オレ式ゲーム上達法・頭を使って何を考えればいいのか?

前回は時間をかけるだけでは上達はしない、頭を使う必要があると書きました。しかし私は、この「頭を使え」という言葉が嫌いです。

■頭を使えと言う言葉は使うな

ゲームだけではなく仕事でも勉強でも、頭を使え、もっとよく考えろと言われた事がある方はたくさんいると思います。

でもこれ、ムカつきません?
そんなこと言われなくたって、みなさん頭を使って考えてますよね?
そういえば頭を使ってなかったなという人はいないと思います。

自分なりに考えて頑張ってやってるのに成果は出ない。その結果、頭を使いなさいと言われる。ちゃんと使ってるつもりなんだけど!?というような出来事がたまにありませんか?私はよくあります(笑)なので頭を使えと言う言葉は嫌いなのです。

とはいえ、実際に成果を出せてないのは事実であり、頭を使うとは一体どう使えば良いんだろう?と悩んでしまうのも事実だと思います。

という事で、頭を使うというのはどういう事を指すのか?具体的にどんな行動を取る事を指すのか?この記事の目的である、ゲームが上達する頭の使い方とはなんなのか?について説明していきたいと思います。

■「頭を使う」の結論

今の自分の中での結論として

反省と修正を繰り返し続け、技術を身に付ける事

だと考えています。

私が今プレイしているゲームとして「EXVS2」「スプラトゥーン2」がありますが、どちらのゲームでもトッププレイヤーの方は共通して同じ事をおっしゃっていました。また、この内容は上記2つのゲームに限らず、他のゲームのトッププレイヤーや更にはスポーツ選手等も言っている事です。

それは、過去の自分のプレイを見直し、反省点を見つける事が大事であるという事です。

なぜ、自分のプレイを見直すと上達に繋がるのでしょうか?ある日見ていたテレビ番組が、そのヒントになりそうな事を解説していたので、紹介したいと思います。

■ヘウレーカで学んだ、脳と上達のメカニズム

NHKで放送している「又吉直樹のヘウレーカ!」という番組があります。その番組で運動神経は良くなるか?という、サッカーを題材に上達のメカニズムを説明する回がありました。

番組内では、脳と運動神経は深い関わりがあるとしており、パス練習を例に説明をしています。

パスを出す時、脳が足に指令を出して動かします。
パスを出した時の力の入れ具合や足の角度、実際に蹴り出されたボールの飛んだ先、受け取った相手のしぐさなどの視覚情報から、そのパスが成功か失敗かを判断し脳に情報を蓄積するそうです。

その記憶を元に次はもっと力をいれて蹴ろうとか、足の角度を変えてみようという反省を行い、次のパスの時に実行するのです。これを繰り返してベストなパスの出し方を見つけ出します。

その後、ベストなパスと全く同じ動作を繰り返し行う事で、その動作を脳が記憶するそうです。

すると今までは脳が直接指示を出して足を動かしていたのが、それ以降は、記憶から動作を取り出して足を動かせるようになるそうです。これを技術が身についた状態と言います。

つまり、

①失敗した時に何が悪かったかを考え原因を修正する。
②これを成功するまで繰り返す。
③成功したら成功を繰り返す事で脳が成功体験を記憶する。
④以降、無意識に成功体験を再生できるようになる。

という事を意識せずとも脳が繰り返し行うことでだんだんとサッカーが上達していく、というのが上達のメカニズムです。

これをゲームの上達法として置き換えてみます。

まず、自分のプレイを見直して反省を行いましょう。反省するときはそれが正しいかどうかは関係ありません。ここが悪かったんじゃないだろうか?という事を見つけ出す事が大事です。

次に修正案を出しましょう。ここも正しいかどうかは関係ありません。とにかく、反省点を直すにはこんな事をしてみたらいいんじゃないか?という案を出す事が大事です。

最後に修正案を意識して次のプレイを行います。毎回同じ事が起きるとは限りませんが、似たような状況が発生した時に、考えておいた修正案を実行すると決めてゲームをプレイします。

すると、修正案が上手く行って、今度はうまくいくかもしれません。その場合は次も同じように修正案を意識したままプレイを繰り返し続けます。
何度も続けていると、段々と意識しなくてもその行動を起こせるようになります。つまり、技術が身につくのです。

こうして、反省と修正を続けて、技術を一つずつ身に付ける事で、段々とゲームが上達していくのではないか?という事です。

■まとめ

今回の内容をまとめると、自分のプレイを見直して反省をしないと、いつまで経っても同じ行動を繰り返してしまい、一向に上達できません。

自分のプレイを見直して、どこが悪かったのか?を見つける。そして、どうしたら良かったのか?を考える。改善方法を見つけたら無意識にその行動ができる(技術が身につく)まで繰り返す。というサイクルを意識して繰り返す事こそが、頭を使って考えるという事なのです。

この反省と修正を繰り返していく事こそがゲーム上達の基本となります。
おそらく気づいている人もいると思いますが、この上達の基本はゲームに限りません。勉強、スポーツ、仕事…全てで言える事です。これでゲームだけでなく、ほかの分野でも少しずつ上達できるといいですね。

ということで、今回はゲームの上達方法の基本的な部分を説明しました。次回はもっと効率よく上達するにはどうしたらいいのか?という事を書きたいと思います。それは今、自分自身も実践している事です。

有料部分は今回の記事の補足となります。
ヘウレーカで放送していたプロサッカー選手の脳の動きと、トッププレイヤーが実践している、一風変わったプレイの反省方法について書いております。
もし興味がありましたら読んで見てください。

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