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心の傷には、そっと布団をかけてあげよう。

体の傷に絆創膏を貼るように
心の傷に布団をかけてあげる。
そんなイメージが浮かんだ。

見せることはない。
言うこともない、主張することもない。
存在は、し続ける。
そんな傷に、そっと布団をかけてあげよう。
あたたまり、休んでね、と。

もしも傷に人格があったら、と想像した。

もしかしたら、悲しいのかも。
おまえのせいだ、
おまえのせいで悲しい、苦しいのだと
傷の持ち主に思われ続ける傷。

傷も悲しいのかもしれないね。

そっと布団をかけてあげよう。
よく休んでね。
あたたかな布団で、くつろいで、休んで。

私のところがいちばん休まるから来たの?
も~モテモテで困っちゃうな。

そんな会話を交わしながら、
心の傷に、そっと布団をかけてあげた。

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