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フルリモートワークエンジニアはどういう一日を過ごしているか【在宅リモートワーク】

リモートワークの仕事の2回目の記事です。

前回は主にリモートワークに使うガジェットやツールの話しと、ワークハックの話しでしたが、今回は、リモートワークエンジニアがどういう一日過ごしているかについて書いていきます。

書くと言っても、身バレの防止や社外秘・守秘事項の公開はできないため、その辺りを濁して(分からないようにして)書く事になります。
なので、ふわっとした内容になる部分もありますが、ご了承下さい。

(Borja Blanco CinzaによるPixabayからの画像)


フルリモートワークエンジニアの一日

フルリモートのため、基本的に一度も出勤せず、仕事が完結します。
出社するのは自由ですが、何か理由が必要なので、通常は自宅からリモートワークで勤務します。

朝は大体8時から8時30に起きて、服を着替えます。
(といっても、Tシャツにジャージのズボン等)

社用PCを起動。起動の待ち時間に朝食を食べます。

9時に始業。

大体午前中に定例会議が入っているので、その時だけヘッドセットを付けて音声通話できるようにします。

尚、フルリモートでスーツを着た事は一度もありません。

午前中

午前中は、スケジュールを確認した後で、個人の担当作業を行います。

昨日からの引継ぎをテキストメモで確認

まずする事は、テキストメモを作り、その日の一日の流れをざっと書き込んだり、前日からの続きの作業を、今日やるべき作業としてメモしたりして、「今日やるべき事リスト」のような内容のメモを作ります。

一から作るのは大変そうですが、前日のテキストファイルをコピーして今日の日付に変えるだけなので、作成は簡単です。

また、前日に書いた事=今日の自分への引継ぎになっているので、朝寝ぼけていても、昨日の作業を思い出せます。
この「今日の自分が明日の自分への引継ぎをする感覚」が自分は好きで、こういうスタイルを取っています。

社用スケジューラと月間・年間スケジュールも活用

他にも、社用スケジューラも見て、その日やその週にどんなイベントがあるかもチェックします。
特に出席するオンライン会議があるかどうかを重点的にチェックします。

社用スケジューラツールは、社内の他の人の予定も見れます。

また、今日やるべき事リストとは別に、月間や年間のスケジュールをエクセルで作っているので、そちらもチェックし、必要があれば更新します。

エクセルの方は、中長期的な内容を書いていて、「来月のどの辺でどういう作業やイベントが入る」、というのをざっと書き込んでおいて、その日に向けて自分の意識や、実際の成果物を少しずつ準備する、という感覚で取り組みます。

実際の作業

日単位、週単位、月単位などの日程をざっとチェックしたら、その後、実際の作業に入ります。

作業は、時期や部署のメンバーによってもやる事は変わりますが、例としては以下のようなものがあります。

  • 会議用の資料作成

  • 部署用の資料作成

  • 社内の担当者との折衝

  • 社外の担当者との折衝

  • プログラムの作成・試験

  • レビュー用の資料作成

  • 自分の受け持ち作業の資料作成

自分は、何らかの資料をエクセルで作るか、それ以外はプログラムコードを書く、プログラムの動作テストをする、等が多いです。

コードの作り方

自分はプログラムの知識や技術は薄いですが、今の状況だとプログラムを書く事が多いので、自分なりにやり方を確立するようにしています。

まず、基本的な要件を口頭で聞くか、資料を見て、「大体の作り」を想像して、日本語で順番に処理などを書き出します。

それから個別の処理を書いていきますが、コードは一から書く事はありません。
今までに自分が作った既存のプログラムや、ロジックの断片を組み合わせて作っていきます。
イメージとしては、部品のパーツを組み合わせて作る感じに近いです。
既存の使い回しか応用で、7割くらいは乗り切れます。

これまで作ったことない未知の処理の場合は、ググって探します。
大体100サイトもググれば、そのうち1つか2つは有力な情報が見つかります。

BingとGoogleで検索サイトを変えての検索も有効です。
Bingで上位に来ないサイトがGoogleだと上の方に来る事もあります。

紙に何か書く事はない

尚、メモ的な事を紙に書く人も多いですが、自分は完全にペーパーレスで、紙に書く事はほぼないです。
唯一、PCが使えない環境で、且つメモを取る振りをしなければならない時だけ、手帳とペンを持っていきます。

が、フルリモートではそういった状況はないため、ノートに何か書いたり、印刷したりといった事はありません。
社内もペーパーレス推奨のため、仮に何か印刷しても、結局シュレッダーにかけないといけません。面倒なので印刷しないのが一番です。

その他のインフラ作業

他にも、環境(Linux OS)の設定調査をしたり、環境構築をする事もあります。

オンプレミス(社内の構内にサーバインフラ環境を設置、運用する事)やデータセンターでの作業はありません。
環境を作るとしても、全て仮想環境上に構築します。

データセンターに何か物理的な作業があれば、さすがにリモートだけでは難しいですが、他の担当者が行く事になっているため、自分がデータセンターに行く事はありません。

昼休憩

以下にも書いている通り、食事を摂ったら直ぐに寝て、20分~30分程度仮眠を取ります。

仮眠を取る事で、起きた時に脳がある程度スッキリする効果があります。
通勤している時も大体昼は寝ていましたが、自宅なのでがっつり横に伏せて寝られるメリットがあります。

午後

午後も基本的にやる事は同じですが、14時30~15時頃に、軽くドリンクや軽食を取って、栄養補給します。

どうしても眠気が取れない場合は、10~15分くらい横になって寝ます。
パフォーマンスが上がらないのに惰性で続けるよりも、一度眠って脳をリフレッシュする方がパフォーマンスは絶対に上がります。

当然、寝る前にスマホでアラームを鳴らして起きれるようにしておきます。

定時・終業

終業時間になったら、その日の体調と作業状況から、残業するかどうか決めます。
部署的に特に残業申請などは必要ありません。必要ならやるという感じです。

社内のツールで見ると、大体、30分から1時間くらい残業している人が多い印象です。
自分は週に2~3回程度、1時間以内の残業をする事が多いです。

終業時間になったら、朝に作ったテキストメモを開き、その日の一日の結果と、明日やっておく内容をざっと書きこみます。

  • 「xxxの作業は△△△まで完了 残作業は■■■と◆◆◆」

  • 「明日xx時に□□の作業あり」

  • 「会議での確認事項 ○○さんに◇◇◇について確認」

これで、「明日への自分に引継ぎができた」状態になります。

終業後、社用PCはシャットダウンし、自宅PCを起動して、動画チェックやnoteの草稿を書いたりと、趣味の時間を過ごします。

食事、風呂を済ませて、大体寝るのは午前1時から3時くらいです。

コミュニケーション手段

部署の人とのやり取りの手段は、ほぼチャットツールかメールです。
チャットは非公式且つ即時性を求める場合に利用。
メールは、公式的な報告や周知事項を非同期で行う場合に利用。

チャットは必要があればする程度で、まずしません。
会議で口頭だけで説明する人、チャットメインの人、メールメインの人がいますが、自分はメールがメインです。
メールは周知や報告に使え、ファイル添付もできるため、便利です。

他の会社は分かりませんが、チャットでだらだら書き込みながら仕事している人はいません。本当に細かい点を直ぐに確認したい時だけ使われている感じです。

また、会議では発言する事があればオンライン通話しますが、会議以外でリモートツールを使った通話はほぼありません。

なお、携帯(電話)を使う事はまずありません。

フルリモートワークで困る事

フルリモートは、自分のようなエンジニア職にはメリットが多い、特に可処分時間が増えるのが最大のメリットだと思いますが、逆にリモートオンリーで困る事もあります。

新しく入ってきた人がどういう人なのか分からない

完全にオンラインだけだと、部署に誰か新人が入ってきても、どういう人なのか全く分からないという状況になります。

他の部署で人が入れ替わっても、どういう人なのか分からない

これも同じですが、他の部署で人が入れ替わっても、全く分かりません。

通勤していれば最悪、社内の空気とかちょっとした話で分かる事もありますが、オンラインだとまず分かりません。

社内の人脈が増えない

上記から、社内の人脈が増える事は全くありません。

まあ自分は気にしないのでいいのですが、会社がリアルからアバターの世界になったみたいで、非現実的な不思議な感じはします。

ちょっとしたコミュニケーションがゼロ

通勤している時は、朝の挨拶や、グループでの朝礼、ちょっとしたコミュニケーションの機会がありましたが、フルリモートになると、これらの機会はゼロになります。(定例リモートで挨拶はしますが)

ただ、そういったものが煩わしい、という人にはいい環境だと思います。

ボディランゲージが見れない、会話オンリーなので、会話のタイミングが掴みづらい

これはオンライン通話あるあるで、相手の表情や動きがないまま喋る事になるので、話が被ったり、遮ったり、相手がどういう感情で話しているのかが非常に分かりづらい状態になります。

また、会話オンリーなので、現実での会話よりも、声や通話状態が重要になります。

声が低くてしゃがれている人、通話品質がいつも悪い人、PCの音声の出力がおかしい(音が大きすぎたり小さすぎたりする)人等は、やはり会話の印象がやや悪くなる面はあります。

いつも通話品質が悪い人がいたとしても、オンラインの通話品質というものは主観が入るため、上司からも「あなたの通話品質は悪いので改善しなさい」とは言えないのだと思います。

これがコールセンター等なら厳しくチェックされると思いますが、SE業務でそこまで言われることはないです。

通勤がなくなって運動しなくなり、ずっと座ったままになる

これはそのままですが、通勤で徒歩移動していた分がなくなるので、必然的に歩いたり動いている時間が少なくなり、またリモートワークでは、特に「PCの前にいることがイコール仕事している状態」になるので、ずっと座ったままになり、健康には悪いです。

ちょっと離席するだけでも気を使う

社内だと、トイレに行ったり、コンビニでちょっと買い出しに行ったりと、気分転換も兼ねて席を外していましたが、フルリモートだと、少し離席するだけでもツールのステータスが離席状態になるので、気を使います。

離席が多いと、こいつまた離席かよ、と思われるかもしれないので、それが地味にストレスになります。

オンライン会議で何でもかんでもやろうとする

人に拠るかもしれませんが、自分は会議は目的に沿ってやってもらいたいのですが、その会議に関係のない雑談や、別の仕事の話しを始める人が非常に多いです。

他にも、ついでに別の話しがあるんだけどみたいに、話がどんどん別の方向に飛ぶ事もよくあります。

オンライン会議で、何でもかんでもやろうとすると、会議の終わりが見えず、結局結論も出ないので、本当に辞めてほしいです。

PCの接続が遅かったり社内イントラに入れない場合の影響が大きい

フルリモートなので、自宅の回線と社用PCの接続状態に大きく作業が依存します。

たまに、PCの接続が遅くなる場合があり、作業にダイレクトに影響するので、原因が分かるまでは困る場合があります。

通勤しての社内作業であれば、社内ネットワークは他の人も同じ条件なので解決しやすいですが、環境が異なる自宅作業だと、原因が捉えづらいです。

自分はネットワークはそれなりに詳しい方ですが、社用PCは特殊なカスタマイズがされたPCで、接続に関してもセキュリティ的に自宅PCとは全く別の環境なので、そういった点でも、PCの接続が遅かったり、社内イントラに接続できないなどの状態になると、解決が見えない状態に陥りやすいです。

実際何度かトラブルになり、解決までは大変な事がありました。

また、通話についても、機器やPCの設定で通話できる・できない、音声が聞こえる・聞こえないなど、不具合が簡単に起きるので、通話環境の設定に慣れるまでは大変でした。

外の様子がどうなっているか分からない

通勤していると、普段外の要素がどうなっているかは自然に目に入ってきて、ここのコンビニなくなったとか、新しくビルが建設中になってるなど色々な情報が自然に目に入りますが、そういった情報が一切入らなくなります。

まあ困るという程ではないですが、景色を見る事もなく、季節感も暑い、寒いくらいしか感じる事がないので、潜水艦の中で作業しているような感覚になります。

終わりに

フルリモートワークエンジニアの一日と、やっていて困る事を書き出してみました。

今回はハック系の話しではなく、実際にどういう感じで過ごしているかを書いたので、へーこんな感じなのか程度に思って頂ければ幸いです。

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