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#3 準広角写真がポートレートに向かないワケ

こんばんは、yuki です。

今回は
準広角がなんでポートレートに向かないのか。
が解明されます。

前回、
その写真の主人公の視線のような
「臨場感」が得られれば、
準広角を攻略できそうな気がする。
(σ´Д`)σゲッツ と推測しました。

ではひとまずどうやって、
準広角で「臨場感」を得ましょうか。
のお話し。

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臨場感とは何か。

◇臨場感は準広角の独壇場?!

そもそも臨場感とは、
「その現場に居合わせているかのような感じ」
ですよね。
前提としての必要条件を考えてみます。

人間の脳は優秀で、
見た情報の歪みを補正する機能がある。
つまり歪みのない立体3Dの空間を、
平面2Dの写真に落とし込むワケなので、

臨場感ある写真には、

①リアルな立体感や質感がある。
②奥行や距離に違和感がない。
③歪みがない。

の3点はあげられそうですね。

ということは、
圧縮効果のある望遠は臨場感演出にはむかない、
とも言え、
標準域や準広角の独壇場かもしれません!

◇準広角は視点が重要

ではどうすれば
「臨場感」を演出できるのか。

シューティングゲームを思い浮かべて下さい。

私はゲームをやらない性質ですが、
照準を合わせて、次から次へと出て来る
ゾンビやモンスターをシュートするやつ。

ゾンビがどこに潜んでいるのか
ドキドキしますよね。
あれ、仮想の2Dですが、
臨場感ありますよね?

薄暗い街全体をみつつ
ゾンビがいそうなところを探している。
画面には、
照準器や手元のガンなどが映っていて、

その景色をまさに覗いているような感じ。
主役はもちろんシューターであるワタシ。


例えがいまいち?かもですが、
つまり臨場感を演出するには、

視点が重要だ。といえそうです。
写真で視点を表すには、

どこから撮ったかが判るような構図を狙う。

ということかなと。具体的には、

ファインダーを覗いて、

アイレベルで、地面や天が写るように。
アオリや俯瞰なら、手前が写るように。

fujinon XF23㎜F2RWR/35㎜(35㎜換算)
見上げた視点。前ボケの手前に伸びる街灯で、
このビルの高さがどのくらい高いものか、
距離感が測れる。(若干パースはきく)
もしかしたらビルの屋上にゾンビがいるかもよ。

たとえば、

今、校庭でサッカーをしている
この楽しい雰囲気を撮りたいなら、
アイレベルで、
校庭の地面と空が映る様に。

(大体2分割構図になるはず)

自分がゴールキーパーで、
空を見上げてるなら、
そのゴールが写るように。

授業中、教室から校庭を俯瞰して、
サッカーを見ているなら、
教室の窓や手すりが写るように。

これが分かってから、私は楽しく気負わずに
準広角を扱えるようになりました。

===
今は一眼レフなど軽量化が図られているけど、
それでも携帯やコンデジよりは大きくて重い。
そんなツールが愛される理由のひとつに、
ファインダー越しで視点を探れるから。
というのもあるかもしれません。

準広角が活きる効果的なシーン

◇統一感がある場面

準広角は、
あるキーポイントを取り留めなく見ていて、
そのキーポイントを含めたこの素敵な
(面白い、残酷な、などの)空間
に、
今まさにココにいますと伝えたい。(前回ミテネ↓)

ではその空間がどんなシーンかというと、

視界いっぱいがすべて〇〇!場面に統一感がある

美しい、素敵、楽しい、面白い、
気持ちがいい、残酷、悲しい、など が
視界いっぱいに広がっているシーン。

fujinon XF18㎜F2R/27㎜(35㎜換算)
国立新美術館。手前の手すりで視点がわかる。

特に準広角で臨場感を狙うときは、
比較的身近な視界におけるシーン。

具体的には、

美術館とか、インテリアとか。
教室とか、校庭とか。
ホールとか、ライブハウスとか。
公園とか、動物園とか、遊園地とか。
観光地とか繁華街とか
結婚式や新年を祝う会場とか。

広すぎず、視線の少し先が見通せるくらい
距離感において、視界いっぱいの素敵〜を感じる時、
準広角が威力を発揮する。

私は特に、美術館は準広角の出番が多い。
(撮影OKであれば、絵の筆使いなども観たいから、
Sigma18‐50㎜f2.8のズームレンズも愛用しています。)

ここで少しややこしい点を挙げると
例えば、

ライブハウスのステージで、
推しが演奏していて、
その推しを撮りたい、とか。
友人の結婚式で、
高砂にいる新郎新婦が撮りたい、とか。
そんな場面は
標準域とか望遠が適したシーン。

あくまでもその空間を見渡していて、
これから推しのライブが始まるんだ、
これからバージンロードの扉が開くんだ、

ワクワク!

が準広角が適したシーン。

◇キーポイントがモチーフ化されている

先ほどのゾンビの話じゃありませんが、
同じような形や色など、
あるモチーフになっていると、
何をキーポイントととしているか、わかりやすい。

モチーフが断続的に、もしくは連続しているシーン

fujinon XF18㎜F2R/27㎜(35㎜換算)
紅いポイント
(ご近所さんが写ってしまうのでやむなく縦構図)

断続的なモチーフを見つけられれば、
それは準広角が得意とするシーンに思う。


準広角は広くて扱いにくいんだよな。は、
もしかしたら画の中に捉えたい
ラスボス的主役がいませんか?

「空間」を撮る準広角は、
ゾンビという多数のポイントと戦う画角。
1点に集中してたらサイドからヤられます。
主役が主体のポートレートを苦手とする。
ということがお分かりですね

※恋人や子供など近づいて撮れる距離、
ブツ撮りなら話は別です。
そして私の主観にすぎませんヨ

次回は、再来週 2024/2/23
第2金曜日 公開予定。

シリーズのまとめ。と、
準広角を活かしきるための、
注意事項、画角のキーワード、
準広角に憧れたら日常が愛おしくなったワケ
についてお話します。

カメラライフが
今日も楽しいものでありますように!
ではまた、午後9時に(*´∀︎`*)ノ″

※共感した所があったらどの辺りか聞きたいです!
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© 2024 yuki

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