地元とつながる読書会コミュニティを続けられた工夫~「長く続くコミュニティ」のヒケツとは? #CMCHUB 極私的イベントレポート vol.2
続いてのトークゲストは「こすぎナイトキャンパス」の保崎 幸一さん。
トークテーマは「好きなことを好きでありつづけるための小さなデザイン」。
まずは自己紹介から。
静岡市生まれで2007年から武蔵小杉に住んでらっしゃると。
大手食品メーカーの情報システム部門→雑誌編集者→ICTサービス会社の品質保証部門というなかなか異色なご経歴です。
育児休暇1年×2回とあるので、2人のお子さんがいらっしゃるんですかね。
そんな保崎さんが携わられているコミュニティは主に4つ。
・読書交流会(こすぎナイトキャンパス)
・地域系ソーシャル大学(こすぎの大学)
・NPO法人 小杉駅周辺エリアマネジメント
・居住マンションのコミュニティ委員
コミュニティ大好きですね。共感します。
その後、武蔵小杉の紹介もありました。
(岩嵜としては、大学の通学路沿線にあったから、時々、訪れた懐かしき武蔵小杉。)
「こすぎナイトキャンパス」とは
今回、お話いただくのは「こすぎナイトキャンパス」
武蔵小杉で夜に行われる読書交流会だそうです。
大きく「読書会」と「戯曲WS」の2つの企画に分かれるようで、読書会のコンセプトは「open book, open heart」。本を自由に楽しむことに重点が置かれているという感じですかね。
戯曲WSの正式タイトルは戯曲WS「はじめて触れる戯曲」。コンセプトは「まだ出会っていない言葉が、ここにあります」。読書会と違うポイントとしては声に出すこと、ライブ感に重点が置かれていることでしょうか。
こすぎナイトキャンパスのスタイル
保崎さん、資料への情報の詰め込み具合が凄いです。
続いて、読書交流会「こすぎナイトキャンパス」のスタイルについて。
読書会というと、読んできた本の感想をシェアするという流れが一般的ですが、かなり詳細に設計されています。
まず、課題テキストは事前に指定していると。
そのテキストは、各々、持参するけど、読み切っていなくてもOK。
ファシリテーターを設け、ファシリテーターが参加者を指名して感想をシェア。
全員参加、全員発言がモットーでひとりひとりにファシリテーターがあてると。
で、話しの流れは本のテーマからはズレてOK。
地元のコミュニティ活動とのコラボレーションもしていると。
地元のアパレル店とコラボして、「大人の着こなし術」みたいなテーマでも開催したそうです。
結構、岩嵜のやっている「☆☆夜会」と共通する部分が多く、首を立てに振りながら聞いておりました。
こすぎナイトキャンパスの効果
会に地元の方が参加してくださるので、武蔵小杉のハブとしてコミュニティ活動の広がりを創出したと。
また、アパレル店など他のコミュニティ活動とのコラボを通じて地域の活性化にもつながったと。
戯曲WSでは、地元の人形劇団ともコラボしたそうです。
あと、武蔵小杉以外のエリアにも読書会ファシリテーターや企画協力として出向き、展開したそうです。
ちゃんと地元に影響を及ぼせているのは凄いです。
こすぎナイトキャンパスのこれまで
とは言っても、2012年にはじめて5年間、良いことばかりでは無かったそうで。
参加者同士のトラブルがあり、参加人数が減ったり、回を重ねるごとに、運営者負担も増えたり、マンネリ感が出てきたり…。
そんな数々の困難を大人のスルースキルと新たな企画回(「本とアパレル」「本と料理」など)を通じて乗り越えてきたそうです。
2016年からスタートした戯曲WSもそうした動きから生まれた1つとのこと。
最後に丁寧にまとめてくださいました。
これは、このまま写真の文言を読んだだけでも分かりますね。
これがお題。
これが回答。
最後に、テーマである「長く続くコミュニティ」の秘訣とは?への回答が一言。
「好きなことを好きでありつづけること」
わかりますねー。うん。
そうなんです。好きなことじゃないと仕事じゃない限り続かないし、好きなことを好きでありつづけるためにも努力が必要なんです。
非常に共感と学びが多いトークでした。
保崎さんが「TTP(徹底的にパクれ!)」と仰っていたので、存分にパクっていきたいと思います。
(つづく)