見出し画像

執筆者紹介⑤ まつしたゆうりさん

今回は、絵本作家でイラストレーターのまつしたゆうりさんです。
ゆうりさんは、Rokoさんからご紹介頂いた作家さんです。当店にいらしてくださったり、Rokoさんちのホームパーティーでご一緒したり。お洋服のセンスも素敵なのですが、お着物の時の、日本古来の文化や伝承を大切にされている雰囲気が印象的で。でもお話すると「そんなことまで?!」っていう、多方面へのご興味と意外な知識がとびだす、楽しい作家さんです。

先人が長い年月をかけて培った
知恵や物語が教えてくれること


Q.4月から連載のメインテーマを教えてください。

“ゆるり ときめき 季節と暮らす ”
季節の移り変わりって、何から感じていますか?
流行の色や新商品、旬の味覚。いつも“四季”を感じ、大切にしているように思っていました。
でも、もっと細やかに季節を感じるツールを手に入れられたら。一日一日が特別で、よりキラキラした日になっていきます。
季節に合わせ、体調を整えてくれる身近な食べ物。昔々から人々が愛し感じてきた、小さな自然の楽しみ方。心地良く暮らすための、ちょっとしたヒント。
そんな心が動いた物語や、心がふわり和らぐ様々なモノ&コトを、12ヶ月に添ってお届けします。

激務で体を壊して、顧みたとき、
季節の暮らしを選ぼうと思った


Q.テーマについて興味を持ったのはいつ頃ですか。きっかけは?

興味を持ち始めたのは、仕事をやめた10年程前から。元々は電車も通っていないような田舎で育ち、田んぼや畑を遊び場に暮らしていました。
ですが美大に学び、服飾デザインの仕事を選び、大阪市内に勤め出してからは慣れない街暮らし。3年ほどで体を壊し退職しました。
「ここから回復するには、何をしたらいいんだろう。」
“自分の心と体に合ったこと”を見つめるなかで、昔から大好きだった絵を仕事にし、季節に添った暮らしを選び、“無理をしない心地よさ”を取り戻せたように思います。

Q.ほかに、日常的に楽しんでいる事柄はありますか?
読書。幼い頃から絵本も小説も大好きで、興味を持ったいろんなジャンルに手を伸ばしています。古典文学も多いのですが、季節に関わることだなと最近は暦や西洋占星術も学び中です。身体との対話も昨年から取り組んでいるテーマで、太極拳と瞑想を続けています。野鳥観察も日々の楽しみ。

子供の頃大好きだった絵本は
圧倒的孤独を共に潜り抜けた戦友。


Q.好きな季節は?

どの季節も違った良さがあり迷いますが、春の初めと秋の終わりの空気感は特別に思います。日差しと風の温度のアンバランスさは、いつも不思議な心地にさせてくれます。

Q.子供の頃からずっと好きな食べ物・メニューはありますか?
好きな果物は桃、お料理は煮物と白身の魚料理、お茶は焙じ茶。ずっと飽きずに食べ続けられる、やさしい味が好きです。
梅干しは毎食ないと困るくらい大好きで、自分で毎年漬けています。

Q.子供の頃、憧れたものは何ですか?
魔法使いになりたかったです(笑)
あと、戦隊ヒーローのメンバーにも。
誰かを幸せにできる力が欲しいなと思っていました。

Q.他人から見ればガラクタかもしれないけれど、ずっと昔から所有していて、死ぬまで大切に持っていたい宝物はありますか?
子供の頃に大好きだった絵本です。弟が落書きしていたりで、綺麗な状態じゃないんですけれど、幼少期の圧倒的孤独を一緒に潜り抜けてきた“戦友”のように思っているのかもしれません。

「絵に関わる仕事がしたい」は
幼い頃から思っていたこと


Q.自分の生き方に大きく影響を与えた作品、存在や出来事はありますか?

人では、おばあちゃんと高校の美術の先生。
おばあちゃんには寝物語でたくさんのおはなしを教えてもらい「民話を今に伝わる形で届けたい」という夢に繋がっています。高校の美術の先生は「美大を目指す」という夢を後押ししてもらい、時間を惜しまず協力してくださった恩師です。
作品は、『古事記』と『万葉集』。この二作にハマったことで古典好きの仲間と出会い、『よみたい万葉集』という本を一緒に出版することが出来ました。そのことで、たくさんの方とご縁をいただき、“自分らしく表現すること”に向き合えるようになったと思っています。
現在進行系で影響を与えてくれているのは、同じように作家活動をしている仲間たちです。いつも勇気と励ましをもらっています。

Q.今歩んでいる人生は、中高生の頃想像していたイメージと、何%くらい一致していますか?
何%かは分からないですが「絵に関わる仕事がしたい」と幼い頃から思っていました。どういう職業があるのか知らなかったので「職種は大きくなったら決めよう」と、ぼんやりした表現で思っていたようです。

飼っている2羽のボタンインコ
いたずらっ子で可愛いです


Q.現在ペットは飼っていますか?過去にはペットを飼っていましたか?

今はボタンインコを2羽飼っています。赤から黄色のグラデーションの子が「もも」で、白から水色のグラデーションの子が「くも」といいます。
幼児くらいの知能はあるみたいで、怒られると分かりながら、こっちを伺いつつイタズラしたりするのも可愛いです。

Q.今の自分に足りていないもので、神様に1つだけ叶えてもらえるとしたら、何をお願いしますか?
自然保護区を作れるくらいの財力ですかね…。

Q.最近目にしたもので、元気や勇気を与えられた作品や出来事は?
出来事は、WEBショップやSNSでお客さまから嬉しいメッセージをいただいたり、インスタライブで一緒に古典文学のお話ができる方々と出逢えたこと。
最近出会い直した言葉で感銘を受けたのが、老子の「上善は水のごとし」。留まることなく形を変える柔軟さを持って、生きられたらなと思います。

ネバ―エンディング・ストーリー
ファルコンに乗ってみたかった


Q.タイムトラベルできるとしたら、どんなところへ行きたいですか?

1300年前の奈良。推しの歌人にひと目会いたい…︕

Q.入れることなら入ってみたい!と思った創作物(映画や小説、絵画など)何かありますか?
小説は宮沢賢治『銀河鉄道の夜』。
映画はウォルフガング・ペーターゼンの「ネバーエンディング・ストーリー」。空飛ぶ龍のファルコンに乗ってみたかったです。

Q.国内外問わず、暮らしてみたい国や地域はありますか?
海外ならドイツ。国内なら安曇野。
旅したときに「暮らしてみたいなあ」とビビッときた場所です。

************
いかがでしたでしょうか。
ファルコンに乗ってみたいって、店主も子供の頃、思ってました!ほんの数か月前、プライム対象なのを見つけて、懐かしくて鑑賞したとこです。
最後に、今回も“まじめなプロフィール”を添えて終わります。

【まつしたゆうり・プロフィール】
絵本作家・イラストレーター。文筆、書籍企画。滋賀出身、大阪在住。
鳥、植物、古典、民話 好き。『よみたい万葉集(絵・文)』は第5刷、2万部となりました。絵本『シマフクロウのかみさま が うたったはなし(絵・文)』。絵本『イナバのしろうさぎ』と、書籍『大伴家持くんの本』を2021年出版予定。
https://www.yuuli.net/

次回は、漫画家でイラストレーターの細川貂々さんをご紹介します。どうぞお楽しみに!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?