11話、そして完全新作となる「刀鍛冶の里編」の1話をまとめて劇場公開。全編4Kアップコンバート、音楽も劇場環境に合わせて再ミックスでの上映とのことで、IMAXで楽しむべきアニメ作品に進化していると思います。「無限列車編」での煉獄さんの肌のきめ細やかさ、不知火の炎の揺らぎの美しさ、アニメこそIMAXで観なければと感銘した作品です。

なお公開日より鑑賞特典の「上弦集結本」が先着200万名分で配布決定とのことです。鬼滅ファンの方々は品切れになる前に映画館へ走りましょう!



「ララランド」「セッション」のデイミアン・チャゼル監督最新作
「バビロン」
2023年2月10日 日本公開

マーゴッ、ブラピ、オリビア・ワイルド、トビー・マグワイアと豪華絢爛のキャスト陣


前作「ファーストマン」にて月に降り立ったシーンでIMAXフルサイズに切り替わるという最高の没入体験を味わえる仕掛けを魅せてくれました。本作においても一部IMAXフルサイズになるかもしれません。黄金時代と呼ばれた1920年代のハリウッド、古き良き時代の煌びやかな世界観はきっとIMAXスクリーンで堪能すべき映像になるはずです。



「アントマン&ワスプ/クアントマニア」
2023年2月17日 日本公開

釈迦の掌みたいなデザインがかっこよい


フェーズ5の1作目となる記念すべき本作。マルチバースサーガのメインヴィランとなる予定の征服者カーンがようやく登場です。ポール・ラッド、エヴァンジェン・リリー、マイケル・ダグラス、ミシェル・ファイファーのお馴染みの面子に「ザ・スイッチ」で怪演を魅せてくれたキャスリン・ニュートンが加わります。

quantum(量子)とmania(熱狂)を掛け合わせた造語であるquantumania、単語の中にantmanが入っているのも面白い。IMAXですと一部1.90:1サイズが入っているようですので、量子の世界や小さいサイズになった時など、ここぞという最適なタイミングでIMAXサイズの映像を楽しめると思います。



「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/VOLUME 3」
2023年5月3日 日本先行公開

ホリデースペシャルのほっこり感からの落差がすごそう…


2001年宇宙の旅オマージュが盛り込まれた予告からただようグランドフィナーレ感…愛すべきあいつらのと別れの時が近づいているようで、とても寂しい想いでいっぱいです…IMAX版予告が1.90:1サイズだったので、全編IMAXサイズの映像が楽しめるかもしれません。ジェームズ・ガン監督も本作を機にMCUからの離脱、DCUへ就任とのことで最後の旅をたくさん楽しみたいと思います。



「CREED 3(原題)」
2023年3月3日 全米公開

この筋肉の美しさ…やはり筋肉が全てを解決する…


このシリーズおよびロッキーシリーズを観ていないので全然わからないのですが、Filmed for IMAX認証作品とのことで一部なのか全編なのかはわかりませんが、1.90:1サイズが用意されているようでご紹介しておきます。IMAX版予告ではサイズが切り替わっていたので恐らく一部のはずです。



「AQUAMAN AND THE LOST KINGDOM(原題)」
2023年12月25日 日本公開予定

なんだか不穏な空気感が続くDCEU、もといDCU復活のターニングポイントとなるか…


前作では約92分の1.90:1のIMAXシーンを楽しめました。恐らく新作も多くのIMAXシーンが含まれることが期待されます。水の表現などの立体感も引き続きたくさん堪能できると思います。

メラ役アンバー・ハードの解雇、ヘンリー・カヴィルのスーパーマン役復帰が白紙、ジェームズ・ガン監督DCスタジオのCEOとして就任などなど…かなり社内改革を含めて、様々なゴタゴタが続いているDCUですが、果たしてこのユニバースはちゃんと続いてくれるのか…



「スパイダーマン/アクロス・ザ・スパイダーバース」
2023年公開予定

様々なユニバースのスパイディが集結!?

前作はIMAX3Dを最大限堪能するために作られたような作品でした。スクリーンサイズはシネスコでしたが、手前と奥で描写が異なる凄まじい立体感、色鮮やかに没入できるユニバースの世界観、ぜひとも本作もIMAX3Dで味わいたい作品になると思います。そして後編となる「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」も2024年公開と連続して前後編を楽しめます。




番外編

「アバター3(仮題)」
2024年公開予定

IMAXオススメブログですがアバターに関しては、絶対ドルシネ!間違いなくドルシネ!

「アバター1リマスター」および「アバター2」で脅威の映像体験であるハイフレームレートが楽しめました。通常の映画作品では1秒間に24コマの映像が流れますが、「アバター2」では1秒間に48コマという倍の密度の映像がシームレスに挟まれていて、最新技術の進化したデモンストレーションを楽しめました。


シアターごとのスペック一覧

ドルビーシネマ
→48fps、HDR、ドルビーアトモス、4K

IMAXレーザー
→48fps、12.1ch、2K

IMAXレーザーGT
→48fps、12.1ch、2K

※公式発表ではないのであくまでご参考まで

つまりアバターにおいてのスペック上の最適解は、IMAXではなくドルビーシネマとなるはずです。恐らく新作の3においてもこのスペックが推奨されると思います。ぜひドルビーシネマが近くにある方はそちらで観られることをオススメします。

現在公開中の「アバター2」もまだ観られていない方はドルビーシネマでの鑑賞をぜひご検討ください。通常の24fpsとヌルヌルの48fpsが自然に切り替わるハイフレームレート映像、そして色彩鮮やかなハイダイナミックレンジが効いた4K映像が楽しめました。




以上、2023年に公開されるIMAXで観るべきであろう作品をご紹介させていただきました。ぜひ参考にしてもらえたら幸いです。通常料金より高くなるので(3Dだとさらに上乗せ、ほんまに高い!)なかなかIMAXを選ぶというのも難しいかもしれませんが、極上の鑑賞体験を味わえるのは間違い無いと思います。ぜひこれだ、という作品はIMAXで堪能していただければと思います。

来年もどうぞ素晴らしい映画と出会えるよう、良い年になりますように…


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?