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『多動力』読後感想|げー読

ホリエモンこと堀江貴文氏著作『多動力』を読了したので感想を上げる。

読み放題のAmazon Prime Readingのタイトルに登録されていたので、Kindleにダウンロードして隙間時間に読む本の一つとして読み始めた。

堀江氏の本については、どの著作も似たような事が書かれている印象があるため、これまでほとんど買って読んだ事はなかったが、『多動力』についてはタイトルの面白さと話題になっている印象があったため読む事にした。

本の内容について

『多動力』は、堀江氏の様々な価値観が綴られている著作。
多動力は、「堀江氏のための方法論」なので、全て真に受けて会社や組織で実践すると、唯の変な人として扱われるだろう。
そのため、自分にとって参考になる部分だけを取り出して見ればいいのではないかと思う。
幸い、本はそれほど厚みはなく、気持ちよい断定口調の口語体で書かれているため、スッと頭に入り読みやすい。

自分は本を読むのが最近苦痛になり、特に300ページを超える本は読むのがきついと感じているが、この本は読みやすく、隙間時間で一章ごとに読んでいけば特に苦痛なく読み進められる。

興味深いトピック

書かれていることは、仕事やメールのレスは優先順位をつけて行う、無駄な会議をやめる、ストレスフリーな生活を意識するなど、ビジネスや生活ではごく当たり前のことばかりだ。
それを堀江氏の痛快な言葉で両断していくので、気持ちよく読める構図になっている。

興味深いトピックを挙げていく。

ちょっとしたやり取りは、同期通信で互いに時間を取るミーティングや電話はやめて、非同期通信のメールやメッセンジャーで隙間時間にやり取りする

これは「4章09 電話をかけてくる人間とは仕事するな」の内容で、仕事をしている時に電話を鳴らされると強制的に中断されるので、一方的に人の時間を奪う電話は百害あって一利なしであり、そんなものを使う人間とは仕事が出来ない。
電話の代わりにネットがあるのだから、メールやメッセンジャーの非同期コミュニケーションで十分だ、という主張だ。

これは確かにその通りの面があり、こちらが手が空かない作業中でも、電話でコミュニケーションを取ってこられる人がいる。
このやり取りはメールで十分だ、と自分が思っていても、相手からすると直接のやり取りを求められることもある。

これは、その人が上司から関係者に直接言質を取れと言われているのかもしれないし、その人がメールのやり取りでは不安だと思っているのかもしれない。
そういう時には、自分も非同期通信のやり取りで十分だろう、と思うこともある。

自分の場合、相手に応じてコミュニケーションの方法は変えている。
相手からの通信手段が電話メインの人には電話メイン。
ITリテラシーが高い人や、メールやショートメッセでの非同期のやり取りに慣れている人には、メールかショートメッセメイン。
相手から指定されている場合はその通信手段でやり取りする。
その職場や拠点、現場によっては、スマホ不可、ノートPC不可という場合もあるので、要はTPOに応じて通信手段を替えるということだ。

電話かメールか、という選択は、堀江氏の主張のように全てメール(非同期)で済ませられるかというと、そう単純ではない。
メールやメッセンジャーでのやり取りは、互いに行き違いの可能性もあり、思ったより感情的な方向に行く可能性もあるため、それだけではやり取りは出来ないと自分は思っている。

直接話したり電話での会話はその点、論点のすれ違いがなく、内容の細かいニュアンスが伝わるため、やり取りがスムーズに進むことが多い。
また、直対や電話は、最終確認という部分でFIXされたという感触が強く、物事を前に進める力が強い。

例えば、関係者同士で直対や電話の会話で最終確認し、「先ほどの口頭の会話で申し上げましたとおり、以下の内容で進めさせていただきます」と会話の後でメールを先方に送り、その他関係者にCCしておくと、どういう内容でFIXされたのかが伝わる。

内容が了承されたら「承知しました」のように返信してくる人もいるし、返信しない人もいるが、このメールの内容で特に訂正なかったですよね、と言えるので、後で揉めるリスクが少なくなる。

内容に訂正があれば「この点については○○という認識です」のように、関係者同士ですり合わせも行え、認識の齟齬が少なくなる。
(ただ、こういうやり方は堀江氏は推奨していないのだろう。)

メールやメッセンジャーは、やり取りの内容をピンポイントで行えればよいが、大抵は何らかの行き違いもあり、細かいニュアンスをメールで修正しようとすると更に説明が必要になり、結局「この点についてはこう思っています」のように直対や電話で説明しよう、となることもある。

勿論メールやメッセンジャーは非同期で行われるし、自分と相手の双方で時間を奪わないなどいい点もあるが、メリット・デメリット両方があると分かって使わないとならない。

読書に向いている人

■ホリエモンが好きな人、ホリエモンの考え方に共感出来る人

■多動力が何なのか知りたい人

■スマホで隙間時間を効率よく使いたい人

■ムダを省き効率よく仕事したい人

■会社や社会の悪しき因習を取っ払って毎日をワクワクして過ごしたい人

読書に向いていない人

■ホリエモンに興味が無い人、嫌いな人

■伝統的な職能の世界で働いている人

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