見出し画像

2018年7月15日~16日

7月15日

日曜日なので血液検査は今日もなし。

やっと映画を見る集中力を維持できそうな体調になってきたので、試しに友人がお見舞いに持ってきてくれたテルマエロマエⅡを見てみることにした。

テルマエロマエは面白くて笑いの要素も多いし、元気になる映画だったので、続編もきっと面白いだろうと思っていたけど、終わりまで無事に見終えることができて、予想通り面白かった。

副作用が少し落ち着いてきたとはいえ、しんどいのは変わらないので、映画を見るなら、しばらくはコメディ要素があったり明るく楽しくなれる映画を選んだほうがよさそうだ。

サスペンスとか見ることにも体力使いそうだし、気楽に見れるほうがきっと良い。


午後になり、大学時代の友人がお見舞いに来てくれた。

大学の垣根を越えて集まって学ぶ場(インカレサークルのようなもの)で知り合った、就職活動の苦楽も共にした仲間の一人。

ご主人がたまたま新潟市へ転勤になったことをきっかけに、夫婦で新潟市に引っ越してきた友人は、長岡市に来やすい距離になっていたので、休みに合わせてお見舞いに来てくれた。

友人は、サークルの同期メンバーとお世話になった先輩の中で、今でも連絡が取れる方に事情を話してくれて、寄せ書きを作って持ってきてくれた。

どうやって寄せ書きしたのかわからなくて、凄い労力をかけたのかと思ってびっくりしたが、どうやらオンラインで寄せ書きを作れるサービスというものがあり、そのサービスを使って寄せ書きを作ってくれたとのこと。

yosetti(ヨセッティ)というサービス。便利で面白いこと考える人がいるものだ。

これは離れ離れになった友達で、誰かを応援するときにはとてもいいサービスだなと思った。

手書きではないけれど、それぞれの文面からその人が感じられるから文章って不思議だ。

他にはどっさりと本の差し入れ。

もともと読書好きな仲間が多く、私よりずっと賢い人の集まりなので、私が読んだことのないものも含めて多ジャンルで選書してくれていて、しばらくは本に困らなくなった。

病室の少ない収納スペースをうまく整理して、一部を本棚化することにした。

小さいながらも、本好きにはたまらない景色が作れたので、無機質な病室に少し色どりを作れた。

いかに入院生活を明るくできるか。こういうところもきっと大切な気がする。


友人が帰ったあと、子供たちと妻、母が一緒にお見舞いに来てくれた。

小学生の娘は、相変わらず戸惑いが残っている。

目が悪くなってしまい眼鏡を作ることになったみたいで、病院に来る前に出来上がった眼鏡を取りに行ったらしく、眼鏡姿を初披露してくれた。

私も妻も目があまりよくない。遺伝してしまったのかもしれない。

遺伝といえば怖かったのは、急性骨髄性白血病が遺伝しないかという心配だが、遺伝することもないし移ることもないというのは、入院して勉強し、ほっとしたことの一つ。(参考:急性骨髄性白血病(AML)の原因と診断

息子は相変わらずで、事情を知ってか知らずか、程よくひょうきんにふるまってくれて、こちらを笑わせようとしてくれる。

看護師さんに話しかけられると恥ずかしそうに隠れたりするけど、元気に私を笑わせようとしてくれるのは、彼なりに何かを感じて、いつも以上にユーモアに居ようとしてくれているのかもしれない。

私が普通の病室ではない特殊な環境にいることはわかっているので、二人とも不安を感じているはず。

子供たちの前では、多少しんどくても、笑顔で大丈夫だよというサインを送るようにしよう。

お互い笑顔でいると、ガラス扉越しでもお互いの笑顔でできる良い空気が循環するような気がした。


7月16日

月曜日。血液検査があった。

赤血球 262 /μl
ヘモグロビン 8.0 g/dl
血小板 35.5 万/μl
白血球 1320 /μl

どうやら血球の回復期に入ったようだと、主治医と看護師さんから説明があった。

これから日を追って体が楽になってくるらしく、次の治療へ向けて体調を整えて体力をつけたほうが良いらしい。

調子がだいぶ良かったので、今日も映画DVDを見た。

友人が持ってきてくれた、恋はデジャヴ。ビル・マーレイ演じる主人公が、舞台となる街で時間のループに巻き込まれる物語。

性格に一癖ある主人公が、ループを繰り返しながらだんだんと変わっていく様子はとても面白かったし、同じ男として身に覚えがあるような苦笑いしてしまうエピソードもあったりして、友人が勧めてくれるのも納得できた。

病気で社会活動からは外れてしまったけれど、こうやって知らなかった面白い映画に出会えたりするのはうれしい。

病気になったことは良いことではないし、辛いことだけど、仕事ばかりで時間がないと言い訳にして作ってこなかった、本や映画を楽しむ時間がたくさんできたんだと、とにかく何でも前向きにとらえていこう。

これも同級生が教えてくれた、「良かった探し」の効果かな。

治療のためには、何事もポジティブにとらえていこうと思った。

続く

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

お読みいただきありがとうございます。サポートもスキをぽちっとしていただくだけでも、どちらも療養生活での励みになります。よろしくお願いします!

うれしいです!
2
様々な包むデザインを仕事にしていましたが、2018年6月20日に急性骨髄性白血病が発覚。複数回の抗癌剤治療の後、運良く造血幹細胞移植を受けることができ、現在免疫抑制を行いながら、自宅療養をしております。 noteには、明るく記事を書いていきたいです。

この記事が入っているマガジン