理想のゲーマー像
生き方や考え方に影響を与えたもの、
人物、
小説、
アニメ、
映画、
ゲーム、
漫画、
音楽、
感銘を受けた言葉、
自分には色々ありますが、その中の一つ「神のみぞ知るセカイ」という漫画の主人公「桂木桂馬」について語ります。
●神のみぞ知るセカイ とは
少年サンデーで2008〜2014年に連載されていた全26巻のラブコメディです。
簡単に概要を書くと、
主人公の桂木桂馬と悪魔の少女エルシィが、様々なヒロインの心のスキマに巣食う「駆け魂」を討伐するために、ゲームの知識を使ってヒロイン達を攻略し、心のスキマを埋めていく物語です。
また、ヒロイン達は最終的に攻略の間の記憶を消されるため、様々なヒロインとの恋愛を描くことができ、さながら恋愛ゲームのように物語を進めていきます。
●桂木桂馬
自分はこの漫画の主人公の「桂木桂馬」という人物に惹かれ、この漫画を愛する理由の多くが彼の存在にあります。
頭脳明晰容姿端麗、とことん趣味に生きて、ときに誰かに頼りにされ、難題には自分のやり方を突き通して達成する。
彼の存在はこの漫画の連載当時の自分にとって理想そのものでした。
●「ゲーム」という個性を与えてくれた
彼に対する憧れは本当に強く、この漫画での彼のかっこよさが、今まで以上にゲームに真剣に向き合ったきっかけでもあります。
当時なんとなくでゲームをしてきた自分は、そこから「せめてゲームだけでも彼に近づきたい」と、恋愛ADV、恋愛SLGをはじめ、美少女RPG、DRPG、SRPG、格闘ゲーム、3Dアクション、リズムゲーム、STG etc..
苦手なジャンルも果敢に挑んできました。
その結果ゲームの腕はそこまでなものの、ゲームを続けられたことで、
現実でもネットでも色々な交流をするきっかけとなり、
ゲームが日々のモチベーションになり、
そしてゲームが自分の所謂アイデンティティとなり、今に至ります。
間接的ですが、「桂木桂馬」というキャラクターは僕に「ゲーム」という個性を与えてくれました。
●桂木桂馬の何に惹かれるのか
自分が彼の何に惹かれているのか、漫画を読み返しながら考えてみました。
・自分のやり方を突き通す
作中で彼は、(駆け魂集めのため)ヒロインとの恋愛をすることで心のスキマを埋めるよう提案されますが、現実の恋愛経験が皆無であることを明かします。
その結果彼は、あろうことか得意とするギャルゲーのルート通りに行動し、見事心のスキマを埋めて駆け魂を拘留することに成功します。
作中最初の攻略のエピソードですが、これ以降同様の方法で様々なヒロインの心のスキマを埋めていきます。
彼の「自分の信じてきたもので難題を突破する自信とそれに伴う行動力」は作中で最初から最後まで語られる彼の大きな魅力です。
・趣味にストイックに生きる
作中で彼がゲームが大好きであることは随所で語られますが、駆け魂集めがストーリーの軸になっているため、実際に彼が一日ゲームを満喫する話は意外と少なくなっています。
ただ、現実が忙しい為か彼の趣味に対するストイックさは随所で見られ、例えば、
・金の使いどころは基本的にゲーム関係の購入のみ。
・ヒロイン攻略やエルシィの対応のシーンで見られる、最終的な時間の確保のために目先の欲求にとらわれない。
・こんな忙しい状態の中でも攻略サイトの更新、ゲームの発売日の把握。
彼の考えや行動の軸でもある「ゲーム」を彼はこれほど愛し、それ故にストイックに生きている姿は、前述のとおり自分の「ゲーム」に対する価値観に大きな影響を与えてくれました。
・自分と他人への肯定感の強さ
彼に惹かれる理由は他者肯定感の強さにもあります。
基本的にヒロイン攻略では、心のスキマができてしまい、弱気になったヒロインが多く登場します。
そこでヒロインたちの「できない」を「できる」と否定する彼の頼もしさと説得力は、この漫画随一の見どころです。
普段「リアルなんてクソゲーだ」と言い捨てる彼だからこそのギャップもあり、ゲームと現実の分け隔ての無い「ヒロインへの愛」が見られる箇所でもあります。
●「ぶれない」というカッコ良さ
色々と彼の魅力を語ってきましたが、自分が憧れる彼のカッコ良さの根底にあるのは「ぶれない」事です。
例えば先に書いた通り、
駆け魂を集めるために自分の信じてきたゲームの知識と経験で難題を突破する自信とそれに伴う行動力。
ゲームのために無駄なリソースを使わないストイックな生き方。
各ヒロイン攻略での、相手の「できない」を「できる」と否定する自分と他人への肯定感の強さ。
各ヒロイン攻略時の、ゲームや現実の隔てないヒロインに対する愛。
「ゲーム」を軸とした彼の信念の強さこそ、自分が思う彼の一番の魅力です。
●最後に
多くを語りすぎてもまとまらないので、一部の気持ちを書いてみました。
自分にとって桂木桂馬というキャラクターは、やることも出来ることも、似せることすらかなわない存在で、それでいて自分の生き方の軸に近い存在です。
漫画の連載が終わり、
いつの間にか歳は追い越してしまい、
これから彼の新しい姿を見れることはそう多くはないと思いますが、
それでも「桂木桂馬」というキャラクターは、この先の自分の人生の中で廃れることのない理想としてあり続けてくれる存在です。
理想であっても届くことは無いかもしれませんが、せめて彼と同じ様な熱量や魂を持った、ストイックなゲーマーであり続けたいと思うのです。
おわり(o・~・o)。
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