子どもと演劇

突然ですが、子どもは全員
『スタープラチナ・ザ・ワールド』が使えます。








私は正気です。




思いっきり私の趣味内で完結してしまったので、説明しますね。

『スタープラチナ・ザ・ワールド』とは、週刊少年ジャンプで大人気連載だった漫画『ジョジョの奇妙な冒険 第三部』で主人公の『空条承太郎』が真の力に覚醒して使えるようになった『超必殺技』です。細かく説明していくと熱がこもって2日くらいかかってしまうのでものっそい平たく言うと、『時を止める能力』です。ちなみにもはや公然の事実となってはいますが、一応ネタバレです。まだ読んでない人すみません。


この『時を止める能力』『桁外れの破壊力を持った(超能力が具現化された)パンチ』を組み合わせた攻撃があまりにも凶悪で、およそ主人公側が持っていてはいけないパゥワーです。パワーではなくパゥワーです。
そりゃ『時を止めたまま百裂拳的にブン殴れ』たら大概の敵はかなわないでしょう。実際に承太郎を打ち倒す能力を持っている者は数えるほどしかいません。そしてその全員が時間や時空を操る能力者です。

冒頭とつなげるとつまり、子どもは全員
『時を止める能力』をもっているわけです。
主に精神的な話で!

私には6歳の息子がいます。
基本的には言う事もしっかり聞くし、その容姿たるや天使など比べるまでもなく圧倒的にそれはそれはキャワユイおばあちゃん殺しのパーフェクトヒューマンなのですが、弱点がいくつかあります。

中でも一番大きなものは、一度スイッチが入ってしまうと他のものが何も意識の中に入らなくなることです。集中力の権化です。
分かりやすいものはモニターでアニメ動画を見ている時です。
これが良い方に作用する事もあるのですが、大概の場合は話しかけても無視されたり約束の時間を過ぎてもまったく気が付かないといった悲劇を起こす要因になります。

というかその瞬間は
時間という概念自体がブッ飛んでいるッッッ』
としか思えない。これが『スタープラチナ・ザ・ワールド』でないとすればなんなんでしょうか。

我々大人はすでに『既成の概念や哲学の鎖や宇宙の理』にとらわれているので、『常識でものを測る』クセがついています。
これは演劇の本番を見る際にも同様に効果を発揮し、
『ああ、これからお芝居が始まるんだな』という意識が無意識的に働きます。これは人の摂理であって断ることはできない悲しい人類の性質です。

しかし、子どもは違います。
まだ凝り固まった私のようなド低能な発想ではなく、(我々からみたら)世の中のあらゆる定義から外れた思いもよらぬ角度から急降下するイメージの連発です。同じお芝居を観ていても、シーンを切り取って急に『あの猫ちゃんは敵なんだ!』と叫んだりします。これは才能の爆撃です。
悲しいことに、この爆撃を我々大人はおおよそ受け止め切れることはできません。なぜなら我々はすでに固く
『既成の概念や哲学の鎖や宇宙の理』に囚われていて、新しい発想を『諦めているから』です。
我々が過ぎてきた道の中で捨て去ってきた大事なものはもう見えず、我々が正しいと思っている『万里の法則』に従うよう静かに促していきます。おおよその親はみな、見当違いの意見を聞くたびに『シーッッッ!!』と威嚇し、可能性を潰していきます。

私個人としては、最悪そこは『かもね!!』と一度入れていただきたいと常日頃思っています。
ていうか実際わかんねーだろ、未来なんて。
子どもは舞台の本番が始まった時、0.0000001秒後に世界に入っています。我々より遥かに速いのです。

静かに観なければいけない演劇を子供向けに作る団体はいません。大いにはしゃがせてやってください。
ていうか大人もはしゃいでください。何か問題でも?

でも私は息子がテレビを観ていて、私の質問を無視すると怒ります。
人としての想いは、また別という事で。

とはいえ感情のコントロールも必要ですよね。そんな時は私の尊師が出ているこのDVDを観るだけで素晴らしい世界が待っ





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