イスラエルのCovid-19の状況、そしてヘブライ語学校『Ulpan』に通う日々

シャローム！お久しぶりです。テルアビブ在住のがんちゃんです。
『がんちゃんのイスラエル便り』今週から復活します。

イスラエルのCovid-19の状況と、つい最近通い始めたヘブライ語の学校についてレポートしたいと思います。

イスラエルの基本情報については、こちらをご覧くださいませ。
これを読めばイスラエルを語れる！〜入門編〜

（Tel Avivの旧市街から見下ろした、Tel Aviv中心地の様子）

イスラエル国内のCovid-19の状況

【一歩先行くイスラエル】
2021年の年明け間もなく、ネタニヤフ前首相が「世界の実験室になる」と宣言し、ファイザー社のワクチンをいち早く入手したイスラエル。
現在では3回目のブースターショットを国民の約40%が接種済み。屋外でのマスク着用義務は、とうに無くなりました。

このスピード感は、合理的な考え方をするイスラエル人だからこそ、成し得たものだと感じました。
ワクチン接種のための手順と接種記録はネットで完結し、接種会場にいたっては深夜も開けてフル回転させていました。

（Tel Aviv Night Vaccinations、この日は19:00〜明け方4:00までワクチン会場を開放していた）

（Tel Aviv Night Vaccinations　に並ぶ人々、予約無しで行ける）

【なぜ急いでブースターショットを行っているのか】
イスラエルのメディカルセンターで行われた研究から、Covid-19の抗体が2回目の接種から6ヶ月を過ぎると減少するという統計がとれたことにより、現在では２回目のワクチン接種から6ヶ月数えた月にブースターショットを打つことが推奨されています。

・Times of Israel 「Israeli research〜」
https://www.timesofisrael.com/israeli-research-shows-clear-antibody-drop-6-months-after-2nd-vaccine-dose/ (参照 2021-10-7）

そのため、電子記録の接種証明書”グリーンカード”のルールも10月から変更されました。（グリーンカードが無いと、レストランの店内飲食や、ホテルの宿泊などが難しくなる）

・Times of Israel 「Nearly 2million〜」
https://www.timesofisrael.com/nearly-2-million-israelis-lose-green-pass-as-new-rules-enter-effect/  (参照 2021-10-3）

【気軽に受けられるPCR検査と抗体検査】
イスラエル国内の1日の感染者数は、9月のピーク時と比べると80%減の1,400人程度まで減っています。
現在の日本と比較するとかなり多い感染者数ですが、イスラエルでは無料のPCR検査場と抗体検査場が街の中心にテントで常設されていて、無症状者も気軽に検査を受けられることも、原因のひとつと考えられるかもしれません。

（Tel AvivのLabin Squareに設置された無料のPCR検査場、結果は携帯のショートメールに24時間以内に届く）

ワクチン接種者の重症者の確率が減っているという結果に、期待が高まっていますがCovid-19が風邪のように扱われる日が来ることを願って止みません。

（1年中お花が綺麗なイスラエル）

ヘブライ語学校「Ulpan」へ

今まで幾度となくタイミングを逃してきましたが、駐在2年目にしてイスラエルの公用語”ヘブライ語”の学校に通い始めました。
イスラエルはほとんどの方が英語を話せるので、永住しないのであればヘブライ語を話せなくてもどうにかなりますが、せっかくの機会なので...。

英語でヘブライ語のレッスンを受ける、奮闘記です。笑

（Rothchild Streetにて、道路標識の上段がヘブライ語）

【Ulpanとは？】
「Ulpan（ウルパン）」とは、「ヘブライ語講座」という意味のヘブライ語の名詞ですが、イスラエルに帰化してきたユダヤ人（アリーヤと言う）がヘブライ語を学ぶために通う学校を、皆「Ulpan（ウルパン）」と呼んでいます。

イスラエルに2020年に帰化したユダヤ人の数は、コロナ禍で減少し約21,000人でしたが、今年は既に昨年比31%増ということです。そのため、イスラエル国内の住宅価格は高騰し続けています。

・Times of Israel 「31% Increase in Jewish〜」
https://www.timesofisrael.com/31-increase-in-jewish-immigration-to-israel-in-2021-so-far/  (参照 2021-10-10）

私が通うクラスでも、私以外の3人のメンバーが皆、アリーヤでした。
皆さん配偶者がユダヤ人であったりと、ヘブライ語が耳慣れている様子。
それぞれフランス、ポーランド、アメリカ出身とのことで、アリーヤの中でも人数が上位の国々です。

（ヘブライ語は絵のようで可愛い）

【Ulpanの選び方】
イスラエルに住む日本人の間でよく話すことは「イスラエルにおいては特に、どこに頼むかではなく、誰に頼むかが重要」ということです。
その言葉を肝に銘じ（笑）数あるUlpanの中から私が選んだ先は、ショートメールで送った質問へのレスポンスが早い担当者がいる学校でした。
何かトラブルがあった時に、対応が早い担当者がいた方が安心です。

（受付の様子、選んだ学校は私の友人が過去に通っていたことも決め手のひとつ）

忘れた頃に返事が返ってくる学校もあれば、3つの質問に1つずつしか答えない学校もあったりと、選定にも２週間ほど要しました。

【Ulpanの費用】
私が通っているUlpanは、2時間×週4日×4週間で2,200シェケル（約77,000円/1NIS＝35円計算）です。テルアビブ市内にあるUlpanの中では平均値の値段だと思います。

（教室の様子）

【Ulpanに通う1ヶ月の目標】
とにかく毎回のレッスンの内容を完璧に理解して、次のレベルにステップアップすることが目標。

現在は４回目のレッスンが終わったところですが、着いていくにも必死です。
苦手な英語で行われるレッスンに加えて、板書を写した自分の字でさえ解読に時間がかかる始末。笑

（なんて汚い字なんだ...）

ロスチャイルド家のヨーロッパでの繁栄の秘訣には『ヘブライ語を使って秘密の文書のやり取りができていたことも大きい』と言われていますが、語尾で文字が変形するものもあるので（しかも他の字に似ている）規則性もなかなか掴みづらく、暗号に適した文字だと深く深〜く理解しました。

写真：福地波宇郎.『旅の指さし会話帳82 イスラエル』.株式会社情報センター出版局, 2014,51p　より

海外に住んでいるとはいえ、Online英会話と日々の買い物だけでしか英語を使っていなかったので劇的に上達することはありませんでしたが、学校に通うことで英語を使わざるを得ない環境に身をおけていることも良く、一石二鳥になっています。

クラスメイトも多種多様な人間が集まっているので、話すことも身につけているものも興味深く、彼らから学ぶことも多いため刺激的なスクールライフを満喫中です。

（カラフルなヘブライ語のポスター）

私がnoteを3ヶ国語で綴る日がやってくるかも？笑

最後までご覧いただきתודה רבה （トダラバ、ありがとうございます♡）

著・写真/がんちゃん

【参照】
・Yahoo!「イスラエルで新型コロナ急減〜」
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2939582a01fbeabe4b01cf94ba9bc9e35cbdc94　（2021-10-15)
・Times of Israel 「Israeli research〜」
https://www.timesofisrael.com/israeli-research-shows-clear-antibody-drop-6-months-after-2nd-vaccine-dose/ (2021-10-7）
・Times of Israel 「Nearly 2million〜」
https://www.timesofisrael.com/nearly-2-million-israelis-lose-green-pass-as-new-rules-enter-effect/  ( 2021-10-3）
・Times of Israel 「31% Increase in Jewish〜」
https://www.timesofisrael.com/31-increase-in-jewish-immigration-to-israel-in-2021-so-far/  ( 2021-10-10）
・福地波宇郎.『旅の指さし会話帳82 イスラエル』.株式会社情報センター出版局, 2014,51p

ープロフィールー

2019年末にイスラエルのテルアビブに駐在を開始。
現在は「もっと近くにイスラエル」と「Web版　地球の歩き方・テルアビブ特派員」にて記事を執筆中。

好きな食べ物:すき焼き、ワイン
(イスラエルフードではフムスとマラビが特に好き)
苦手なもの:あんこ、サメ
マイブーム:ワイナリー巡り、カフェ巡り、イスラエルらしい雑貨集め

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