見出し画像

[MOTHER 機械じかけのコウノトリ]勉強会_2.渡辺正峰

画像1
渡辺正峰(東京大学大学院工学系研究科准教授)

[MOTHER 機械じかけのコウノトリ]制作にあたっての勉強会。
第二回目は東京大学大学院工学系研究科准教授 渡辺正峰氏にお願いしました。

渡辺正峰(東京大学大学院工学系研究科准教授)

2021年9月25日(土) 21:00-24:00( Zoomにて)

意識の神経メカニズム
−機械脳によるアプローチ−

スマホに意識があると思いますか?という問いから始まった約3時間の講義。

意識とは何か?一般的に使われる意味とは少し解釈が違うかもしれないとしながら、視覚を用いて研究している渡辺先生の分野では、見えるか見えないかという観点から意識を探っていくという。確実に脳には情報が入っていて処理はなされているはずだが、もし見えないという状態であれば意識がない、と定義する。寝ている間に見る「夢」は、見えているという意味において意識と判断する。

研究を山登りに例える。ベースキャンプ(一般的に定説とされているところ)から始まりC1(第一キャンプ)C2と仮説を立てながら登っていく。昔教えを受けていた先生からはみ出したいと思ったことがきっかけで、「意識の自然則」を探し出し、独自の方法で意識のハードプロブレムを解明していく。もし視覚的意識の自然則がわかれば、感情、記憶、自我など他の範疇にも適用できるはずであると考える。将来的には「機械への意識の移植」を目指す。


お話は非常に難しく、イメージは沸くのだがなかなか理解しにくい内容であったが、仮説をたて、独自の方法で一つ一つ難問をクリアしていく姿勢に学ぶものが多かった。



※参考図書:渡辺正峰著『脳の意識 機械の意識−脳神経科学の挑戦』中公新書 2017年

#脳科学  #ゲノム編集 #現代美術 #ギャラリー #横浜 #私たちはどこから来たのですか? #Brainscience #genome #contemporary_art #gallery #yokohama #D'où venus-nous?