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GANGSTERS部員インタビュー

未経験スポーツへの挑戦、偉大な先輩との出会い、そして現役での就職活動。
4回生DL松村祐哉がラストイヤーをむかえた今、思うことを聞いた。



1.「本気でやれる環境」へ


「昔は、続けてきた環境を崩したくなかったし、変えるということに恥ずかしさを感じたり周囲に気を遣ったりして過ごしてきたなと思う。」高校まではずっとバスケを続けてきた4回生DL松村祐哉は、大学に入って心機一転アメフト部に入部した。それまで他のことをやってみたいという気持ちはあったものの自分を変えてこなかったが、「物事に本気で取り組んでみたい」と思ったという。入部のきっかけとなったのは、新歓期にある先輩から言われた「(アメフト部は)本気でやれる環境が整っている。」という言葉だ。本気になることは恥ずかしいことじゃない、と『本気』を肯定してもらえる環境に惹かれ、その先にある『日本一』の目標を追うことを決めた。


2.他人と向き合うきっかけをくれた先輩との出会い


アメフト部に入った松村が再び変わるきっかけとなったのが2018年度主将草野裕哉の存在だ。3回生の4月~12月までの約9か月間、当時学生コーチをしていた草野に毎日欠かさず日報を送り、直接的なコミュニケーションを取った。「今までも本気で取り組んではいたが、自分の中で黙々と取り組むだけだった。そんななかで他人と向き合うきっかけを与えてもらったなって思う。」それを機に、チーム全体に向けて発信する機会が増えたことが、入部以降に一番変わった点だという。そんな草野について松村は「良い意味で古風な人。強大な力で引っ張りつつ困ったときには手を差し伸べてくれる感じで。優しさと強さとを兼ね備えた人。」と話す。
 

松村自身がなりたい『先輩像』を聞いてみた。「草野さんになろうとしても、超えることはできないし、同じにすらなれない。+αを目指さないといけない。」としたうえで『バカな上司』でありたいという。「 “バカ”ってのは無能って意味じゃなくて、確かな実力はありつつも、上にも下にも幅を広げて、どちらにも分け隔てなくコミュニケーションが取れるような潤滑油となるっていうイメージ。上から引っ張るっていうよりも、フラットもしくは少し下くらいの目線にいる、いい意味での“ゆるさ”が+αの部分。」先輩の強く優しい部分を引き継ぎつつ、より話しやすく、より“縦長”に。「卒業後に、後輩から『あー、もっと(チームに)いてほしかったな』と残念がってもらえるような存在になれてたらいいかな。」


3.最終学年となって思うこと


「4回生になって、草野裕哉という絶対的な尺度もいなくなった。新チームになって、同じパートのメンバーも大幅に変わった。チームについて考える時間は圧倒的に増えた。」より一層チーム全体に対する責任が重くなる中で、確かな指標もなく悩むこともあるという。後輩に教えるという4回生としての役割を担いつつ、自身でも「1試合2サック以上」と最後の1年に大きな目標を掲げる。

松村にとってもうひとつ大きな変化は、就職活動を始めたことだ。チーム内では「部活を4年間やりきってから就活をする」という考えもあるが、松村は「現役の今やってみてよかった」と語る。改めて自分の過去を振り返ったり、強みや弱みを客観視したりするなかで、アメフトを含む様々なことに対する考え方に深みが出てきたという。「変えられない部分に文句を言うのではなく、変えられる部分にフォーカスして取り組まないと、と考えるようにもなった。」満足な練習ができないという変えられない状況がある今だからこそ、変えられる部分を個人としてチームとしてどう工夫して取り組んでいくかが鍵となっていくだろう。

4.未来の京大生へのメッセージ


最後に、母校・北野高校の後輩に向けてメッセージをもらった。「先生方は積極的には勧めていない体をとっていますが、心の底ではやたらに京大を勧めているような感覚を感じている学生もいると思います。中には、それに反発して他の大学を志望しようとする方もいるかもしれません。少なくとも当時の私はそうでした。今思えば恥ずかしい話です。当初は他人に影響されたくなくて違う大学を志望していましたが、その選択も結局反発という形の、他人に影響されたものでした。

最終的には京都大学に来ましたが、これは自分の選択です。自ら調べ、自らの頭で考え、自ら下した結論です。どうか、大学でも就職でも、その時の自分なりの、自分だけの考えを持って進路を決めてください。決して他人任せにならないように。自分だけの人生です。

たまたまこの記事を見たあなたが、自らの選択の結果、たまたま京都大学を志望し、入学し、たまたま私たちアメフト部と話す機会があり、勧誘され、入部することになった…なんてことがあれば、これ以上に嬉しいことはありません。

「人生は偶然の連続です。そのためにも、今どう考えているか、今の自分を大切に生きてください。」


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