【Chromium】ブラウザ難民が増えそうだという話②

恐れていたことがついに現実になってしまいました。

Kinzaの開発終了宣言です。

[重要] Kinza開発終了について｜ウェブブラウザ:Kinza - 国産で軽い・使いやすい

いや参りましたね。一応そのための備えをしてきたのは前回の記事で書いた通りなんですが、あくまで消去法で候補を決めたというだけで正直Vivaldiに移行することに納得していたわけではなかったんですよ。

むしろ同期機能が完全に使えなくなってもバリバリ手動同期でKinzaを使い続ける気満々だったんですが、こうもハッキリとトドメを刺されては最早手動同期云々でどうにかなる問題ではありませんね。

いい加減覚悟を決める時が来たようです。

※そのへんの顛末について詳しく知りたい人は過去記事を参照

1. 光明

とかなんとか言いつつ、足掻いてしまうのががんがるさんです。

向こう10年は使うブラウザの利便性をそう簡単に妥協してなるものかよ。

ということでとりあえずChromiumベースのブラウザの中で前回試してなかったものを片っ端から試してたんですが、そのかいあってついに一筋の光明を見つけました。

「Cent Browser」です。

CentBrowser - The Most Feature Rich Chromium

Cent BrowserはKinzaと同等のマウスジェスチャー＋タブホイール機能に加えスーパードラッグを標準搭載したブラウザで、驚くことにKinzaとほとんど遜色ない水準の操作性を有しています。こんなんあったんですね。Coolnovoの系譜をバチバチに感じます。

サイドバーはブックマークの表示に機能が限定されており、Kinzaに比べるとやや使い勝手は落ちますがとりあえず使えます。デフォルトではオフになっているので使いたい人は要設定です。

日本語フォーラムがないのは少々残念ですがブラウザ自体は日本語に対応していますし、何よりスーパードラッグにデフォルトで対応し、タブ周りの挙動がKinzaと同じ感覚で使えるという点でVivaldiよりも遥かに優れています。

Kinzaになかった機能に関してはまだその全てを把握してはいないのですが、とりあえず「カーソルをタブに設定した秒数合わせると自動でタブが切り替わる」というのは中々悪くなさそうな機能です。大量にタブを開いている時など使い勝手が良さそうなのでちょっと導入してみたいと思います。

2. 暗雲

さて、これで移住先問題も解消したわけで万事解決です。
めでたしめでたし・・ではないんですよまだ。残念ながら。

下の画像は最新版のCent Browserの初期画面なんですが、Chromiumユーザーの方なら「ん？」となにか違和感に気付くのではないでしょうか。

Chromiumであれば本来無くなっているはずのモノが画面に残っています。

そう、こいつです。

先日のアップデートで無効化されたはずのこの機能が残っているということはつまりChromiumのVerが古いということに他なりません。

確認してみたところ、案の定最終更新日は半年近く前でした。

・最新のChromium Ver：93.0.4577
・Cent BrowserのChromium Ver：86.0.4240.198

正直「おいこれ絶対Kinzaと同じパターンじゃねーかお前ふざけんなよ」という思いで胸がいっぱいだったんですが、心の中の仙道がまだ諦める時間じゃないと諌めてくれたのでなんとか踏みとどまりました。

半分諦めつつもユーザーの生の声を聞くためフォーラムへと歩を進めます。

3. DanDengくんとの約束

Cent Browserのフォーラムへと足を運んでみると、わりと直近に管理者が質疑応答している姿が確認出来ました。とりあえず開発者が失踪してはいないんだなということが分かりやや期待感が上がっていきます。

そして私はついにその一文を見つけました。

「たぶん今月中にはアップデート出来ると思う」

きました。

やはり足掻いてみるもんですね。

ちなみにそろそろ今月終わりそうですけど大丈夫。
DanDengくん（※開発者）はやれば出来る子、強い子です。

必ずやCent Browserは我々迷える子羊たちの新たな寄る辺となってくれることでしょう。

DanDengくん、信じてるぞ！

※続きます