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#2 準広角写真は「今ココ!」のニュアンス

こんばんは、yukiです。

ところで、難しくないですか?
準広角の画角...!

私は知らなかったんです。
準広角(特に私は35㎜)で
いいたいことを反映させることが
こんなに難しいなんて!(゚д゚;)エ?

しかし。
今や、私は、
準広角をいつも連れ出す相棒になり、
憧憬の念すら抱いております(笑)

FUJIFILM X-T5とfujinon XF18㎜F2
佇まいがもうLove❤︎

私が準広角を攻略した考え方を、
(いや正確には、技術が伴っていないので、
攻略中としておく)

シリーズ3回と番外編にわたって
お届けします。
準広角Loverを増やしたい!

準広角を攻略するにあたり、
まずは、敵を知らねばなりません。

今回は、
難しいワケと、攻略のコツの正体。
望遠、標準域との画角イメージの違い。
についてのお話しです。

※ここでの考察は広角の中でも準広角に限定します。
※ここでの準広角の焦点距離は27~35㎜前後とします。
※オリジナルの考え方ですのでご容赦ください

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準広角が難しいワケ


準広角の焦点距離は、
ぼぅ~と全体を眺めている視界に近い。
とされている画角です、よね。

これはぼーとしてる寝起きにみた朝焼け

視界って、結構色んな情報拾っています。

雨天の中、自転車をこいでいたら、
右手から急に車がでてきて、
ハンドルを切ったら
目線の10m先には障害物がある。

わ?避けなきゃ!ってなりますよね。
その他にも水溜まりや、段差など
諸々の情報があってどう避けようかを考える。

視界とは、
見渡せる全体をなんとなく見ていて
問題のポイントとなる場面の、
位置や距離感を把握し、どう解決するか。
のためにあります。

その「視界を写し取る画角」、
準広角が難しい要因は、

「いいたいこと」を
画面のどこかに絞ろうとしてしまう。

が、1番の要因だと思います。

前話で、

何をいいたいのか。
が分からないと、その写真には寄り添えないもの。

何が言いたいかがわかるから、
その人の価値観や経験で写真を解釈することができる。

ということをお話ししました。

それならと!
何が言いたいことなのかを見つけようと、
画面の中を右往左往。
しかし、どうもしっくりこない...

???なんで?

じゃあ、
準広角の、いわゆる視界の画角
いいたいこと
って、なんでしょう?

さっきの場面なら、
「私が」「ここにいて」「危なかった!」
ですね?

じゃあ、
右手からくる車が主役?
はたまた障害物が主役?
いや雨天で視界が悪いから車が急に出てきたのかも。
じゃあ雨天が主役..??

車にピントを合わせても
障害物にピントを合わせても
雨天にピントを合わせても
しっくりこないのは、


それだけでは=「危険だ」にならないから


私がそこにいたから、危険なわけで、
どれらも「危険」を構成する要素ではあっても、
必ずや主役とは言えないもの。
画面の中に主役がいないんです。

そりゃ絞ろうとしても、
しっくりこないわけなのだワ...

しかも、
ポイント同士や周辺の環境が
相互補完して状況を説明する、
それぞれが外せない構成要素

ということもあり、
散漫になりがち。
なのもやっかい(--〆)


※ここではあくまで視界の見え方のお話です。
主役がある場合ももちろんありますネ。
『寄って広く撮れる』
というレンズの特性を活かして、
抱っこしている子供を撮るとか、
テーブルフォトやブツ撮りなどなど。

準広角の画角イメージ


では準広角はどう撮るのかいいのか。
画角のイメージから攻略法を探ってみます。

準広角は視界の世界なのだから、
その視界を支配するのは撮り手、
つまり“ワタシ”が主役。

撮るイメージは、

<撮り手である“ワタシ”が主役で、
その画面中にワタシも存在しているイメージ>

〇〇なポイントがある【空間】にいます!

記録的といってしまえばそうなんだけど、

ニュアンスは、
「キリとる」じゃなくて「ココにいます」。
こんな〇〇なポイントがある”空間”に、
ワタシ、今いるの!
面白くない?素敵じゃない?ちょっと悲しい…
などを伝えたい時。

そのポイントの詳細は重要ではなく、
ワクワクする『空間』を伝えたい。
というニュアンスが強いというか。

前述のシチュエーションでは、
写真を撮ることは不可能なので、
想像してみてください。

======

「私」は今自転車を漕いでいる。
本降りの雨で視界も悪い。
握っているハンドルも雨でグリップが弱い。
そのハンドルをとっさに左に切ろうとした。
右手から車が急に飛び出してきたから。
そしたら、その前には障害物があった!
危ない~~~~キキキッッ
すんでのところでグリップがきく。
間一髪!!

======

主役の「アナタ」の視線です。

自転車のハンドルあたりや手が写っていて、
丁度ハンドルを左に切りかけた
右手には車の頭、左側地面には障害物。
アナタ目線の画が脳裏に浮かびませんでしたか?

この瞬間の画が撮れたなら、
散漫なポイントたちが「危険」を構成し、
危なかった!と、いいたことが分かる。

まるでその写真の主人公の視線を演出し、
○○なココに、今いる!という
「臨場感」が得られれば、
準広角を攻略できるような気がしませんか?

そう、「臨場感を得る」ことがコツの正体
な気がします。


では、対して、望遠や標準域の
画角のイメージはどうでしょう?

望遠の画角イメージ


画角イメージは、

<被写体が主役で、
撮り手と被写体の世界が分離しているイメージ>

自分とはかけ離れていて、
【そのモノ】がいる場面をキリトル世界。

※中望遠60㎜〜85㎜前後、望遠は85㎜以上とします。

例えば、
花とか、猫とか、ポートレート、スタジオ撮影など。
今いる空間の、外から、撮るイメージ。

特に、
アナタって『そこ』が美しいと思うの。
そのモノを詳細に伝えたい時。

「どんな場所にある」の空間はあまり重要でなく、
どう美しいか。の”個”を伝えたい。

fujinon XC50-230㎜×2テレコン/345㎜×2(35㎜換算)
翌日雨予報だったから、
スーパーブルームーン前日に撮った夕暮れの月


個を引き立てる、
アプローチ方法(ボケなど)は様々だし、
遠くにあるものを近くに引き寄せる、
といった効果(いわゆる圧縮効果)も
望遠レンズの魅力。

ぎゅっと圧縮して、迫力を出したい時とかも。


まぁ言わずもがな、望遠に関しては、
ご存じかと思います。


標準域の画角イメージ

使いやすいと言われる標準域も、
(※40㎜~50㎜前後とします)

視界に近い画角ですが、よく
凝視している画角とか言われますよね。

私は標準域が窮屈に感じていたのですが、
どうしてなのか考えてみたら、

何かを常に探していて、
がむしゃらだった時の視野
というか。
周りとの関係性を窺っている視野というか。
なんかいいとこどりな整ったクールなイメージ。

そんなワケでなんとなく、
私の手元に単焦点レンズがありません...

※決して悪口ではありませんよ(;'∀')

標準域の画角イメージは、
視界に気になるものがあるとき。

固有名詞とか個人までは特定しないけど、
「周りと比べて」、なんか気になる。

緑の芝生に黄色のタンポポが咲いている。
周りの緑に比べて、黄色がなんとなく目立つ。
とか。

雪原からひょっこり顔をだしたふきのとう。
とか。
”周辺との対比”を得意とする画角
じゃないかなと思います。

今、私の撮りたいテーマのひとつに
「ベストフレンド」があって、
なんとなく敬遠してた、この標準域がどハマり。

Bestfriendsシリーズ夕暮れのバイパス。
行き急ぐ車のそばで、
自転車を降りてまで2人で何かに熱中してる姿が微笑ましい。

友愛とか愛情って、周りより、
独特の温かさやオーラが際立っている
からでしょうか。

単焦点欲しいなぁ。
と最近思うようになりました。

準広角でトリミングして凌いでいます。
X-T5は高画素なので多少、
トリミングしても耐えてくれる(*´罒`*)


なんだか、準広角の写真って体験談のような。
まるでエッセイのようですね。

そう考えると、
綺麗に撮ろうとしすぎているかもな〜
自然体でいい画角なのかも!

構図とか何も考えず、気負わず、
ただただ撮った。うん、いいかも。


※画角イメージは、あくまでも視界の見え方。
実際にはレンズのスペックや特性、
被写体との距離や大きさにもよりますyo

次回は、再来週2024/2/9
第2金曜日 公開予定。

じゃあ、準広角でどうやって
「臨場感」を得ようか...!
を考察します!お楽しみに!
では、また午後9時に*ˊᵕˋ)੭

※共感した所があったらどの辺りか聞きたいです!
なくてもひとこと感想聞かせてね(✳︎´∨︎`✳︎)
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© 2024 yuki

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