【8月読書②】努力2.0

毎月本を読もうキャンペーンをやっています。ゲム蔵です。
今回は2冊目、ときどさんの書いた努力2.0です。

努力自体をアップデート!新しい努力とは?

さて、皆さんは努力と言う言葉にどんなイメージを持ってますか?私は堅苦しいとか、辛くて苦しい物…そんなイメージがあります。

私は正直に言って努力が苦手です。そもそも根が怠け者ですし、わざわざ自分から苦しい思いをしなければならないなんて…努力できる人は変態か何かなのか?とにかくできるだけ楽に、楽しく生きていたいのです…。

皆さんも努力は苦手だとかキライだという人が、一定数いらっしゃると思います。しかし!安心してください!現在プロゲーマーとして活躍しているときどさんもみなさんと同じく努力する事は苦手だそうです。

じゃあどうしてプロゲーマーになれたのか?それってすごい努力したんじゃないの?と思いますよね?そうです。努力しています。ただし普通の努力ではありません。

本書ではときどさんが実践している新しい努力、努力2.0について、6つの基本法則を軸に説明しています。

努力2.0はゲーム上達法のバイブルと言っても過言ではない

本書は、プロゲーマーとして活動するときどさんが、2013年頃に大きな壁にぶち当たり、全く勝てなくなってしまった所から始まります。壁をぶち破るため、努力のやり方を徹底的に見直し変えた結果が本書です。

私がこのnoteを始めたきっかけは、今だにゲームで上手くなるにはどうしたらいいのか?と考えた時に「時間をかける」とか「数をこなす」などのような古臭い、努力と根性論のような回答しか出てこない事に疑問を感じ、ゲームが上達するしくみについて考え、その方法を実行、共有するためです。これまでの活動の中で見つけた、いくつかの法則と近しい内容の法則が本書には書かれていました。

例えば、法則の一つ目、「負けの中に答えがある」の中では、インプット→アウトプット→フィードバックを反復する事が重要と書かれています。

以前こちらの記事で書いた、反省と修正を繰り返し続け、技術を身に付ける事と言う結論と、インプット→アウトプット→フィードバックはほぼ同じ事を言っています。

更に、先ほどのインプット→アウトプット→フィードバックのサイクルをゲームの学びのサイクルと呼び、それをできる限り早く回す事が重要と書かれていますが、こちらは先日読んだマッキンゼー式ロジカルシンキングに通じる部分がありました。

このように、これまで私が発見してきたゲーム上達のコツより完成度の高いものを、私が活動するもっと前から発見、実践、進化させ、本書としてフィードバックしているのがこの努力2.0と言うわけです。やっぱりプロゲーマーってすごいな!と思うとともに、これまでの活動も全く的外れではなさそうだという事がわかり非常に励みになりました。というか、もっと早く本書と出会っていればもっと効率よく活動できていたかもしれません(本書の発売は2019年12月。ちょうど活動開始する直前頃)

ですので、今回この努力2.0を読んだ事で、以前書いたゲームの上達法をもっとアップデートしたいと考えました。まだ記事にしてない発見もだんだん溜まってきたので、それらを加えてアップデートした新しいゲーム上達法を今後書きたいと思っています。

とにかくゲームで強くなりたい!上手くなりたい!と考えている人は今すぐこの本を買って、プロゲーマーはどういう風に努力しているのか?参考にしてみてはいかがでしょうか??

EXVSシリーズはまだまだこれから、もっと先があるんじゃないだろうか?という予想

本書の中に気になる文章がありました。実力とは何か?という部分です。

ときどさんは実力は2つの要素で成り立っていると考えています。

地力:相手や状況と関係ない「土台」の力
駆け引き:相手や状況の中で発揮される「一過性」の力

地力は、例えば、強力なパンチがなければ勝てない屈強な対戦相手がいたとして、その相手に勝つため、体を鍛え、効果的なフォームを体に叩き込み、反射神経を磨く、こういった努力により身につく力の事を指しています。

一方で、駆け引きとは、相手がガードを緩める癖を発見したので、そこを突く、今しか通用しない一過性の力の事を指します。

地力が高くないと本当の実力とは言えません。

格闘ゲームの世界は大会が増え、地力が要求される10先などのルールが導入されることで実力が可視化されてきたと言っています。そのため、駆け引きに重きを置いていた昔のときどさんの戦法は壁にぶち当たり、スランプに陥ることになります。そこから這い上がるために、地力をあげる努力を積み上げた結果、現在スランプを脱し、大会で数々の成績を残しています。

それと比べるとEXVSシリーズは大会こそ増えてきたものの、10先のような、いわゆるガチ戦ルールを採用している大会は少ないと思われます。そのため、EXVSの世界では実力でなく駆け引きで勝っているプレイヤーも少なからずいるのではないか?と今は考えています。

特に現在稼働中のEXVS2では、簡単で強い武装やムーブを持った機体で自分の強みを相手に押し付けて勝つ…それが正しい、正義だと言った論調があるような気がしています。これは先程言った駆け引きに重きを置いた論調だと思います。

しかし、機体性能ではなく実力が反映されるガチ戦が、今後EXVS界隈で流行っていったら…大会ルールに採用されるようになったら…と考えると、おそらく今までと違った、全く新しい対戦環境が生まれてくるのではないか?と考えています。

マキオン家庭版が登場してから、10先のようなガチ戦をするプレイヤーも増えてきました。様々なタイトルのプロゲーマーの方々も参戦しはじめ、本書を執筆したときどさんも、遂にマキオンに参戦されていました。この先、EXVS界隈がどんな風に変化していくか非常に楽しみです。

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