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「予白」

予白(造語)[→よはく]
予定が無くなったことによって生まれた余白
「たまたま、-ができたから読書でもしようか」

Googleカレンダーで空きスケジュールが出来ると不安になる。それはもう、ギッシリと予定を詰める。コロナ禍以降、映画や演劇や音楽ライブやイベントの予定が無くなっても、毎日のようにNetflixやSpotifyや観劇三昧やオンラインイベントの予定を入れている。むしろ、コロナ禍以降の方が予定が詰まってきている気もする。ただ、映画や演劇や音楽ライブやイベントは事前にチケットを買っていたりして予約をズラせないことが多いのに大して、コロナ禍以降の予定は基本的に、自分次第なので、ズラすことも容易だ。その分、気も楽になっている。

ただ、先週から始めたオンラインイベント・プロジェクト×3については、基本的に毎週の日時は固定で、イベントが始まるまで誰が参加するか、しないかも分からないという状況なので、ズラすことは困難。基本的に、開始から30分までは待とうと思うのだけれど、その30分は空白の時間になる。元々、スケジュールとしても最大の2時間をそれぞれに入れていたりするので、参加者が居なくて中止になった場合は、ポッカリと空白が空く。

その空白を、予定が無くなったことによって生まれた余白ということで「予白」と呼ぼう。個人的に、この予白の時間が好きだ。何も決まっておらず、何をしなくても誰からも責められない時間。ぎっしり予定を詰めているのは、自分自身にも関わらず、おかしな話ではあるが、自分自身でない何かが与えてくれた時間は、何とも貴重な感じがする。特別な何かをする訳でもないのだが、何かをしなければいけなくない時間に豊かさを感じる。

本来であれば、仕事以外の多くの時間は、予白どころか余白だろう。余白を持てずにスケジュールを詰め切ってしまっている現状こそが、一種の現代病なのだと自分でも思う。ただ、余白が増えすぎても不安になるのだなあ。


自分でもオンラインイベントを2本主催し、オンラインライブ・演劇にも参加しまくった一日。

Netflix「日本沈没2020」も全エピソード、観終わった。

ホント、オンライン充というか、既に、オンラインで摂取するエンタメ・コンテンツだけで自分のキャパを超えている気がする。幸福な悩みだ。どちらかというとライブ感より、音質の良さやライブ会場ならではの音を重視している人間として、オンラインライブ配信のクオリティの向上は非常にありがたい。このまま、オフライン・オンライン両立の方向を模索し続けて欲しい。