早く死ぬもしれないから、しっかりして#7 ココロとコトバ
大切にするのは、
○匿名性
○だれも傷つかないこと
○考えを押し付けないこと
○自分たちのなかにある、『患者さん』や『患者さんを支える人』のイメージに囚われないこと
……………
今回お話をしてくださったのは、乳がんを経験された「わたし」さん。
当時、44歳だった「わたし」の『ココロとコトバ』をご紹介します。
Q.あなたが言われて救われた(嬉しかった)、または自分にかけてあげたい言葉はありますか?
言った人
アメリカ人宣教師の奥さん
実際言われた言葉
“Our Wonderful Heavenly Father is in control and He loves you dearly.
We are trusting Him for healing, and that He will be glorified through this.”
(和訳)
"素晴らしき天の父なる神は、すべてを司っておられます。そして、あなたのことを深く愛しておられます。
私たちは神が癒してくださること、そして癒しを通して神が称えられることを確信しています。"
病気が発覚したあと、いろんな人がたくさんの励ましのコトバをかけてくれました。
ほとんどが、手紙やカードのようにカタチに残るものをくださったことを覚えています。
わたしはクリスチャンなので毎週日曜日、教会の礼拝に参加しているのですが、教会でもさまざまな方からカードをいただきました。
病気がわかって、治療のために入院をする前も教会へ行っていました。
そのとき宣教師のご夫人もカードを手渡してくれたんです。
カードには、すてきなコトバが書いてありました。
癒し(healing)を祈ってくださっていることが嬉しかったです。
病気になって最ものぞんだことは、やはり「癒されること」でしたからね。
Q.あなたが言われて傷ついた、
言われたらショックだったと思う言葉はありますか?
言った人
元々、嫌いな人
実際に言った言葉
「今どんな気持ちでいるの?」
「私変なこと聞いていたら、このメール即効削除していいからね」
告知を受けたことを伝えたい相手ではなかったですが、わたしたちには共通の友人が何人もいます。
そのため、隠すと後々病気のことを知られたとき、今よりもさらに関係がぎこちなくなるかもしれない。と思いました。
なので、共通の友人にそれとなく「伝えてもいいよ。」とは言っておいたのです。
その後、私の病気のことを誰かから伝え聞いたようです。
メールが送られてきました。
しかも送られてきたタイミングは、病院の待ち合いスペースで診察を待っているときでした。
実は、彼女とわたしは昔、仲がよかったんです。
もう過去の話ですけどね。
あることがきっかけで、とても嫌いになってしまいました。
そんな相手からメールが来ただけで、気分が悪かったです。
しかも、その内容は、
「今どんな気持ちでいるの?」
「私変なこと聞いていたら、このメール即効削除していいからね」
心配しているというより、単純に興味本位で聞いている印象を受けました。
Q.あなたが言ってしまって後悔した言葉はありますか?
誰に言った?
息子
実際に言ってしまった言葉
「お母さんは早く死ぬかもしれないからしっかりして」
これは、たまにですが、未だに言ってしまうコトバでもあります。。。
初めて言ってしまったとき、息子はまだ小学生(現在、中学1年)でした。
「ごめんね、でも本当にそうなるかもしれないから、受け止めて」
「その準備としてしっかり育ってね」
と内心思っています。
変えようのない本心ではありますが、息子には酷なコトバかもしれないですね。
それでも、言ってしまうのです^^;
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