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執筆者紹介④ 北村ハルコさん

執筆者のご紹介、今回は北村ハルコさんです。
北村ハルコさんとは、ハルコさんが当店を見つけてくださって以来(13、4年くらい?)ずっとお世話になっています。数年前、ハルコさんが教えて下さったのがきっかけで、関西や台湾でのZINEのイベントでもご一緒させてもらったりと、楽しい時間を共有させて頂いています。
「愛してやまないもの」が、わりと直接的にご自身のお仕事や創作活動につながっている印象がずっとあって、今回の企画にぜひ!と、ご協力をお願いしました。

自宅で過ごす時間が増えた今
飾れる風景画を描いてみる

Q.4月から連載のメインテーマを教えてください。
「ふんわり風景画 旅の思い出を形にする」
出会った草花、おいしかったもの、お出かけした先で見たものや触れたものなどなど。そんな覚えておきたいモノを形に残せたら。
コロナ禍でなかなかお出かけが困難なときだから、お部屋に飾れる風景画を描いてみませんか。

Q.テーマについて興味を持ったのはいつ頃ですか。きっかけは?
子どもが生まれてから時々絵日記をつけるようになったのですが、忙しくなって一時中断。その後イラストを習い始めて、再度スケッチ、絵日記を描くようになりました。そして、描いてきたものをまとめて本にしたいと思い、ZINEを作りました。人の目に触れて感想などを聞いているうちに、旅ごとにまとめたら見やすいかもという思いから、台湾、タイなど旅ごとにZINEにしてみました。
その中で、せっかく絵を描く仕事をしているのだから、カットとして描くだけでなく、部屋にかざっておきたくなるような風景の形にできないかと思ったのが、今回のきっかけです。

軽登山で自然観察を楽しむ中で
鳥たちの可愛さと多様さの虜に

Q.ほかに、日常的に楽しんでいる事柄はありますか?
バードウォッチングと自然観察です。
今から6年前、軽登山などをしているうちに鳥の鳴く声が気になるようになり、六甲山にある神戸市立森林植物園での野鳥の観察会に参加しました。そこで双眼鏡を覗いたら、くりくりした目のかわいらしい鳥が見えてびっくりしたんです。山の中にこんなにかわいい生き物がいるなんて。ルリビタキのメスだったと思います。
年間を通して参加することで、鳥たちにも四季があるとわかり、ひとつづつ鳥名を覚えていくのが楽しくて。ちょうどそのころ出会った鳥好きな友人とちょこちょこ近隣に観察に行くようになりました。関西の中でそれぞれが違う環境の住まいで、私は海、友人は山が近くて、見られる鳥が違うのも面白くて。気が付けば、北海道や台湾にも一緒に行きました。

遠出が困難になったコロナ禍で
救いとなったウォーキングと読書

ところが、コロナ禍で遠出が困難になってしまって。悲しんでいましたが、毎日ウォーキングを続けるうちに、実は住宅地でも近くにたくさんの鳥や虫、植物が生きていることがわかってきました。回数が増えるうち、そこでよく会う方とも話すようになり、話を聞くのが楽しくて。今は定点観察の良さを知り、一つの生き物を詳しく深く知ることを面白いと感じています。
子供のころは理科の授業が大嫌いだったのに、不思議です。娘たちは、今のところ鳥に見向きをしませんが、そのうち変わるかもとのんびり構えています。

私は本格的に描くことを始めたのは遅い方で、子どもが生まれてからです。もちろん、それまでも絵を描くのが好きで、高校生の時は体育祭の大きな看板や、大学でも放送部なのに広報誌のイラストを描いたり、その後の会社では誕生日や結婚のお祝いにミニ絵本を作ったり、人に楽しんでもらうことが喜びでした。
今では子どもたちが大きくなり、手が離れてなんでもできると思っていたのが、体の心配をしなくちゃいけないなんて。やり残したくないので、やりたかったことを実行に移していきます。今回のテーマがその一つです。

Q.最近目にしたもので、元気や勇気を与えられた作品や出来事は?
コロナ禍で救ってくれたのは本です!
原田マハさんの「サロメ」、「奇跡の人」、「花々」が特に好きです。

もともと家にいられないタイプ、
知らない土地にぽーんと行きたい


Q.国内外問わず、暮らしてみたい国や地域はありますか?

今は旅がしたくて、うずうずしています。もともと家にいられないタイプです。この一年ぐっとその気持ちを抑えていたので、思いは強まるばかり。知らない土地にぽーんと行ってみたいです。そこで人間含め観察三昧の日々を送りたい。おいしいものがあればさらにいいですね。
観察だけでは満足できなくて観光もしたいです。
ヨーロッパは建物が素敵だし、おおきな自然公園や動物園にも行ってみたいです。アジアは食べ物がおいしいのがいいですね。日本国内は、九州と沖縄、東北、北海道に行きたいです。

最後に一言
店主さんからたくさん質問をいただいたのですが、現実的なタイプなので、「もし何々があったら」とかはあまり考えたくなくて、やりたいことを見つけてそれに向かっていくタイプです。
特定分野に特に精通している人だけでなく、バランスよくさまざまなことに関心がある人にも憧れます。分野を問わず、新しいことに興味を持って日々模索するような人間的に魅力のある人に惹かれます。

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いかがでしたでしょうか。
軽快なフットワークのハルコさん。辺鄙な私のお店にちょくちょく足を運んで下さるのも、そのおかげだったのですね!いつもありがとうございます。
最後に、今回も“まじめなプロフィール”を添えて終わります。

【北村ハルコ・プロフィール】
○兵庫県西宮市在住。静岡県浜松市出身。
子どもの誕生後、デザインを学び始める。
メーカーでのデザイン職を10年、仕事をつづけながらイラスト塾と絵本塾に通い、雑貨を作り始め関西の雑貨店を中心に活動開始。制作した雑貨が目に留まり、ステーショナリーメーカーのステーショナリーを制作。
その後、イラストを描きたくて2015年よりフリーに。装画塾、デッサン塾などで学びつつ、商談イベント等に出展。現在は、書籍、広告、雑貨イラスト等を描いています。自主制作のZINEを店舗、イベント等で発売中。
〇自然観察とバードウォッチング、旅すること、食べることが好き。
https://kitamuraharuko.jimdofree.com/

次回は、絵本作家でイラストレーターの、まつしたゆうりさんをご紹介します。
どうぞお楽しみに!

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