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宙で見えるいろんな種類の”星”の紹介

宙で点のように輝くものを見たら「星だ!」と思いますよね。宙に見えるものを星と一言でまとめることもできますが、分類していけばいろな星が見えていることが分かります。あなたが普段見ている星はどのタイプでしょうか?身近なタイプの星を紹介します。

恒星
自らエネルギーを出して輝いている星のことを恒星(こうせい)と言います。星座を形作る星は恒星です。私たちが宙を見上げてみることができる星のほとんどが恒星に分類できるタイプの星です。恒星は明るさも色も様々で、赤くて明るい星もあれば、白色っぽくてすこし暗めの星など、まさに宝石のように宙を飾ってくれる存在の星です。
恒星は、特殊な研究者レベルの技術を使わない限り、私たちが使う天体望遠鏡でどれだけ拡大してみても点光源のままです。恒星は地球からうんと遠く離れた場所にあるため、点としてしか認識できません。しかし、目に届く恒星の光は宇宙空間をとても長い時間をかけてやってきた、今、その瞬間にしか見えない光なのです。

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惑星
ここで言う惑星は、太陽系惑星のこと。「宵の明星」という言葉がありますが、これは日暮れに見える金星のことです。金星以外にも、火星、木星、土星も肉眼で十分に分かるほど、とても明るく輝いて見えます。(それ以外の太陽系惑星は双眼鏡などを使えば見れます。)
惑星は「惑う(まどう)星」と書きます。恒星は北極星を中心に日周運動をしますが、惑星は宙の中をふらふらと戸惑っているかのように動きます。そのため、惑星が宙で輝く場所は毎日変化し、見える時期や時間帯も変わっていきます。
惑星は地球に近いところにあるので、天体望遠鏡を使えば形や色、模様を見ることができます。金星の満ち欠け、土星の環など見ごたえがあります。

流星・人工衛星
「今日は流星群の日です」と、最近はニュース番組でも紹介されるようになりました。流星(流れ星)は、一度でいいから見てみたいですよね。そして一回見てしまうと「もう一回、もう一個だけ見たい!」と永遠に見続けてしまう中毒性のある星です。
そして、流星のように宙をスゥーッと動いていく星を見ることがあります。数十秒ほど宙の中を移動してだんだん暗くなって消えていったなら、その正体は人工衛星です。自然の流星と違って、人工衛星は何十秒も輝いて流れていくので、願い事を3回言いやすいかもしれないですね。いつ、人工衛星が見えるかは「#きぼうを見よう」というサイトで紹介されています。

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星雲・星団・銀河
なんだか小さい雲がもやっとかかっているように見えたら、星雲か星団、銀河かもしれません。(本当に雲が見えていることもありますが・・・。)
天体望遠鏡を使えば、たくさんの星雲や星団、銀河を見ることができますが、肉眼で見えるものは限られています。肉眼で見えるものの中で最も有名なのは「プレアデス星団(和名すばる)」と呼ばれる星団ではないでしょうか。プレアデス星団は冬の宙に現れ、星が数個まとまっているように見えます。
そして、秋の宙には私たちが住む天の川銀河に一番近い銀河である「アンドロメダ銀河」も肉眼で見ることが出来ます。ただ、ほんとうにボヤっと雲の小さな筋があるように見えるだけなので、写真を撮影して楽しむ方がくっきりと姿が分かって面白いかもしれません。

太陽と月
太陽も月も、大きなくくりで言えば”星”です。しかし、私たち地球人にとってはあまりにも身近な存在であることから区別されて、「太陽」「月」と呼ばれているのだと思います。
太陽をタイプ分けすると恒星です。自らエネルギーを出し続け、私たちのもとへ光と熱を提供してくれています。もしかしたら、宙に見える恒星のどれかにも、地球と同じような星があるかもしれません。
月をタイプ分けすると衛星です。惑星の周りを公転している星のことです。地球以外にも衛星を持つ惑星はあります。中でも木星にあるガリレオ衛星は天体望遠鏡を使えば見ることが出来ます。時間を空けながら観察すると、ガリレオ衛星の位置が変わっているのが分かり、実際に衛星が木星の周りを回っていることが体感できて面白いですよ。

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普段私たちが見上げている宙で見えている星をタイプ分けして紹介しました。あれは惑星かな?恒星かな?と答え合わせしながら宙を見上げるのも結構楽しいですよ。知れば知るほど、宙の世界が面白くなってきます。


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