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【独自性】商売のイメージを無視するとラクになる
商売において、世間が持っているイメージに自身を当てはめることで制限ができてしまう。教科書通りでなくとも商売は成立する、という話
やや高齢の同業者の話。
10年前に勧められてつくったウェブサイトのイメージに苦しんでいるという。
ガラス屋さんという業種は、扱えるものが多岐にわたるが、サイトを構築する際にその扱えるカテゴリーのどこを抜き取るかがポイントになる。
だが、それを言語化してサイトをつくる業者に伝えることがむずかしいためか、どの会社も似たような作りになっている。
また、ガラス屋さん自体が勝手に世間に求められているイメージを疑いもなくそのままサイトをつくる業者に伝えるゆえ、コピペのように同じ様なウェブサイトが量産されているように思うのだ。
その同業者のサイトもまた、よくあるガラス屋さんの型にはまったような仕様なのだが、その方の話を聞くと「本当はコレ、苦手なんだよね」というカテゴリーも含まれているらしい。
さらに話を聞いていくと、やりたくない、体力的に厳しい、などの後ろ向きな業務内容も仕方なく載せてしまっているため、やむなく仕事は請けているそうなのだが、本当は得意なことだけをやっていきたいと思っているらしい。
ウェブサイトの構築のしかたもそうなのだが、○○屋さんというイメージに自身が縛られているとそのイメージに苦しめられることになる。
当たり前の話だが、だれもがマルチプレイヤーではないこともあり、あまりに大枠で自身の職種をくくってしまうと苦労することになると思うのだ。
特に小さい会社にいたっては、できることが限られているため、なんでもかんでも平均点以上で提供することはできない。
だからこそ、イメージは一旦無視して、その中でも得意なカテゴリーだけを抽出してアピールすることが最善なのだ。
「離婚調停に特化した弁護士」「車検専門の整備工場」「ロールケーキしかないケーキ屋」など、できる業務を網羅するのではなく、勝てる業務を抽出して際立たせることで、独自性を持つ。
冒頭の同業者の方は、キャリアも長いということもあり、ガラスサッシの部品に関しては初見で見分けることができるほどらしい。
他社にはない古い在庫も多く抱えていることから「修繕専門」とした方がいいのかもしれない。
わたしは苦手な分野だけに、同じくくりの同業者でも際立つポイントな違うのだなとあらためて思った。
ある程度の基礎から先は、自社の長所だけを伸ばしていくことで独自の勝ちパターンができあがる
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