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東北縦断の旅 ②山寺

米沢駅から電車で1時間。

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山寺駅に到着しました。まあ、もうこの時点で俳句に詳しい人は何の俳句なのかはわかりますよね。

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その名の通り、この山の中にお寺があります。

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正式名称は、宝珠山立石寺。

さて、夏の暑さが厳しい中、山道を登っていくと、意外にも早く二人がお出迎え。

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松尾芭蕉とその弟子曾良です。

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「閑さや岩にしみ入る蝉の声」

元禄2年5月27日(1689年7月13日)に、松尾芭蕉が『奥の細道』の旅の途中、この立石寺に立ち寄り詠んだ歌です。
芭蕉は何度も再考して完成させ、この場所にその紙を埋めたそうです。

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ようやく綺麗な空が見えてきました。

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岩壁に立つ2つのお堂。
右側は開山堂と言い、慈覚大師円仁を祀っています。今でも、欠かさず、朝と夕に食事を出しています。
立石寺は、清和天皇が円仁に命じて開かせた寺院であると伝わっています(実際はその弟子安慧が開いたともいわれます)。
円仁というと、天台宗を開いた最澄の弟子で、中国にわたったときの記録である「入唐求法巡礼行記」が有名ですね。
左の赤い建物はお経を納める納経堂です。

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反対側の崖には、修行僧が修行するための岩場とお堂が見えます。以前訪れた三仏寺投入堂もそうですが、山岳信仰は修業を始めるにも一苦労ですね……。

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五大堂から見えるのは、立石寺一の絶景です!

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ちょっと熱中症気味になりながらも、終着点の奥の院にたどり着きました。
円仁が所持していた釈迦如来と多宝如来が本尊として祀られています。

下山後、麓で遅めの昼食をとり、次は山形城に向かいます。

↓今ここ↓

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高瀬 邦彦(たかせ くにひこ・地歴公民科)

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