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【判断基準?】キャパオーバーの身のふり方

自社にとって過分な利益となる仕事について、身の丈に合っているか、相手方の不利益にならないかなどを考慮する、という話

最近自身の商売がスランプだ、とばかりアピールしていたが、実は大型案件がひそかに動いていた。

夏頃にご相談をいただいていてから色々と精査していたのだが、概要がだいぶ分かった段階で悩んでいる。何を悩んでいるかといえば、お受けするかどうかという点だ。

心境としては欲しい仕事ではあるものの、その内容が完全に自社のキャパを超えている。弊社の年商の3倍の工事金額を1つの案件で受注するのはやはり背伸びしすぎだと思うのだ。

現在、仕入先や施工業者も含めて協議中ではあるが、私の中ではお受けしない方が賢明であると考えている。

ご依頼いただいた相手方の意思もくんで差し上げたいし、この規模になるとさすがに無理が生じて様々な問題が発生する可能性も否めない。

このお話をいただいた際にすぐにお断りしなかったのには、実質的には実行不可能ではない範疇ではあったからだ。

先方様からも是非、ということだったので一応話を進めてみることにしたのだが、内容を精査すると想定を軽く超えたボリュームだったのだ。額面のみをみれば年商の3倍を短期間で稼げるのだ、飛びつきたい気持ちはある。

だがしかし、今までの経歴からしても未知の領域であり、チャレンジ精神で乗り越えられるレベルでは到底ないのだ。

断っておくが、決して日和ったわけではない。立場の違いから手を出すべきではない仕事と判断したからだ。

町医者レベルの弊社が、がんの手術をするようなもので外科の日帰り手術ならまだしも、そんなリスキーな組み合わせは誰も望んでいないと思えたため、お断りしようと考えている。

その際、体制の整った業者をご紹介するというかたちをとる予定なのだが、昨日の投稿といいマッチングの不釣り合いが続く。

あらためて意識するのは自社の儲けのみを考えない、ということ。お話をいただくこと自体はありがたい。そう思うのなら例え利益に直結せずとも、その気持ちは違った形でも昇華してあげたい。

強がりやきれいごとではなく、商売には提供する側と受け取る側、双方の価値が合致するポイントが必ずある。その数を増やしていくことが本質的な向上であり、目指すべき方向であると思うのだ。

リソースの乏しい零細企業だからこそムダ撃ちはせず、本命のみに熱烈アプローチを続けてこそ足元が固まるというものだ。今回の話は例えて言うなら非モテの弊社がモデル並みの美女に興味を持たれたというところか。

そうであるならば、はやくハイスペックイケメンをご紹介して私は身を引こうと思うのである。非モテに非モテの活躍の場はきっとある、腐らず進もう。

今起きている事象を俯瞰して考えると、大きな間違いを起こさない


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