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これからの人生で今が一番若いと考えたら重い腰が上がる

以前から計画していたこと、そのうちできたらと思っていたことなど億劫なことは今がやり時、という話

去年の秋ごろに思い付きで敢行した事務所のリフォーム。その第2段を今年の春頃、なんてゆるく予定したのだが、あっという間にその時期がきてしまった。

今回のリフォームに際しては、パソコンや複合機などの移動もあるため、前回より計画的に実行する必要もあり、仕事をしながらとなるとかなり厄介なのだ。
しかし老朽化は待ったなし、いつかはやらなければいけないとしたら、それは億劫であろうが、今が一番ベストなのだ。

5年、10年後に今以上のモチベーションで向き合えるかといえば、答えはNOなのである。

そんな自分の先送り癖も熟知していたことから、リフォームを請負う業者さんには今年に入ってすぐ、4月下旬の予定を確保してもらえるようにお伝えしていた。さすがに他人を巻き込んでしまえば動くわけにもいかず、なんなら使用する建材まで決めてしまえば今さら逃げることもできない。

そうやって自分を縛り付けることで無理矢理にでも重い腰を上げるように仕向け、億劫さを解消する。

そういえば8年前に会社を引き継いだ際、30代後半で経営者になることを実はかなりビビっていた。しかしながら、今考えると大変な道のりだったからこそ、その当時まだ早いと思っていた年齢でベストだったと感じている。これがあと5年、いや10年先であったなら音を上げていたのではないかと思うのだ。

どんなに行動力や克己心のある人でも年齢とともに精神は削られ、体力は落ち、現実的に向き合える裁量は決まってくる。それが債務超過の赤字丸焦げ会社の立て直しということであれば尚のことである。だからこそまわりの若い後継者には口酸っぱく「引き継ぐなら早い方がいい」と伝えているが、理解してくれるのはおよそ半分にも満たない。

よくある話だが、先送りにした結果、先代が亡くなったタイミングで経営権がスライドするパターンがあるが、状況的には一番最悪で、引き継ぐにも聞ける人間もいないし、蓋を開けたらひどい状態だし、年齢は50代だし(60代なら完全無理ゲー)で見て見ぬふりしたしわ寄せが何重にもなって一気に押し寄せてくる。

よっぽどの才覚のある人間でしかその様な負のビックウェーブをうまく乗りこなすことはできず、ほとんどの場合、このタイミングで会社をたたむか、追加の融資を申し込んでは、生涯上がらない役員報酬を自身で確定させてしまうかのどちらかである。

人生の終盤で背負うには大きすぎる代償はすべて若い頃に気がついていたが重い腰を上げてこなかった自身の責任にある。

今回のリフォームはそこまでの大きな話ではないが、やっぱりどんなことでも元気なうちに手をつけるのが吉だと思う。10月完成予定の新居への引っ越しだって、どこかで「めんどくせーな」と思っている自分がいるが、10年後であれば苦痛以外の何もでもないだろうというのも想像ができるゆえ、重い腰はしばらく上げっぱなしにしておくとしようと心に決めているのである。

今億劫に感じていることはこの先にはもっと億劫に感じているはず



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