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星座って誰が決めたの?

自分の誕生星座って言えますか?小学校で習った夏の大三角の星座覚えていますか?星空のことを知るときに、必ずと言っていいほど出てくるのが星座の名前です。
おおいぬ座、おとめ座、いて座・・・聞いたことはあるけど見たことないし、図鑑で見てもなんでこれが乙女の姿なの?と星座を知れば知るほど疑問が出てきます。
しかも、さんかく座があることを知った日には、星を結べばだいたい全部三角形になるじゃん!とツッコミたくなる気持ちでいっぱいです。

88星座に整理されたのは割と最近
紀元前から星座はあったことは分かっていて、星座の歴史は約5000年ほどあります。現代で一般使われている星座の起源は、メソポタミア文明ではないかと考えられていて、古代ギリシアの神話や文化と星座が融合し、今に伝わる星座の話が出来上がっていった、と言われています。
大航海時代に科学技術や航海技術が発展し、今までは北半球が中心だった星座の世界も南半球へ広がりました。新しく発見された星空に貴族の権力の象徴としていろんな星座が作られてしまい、宙が星座だらけになってしまった時代を迎えます。
「このままではよくない」と、1930年に世界的な天文学者の組織である国際天文学連盟が星座を整理し、88つに決めました。それが、現代の学校で私たちが習っている星座たちです。今のスタイルになって100年も経っていないのです。

冬の大三角

星座線の引き方は決まっていない!?
オリオン座ならリボンの形、カシオペヤ座ならWの形、と星と星を線で結んで星座が形作られているイメージは強いですよね。厳密に言うと、星座の線の引き方は定められていません。星座の領域とその境界線が定義されているのみで、どの星と星を線で結ぶか、どの順番で結んでいくか等の決まりはないのです。図鑑や書籍によって、星座線の引き方が違うものを見つけることがあるかもしれませんが、誤っているのではなく、正式な定めがないだけなのです。
星座線は、どちらかというと星座のモチーフとなっている絵を伝えやすくするために用いられているのではないかと思います。それに、特徴的な形になるように線が引いてあれば、私たちも覚えやすいですよね。

宙に何を描くかは自由
科学的な共通言語として整理された88つの星座ですが、実際の宙には星座の境界線も領域も表示されていないですよね。知識があれば興味が深まり、より楽しくなりますが、あまりにも知識で凝り固まっては面白くないなぁとも思います。
友人や家族と面白おかしく星空を楽しむなら、好き勝手に星座を作るのもアリだと思います。8本足を広げるタコ座、おおきなショートケーキ座、なんでもOKです。(大航海時代の頃のように権力誇示のために星空を利用しないでくださいね。)
星座を知ると、昔の人はよくこんなイメージを思いついたなぁと感心します。今の私たちに同じような想像を星空でできるでしょうか。星空は誰にとっても平等で開けた存在です。自由に想いを描くことを拒んできたりはしません。今夜は星空のキャンバスにあなただけの絵を描いてみませんか。

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