見出し画像

【インバウンド】中学受験と築地市場

コロナ明けのインバウンド需要を肌で感じる築地市場へ。その感覚はこれからの日本の姿にどう影響していくか?という話

何年かぶりに築地市場へと足を運んだ。

昨日は双子の息子の中学受験プレ入試。本番の入試は2月だが、その前に地方の私立中学が都内の大学で入試を実施してくれ、東京、神奈川などの中学受験をする生徒が本番前の腕試しとして受けるのが一般的になっている。



入試の疑似体験と言おうか、感覚をつかむために受けるのだが、そのため8:30に会場である都内の大学まで息子たちを送り届け、入試の終わる12:30まで時間が空いてしまった。

朝8:30というと空いている店も限られており、夫婦でどうしようかと考えた結果、わたしの提案でこの時間でも確実に空いている築地市場へと足を延ばすことにしたのだ。



会場からタクシーに乗り15分ほどで到着。まだ9時前というのに市場には観光客がチラホラ。さすがにまだ早い時間ということもあり混雑というほどではない。

歩きやすい築地市場は練り歩くのは気分が良かった。息子たちが必死に試験を受けていることを考えると心が痛むが、待っている間に心配していようが、観光していようが試験の結果は変わらないのだ、であれば息子たちの昼食を仕入れるという名目で観光もアリだろう。



歩きはじめて30分程度たったころから人の数が増え始めてきた。そのほとんどは一見日本人のように見えるが、帰りのタクシーの運転手さんの情報によると、中国、韓国、シンガポール、インドネシアなどのアジア各国の方々多く、日本人観光客は3割程度ということらしい。

たしかに飛び交う言語は様々で、途中、店に並ぶ列について聞かれたがどこの言葉かわからず戸惑っているとすぐさま英語で質問をし直してくれた。日本語があまり聞こえない環境は海外にいるようだとさえ感じるほど。



今は主要な観光地はどこもこんな感じなのだろうが、お店の方もカタコトの英語を話したり、外国人のアルバイトを雇っていたりとインバウンド仕様での接客が板についていた。

情報をくれたタクシーの運転手さんも英語ができるらしい。これからはどんな職に就くにしろ英語はわたし達の時代より求められるのを築地で感じた。



遅い朝食をいただき、目的の息子たちの昼食も手に入れて、再び会場に迎えに行き試験の感想を聞いたところ、二人とも国語が壊滅的だったそうだ。

英語の前に母国語の修練が先か、と国際基準まではかなり遠いなと感じた休日であった。

10年後をどう見るかで、その人の生き方は変わる。従来通りの考え方は通用しないと肝に銘じよう


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?