玉響~タマユラ~玉響 4
11 砂漠の果てに
ぼんやりしている私に、タマユラが鼻先をそっと押し付けてきた。
「いきなり、ずいぶん連れまわしてごめんね。」
タマユラは言った。
「でも僕は、ユラが、夢を見ていることに気が付きながら夢を見ている状態を、すんなり受け入れてくれたことが嬉しかったんだよ。
ユラの心は、ただこの夢の世界でリフレッシュすれば満足したんだろうけどね。」
「いいのよ。私もとても楽しかったわ。」
私は心の底からそう思っていた。
「最後に僕からお礼をしようと思う。」
タマユラが言った。
「