国立西洋美術館も騙された贋作事件(2)
1965年、来日したフランスの画商フェルナン・ルグロは、デュフィ、ドラン、モジリアーニといった巨匠のフランス近代絵画を日本人に売りつけました。
しかし、後に判明したことですが、これらはまったくの偽物でした。
ルグロは贋作画商として訴追され、絵は非公開の資料として隠されました。
このうちドランの絵画は当時の価格で約2,232万円、現在の価値に直せば2億円くらいになります。購入した国立西洋美術館は、現在は独立行政法人ですが、当時は文化庁に所属する国家施設であったため、国会で公金の