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ワードプレス運用で知っておくべき画像の扱い方と画像ツールのまとめ(WordPressでは書けないブログ運営論#29)

ブログの記事を書く際、文字だけだと寂しくなるので、記事内に画像を数枚使うと見映みばえが良い記事になります。
読者からも、文字がずっと続く投稿よりは、画像を見てペースダウン出来るメリットもあります。
また、ブログの記事にアイキャッチ画像を設定すると、カードリンクにサムネイルが表示出来ます。

記事の装飾に効果的な画像ですが、一方で画像の使い方については、注意すべき点が多々あります。
意識せずブログに画像をアップロードしていると、いつの間にか、サイズの大きい画像による読み込みの遅延が発生していたり、サーバー容量を圧迫したりといった問題が発生している事もあります。

この投稿では、ワードプレスで画像を使う際に注意すべき点を、自分の運用経験を元にまとめています。
また、無料で使える役に立つ便利ツールについても紹介しています。

画像の置き場所はクラウドサービスを使わない

ワードプレスでは、画像をアップロードすると、レンタルサーバー(*)内に、「/wp-content/uploads」というフォルダ(ディレクトリ)が作られ、そこに画像が格納されていきます。
(ワードプレスのサーバーにはVPS等様々な種類がありますが、便宜上、一般的なレンタルサーバーで統一します。)

サーバーの容量も無限ではないため、画像をGoogleフォトのようなクラウドサービスに入れて、そこを参照させるやり方も考えられます。クラウドなら容量的な問題はかなり解消されます。

ただ、クラウドサービスを画像の入れ場所として使う場合、問題なのは、クラウド側はサービスやツールの変更・終了などでいつ参照が出来なくなるか分からないという事です。

これは自分の実体験ですが、以下のように大変な事がありました。

1.無料ブログを使っている際に、いつでもワードプレスに移れる準備として、Googleフォトに画像を入れる運用を始めた。
Googleフォトに画像を入れるツールとしては、「Photo Express for Google」を使っていた。
(クラウドに画像を入れておけば、ブログをワードプレスに移しても参照先がクラウドのままなので、画像を移しかえる手間が必要ないと思った。)

2.無料ブログからワードプレスに記事を移行し、ワードプレスの運用をレンタルサーバーで開始。
この時、画像は全てGoogleフォトに入れていたので、画像を移しかえる必要はなかった。
レンタルサーバーのワードプレスでも、Googleフォトの画像を参照出来ていた。

3.2019年ごろから、Googleフォトの画像が表示されないものが出てきた。

これは、これまでGoogleフォトの表示に使われていたPicasaウェブアルバムというAPIをGoogleが無効にし、代わりにGoogle Photos APIsという別のAPIを開始したためとの事だ。

対策として、Googleフォトに入れていた画像を全てPCにダウンロードし、改めてレンタルサーバーにアップロードし直した。
Googleフォトの画像参照は辞め、レンタルサーバーの画像を直接見るようにした。

簡単に書いていますが、数100以上ある記事に対し、一つ一つ画像をチェックして手作業で入れ替えるのは大変な作業でした。

Googleフォトの書式と、ワードプレスにある画像を参照する書式が全く違うので、画像の入れ替え以外にも投稿記事の書式も全て変更する必要があります。
実際、ワードプレスの作業時間を考えると、記事を書く時間よりも、画像の入れ替えに占める時間が圧倒的に多いと思います。
大半は入れ替えが完了しましたが、現在でも、まだGoogleフォトの書式が残っている記事があります。

自分は記事数が数100だから何とか対応出来ましたが、記事が数1000以上あるブログの場合、かなり対応が難しいのではないでしょうか。

ブログには極力画像を使わない方がいいのかもしれませんが、自分の場合特化ブログの関係上、どうしても画像を使う必要が生じています。
画像を使わないで済むよう、ブログの分野は、最初に良く選んだ方がいいかもしれません。

このように、画像ファイルをクラウドに入れると、クラウドサービス側の都合で、ある日突然参照出来なくなる事態も考えられるため、画像ファイルは必ずワードプレスを使っているレンタルサーバーに直接入れるようにしましょう。

画像は圧縮(最適化)してからアップロードする

現在のWebは、表示速度が非常に重要視されています。

Googleが2020年に打ち出したコアウェブバイタル(Core Web Vitals)というUX指標があります。この数値が悪いと、Googleのツールから数値を改善するように要求があります。
コアウェブバイタルの数値が悪いと、ランキングシグナルにも影響があり、検索結果に影響が出る事が予想されます。

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