今の世の中が教えてくれた自分の中にあるリソースの分配について。

相変わらずSTAY HOMEしている。とてもおだやかな日々だ。むしろこっちの方が良いんじゃね?と思えてくる。これだけ環境の変化があると、過去の自分の生活をとても客観的にみることができる。

今回は、「平日は朝起きて電車に乗って会社に行く」といった平日の変化については書かない。今回とりあげるのは、「休日」の過ごし方についてだ。

休日は文字通り休む日だ。しかし、本当に休んでいると心の奥底から、「何かしなきゃ」という焦燥感がわいてくる。平日よりもエキサイティングに、よりアクティブに過ごさないと、休日を有意義に過ごした心地が得られない。そしてその有意義に過ごした気持ちがないまま、平日を迎えたくないと思ってしまう。

だから僕は、映画館に行ったり、ライブを見に行ったり、今まで行ったことない土地に行って写真を撮りに行ってみたりして、僕なりの有意義な休日を実現していた。

しかし、世の中が一変し、それらの行為ができなくなってしまった。同時に平日も一変し、休日と平日のテンション感がほとんど同じぐらいになっていった。するとどうだろう。休日に何かしなきゃという焦燥感はみるみる消えていった。平日も休日と同じように家にいるようになり、休日に平日分のエキサイティングなことをする必要がなくなった。

サウナは家で少し熱めのお風呂と水シャワーで代用し、映画はNetflixで見る。ジムも家での自重トレに変え、友達とのご飯はLINEやZOOMを通した会話にする。


今まで自分がやっていたことの大半は、家で出来るように最適化され、余った行動力とお金と時間は、今まで余裕がなく手を付けられなかった自主制作にあてられるようになった。

学生時代は、社会人と自主制作を両立しよう!と意気込んでいたが、僕の体力ではそれをやるのは、かなりハードなものだった。皮肉にもこんな世の中になってしまったおかげで、今まで割いていたリソースを、本来割きたかったリソースに振り分けれるようになり、少し我ながらうれしい気持ちだ。

今現在の世の中を体験していることによって、自分の中の容量がどれだけなのか、自分は今までどういったものにリソースを割いていたのか。そして、それらをどうやって自分が割きたいリソースに割いていけばいいのか分かってきた。

今までは、映画館に行くことや、本屋に行くこと、遠出をすること、ライブを見に行くこと、友達と飲食店にご飯を食べに行くことに自分の資産や労力を使ってきた。それは平日の仕事のストレスを解消したり、娯楽で心を満たすために。

今までは移動する体力やお金、考える力をそこに割いていたので、自主制作にあてるだけのリソースは残っていなかった。地球規模でそれらのリソース先をカットすることで、僕は自主制作に自分の思考や体力を使うことができるようになった。極端な話ではあるが、外出をしなくなれば、僕は自主制作をすることができるようになるらしい。

今の世の中が元に戻り、平日もいつも通りになったら、今の自主制作はストップしてしまうのか不安にもなる。しかし元に戻ったとしても、僕のリソースは完全になくなるわけではない。英気を養う時は養うし、そうでない時は自主制作にあてる。

この騒動が収まった後も、本当の意味での不要不急な行動を避け、本当に必要なものの為に行動できるようになれれば、それほどうれしいことはない。

今の世の中を経験しているから、何かしなきゃといてもたってもいられない焦燥感は消え去った。家にいていい。家にいるからこそ発見できることがある。

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