2023年 新人ブログ⑦ 営業部&総務部インタビュー ~「学生時代にしておくべきこと」とは?~

皆さん、こんにちは。入社2年目のNです。
今回は営業部と総務部の先輩方にお話を伺いました。
 
質問・回答ともに、できるだけこれまでの会社説明会や採用サイト、新人ブログと重ならないものを目指しました。
新規情報が満載なので、ぜひご覧ください。 

営業部 Sさんへのインタビュー

〈やりがい&大変なことは?〉

 ――Sさん、まずは鉄板質問です。営業のやりがいを教えてください!
 
最終的には、読者の役に立つことがやりがいかな。
売上はもちろん重要なことなんだけど、売上が大きいって、多くの人が手に取ってくれてるっていう証拠じゃないですか。
それって、社会に貢献してるというか、色んな職業の方に役立ってるんだなっていうのは、やっぱりやりがいの一つだよね。
 
 
――それは会社全体として変わらないというか、どの部署でも読者の役に立つことを目指している点は共通していますね。では、大変なことは?
 
最近大変だったのは、こちらの想定以上に本が売れたことですね。
新年度という時期もあって本の反響が良く、おかげさまで書店さんから注文をたくさんいただいたんですが、こちらの手元に在庫がないということがあり、とても歯がゆい思いをしました。
本当はどんどん店頭に置きたいし、売れたらすぐ補充したいんだけど、それができない状況だったときは本当に申し訳なかったですね。
 
 
――先ほどのお話と繋がりますけど、役立つタイミングで届けられないっていう苦しさですね。
 
そうね。書店さんに対してもそうだし、お客さんに対しても「今必要だ」っていうときに供給できないのは、申し訳ない。
本は今日頼んで明日できますっていうペースでできるものじゃないから、どうしようもないし…。
 

〈楽しかった業務は?〉

 ――そういう大変さもあるんですね。
学生さんが営業にノルマがあるのかどうかを気にするのって、きっと「売上が」足りていない状態が大変だと想像するからだと思うんです。でも、「在庫が」足りていないことも、つらいことの一つなんですね。私も勉強になりました。つづいて、楽しかった業務は何ですか?

 
楽しかった業務とやりがいも結構イコールだと思う。
こちらから書店さんに「この本売れますよ」っていうアピールをして、書店さんも反応してくれて、どんどん売れるようになる。
それはやっぱり楽しいよね。書店員さんと一緒になって売ってるなと感じられるから。
数字も上がるし、書店さんも喜ぶし、読者の方もハッピーになるよね。
 

〈営業をする上で大切なこと〉

 ――今、書店さんの話が出てきましたが、書店員さんと関わる上で大切にしていることはありますか?
 
なるべく書店さんの意見を聞き出すようにしてる。
何か要望があるかとか、こっちからの一方的な話じゃなくて、書店さんが今求めてるものとか、そういうのを引き出せるといいなって思ってる。
その根底にあるのは、「信頼関係を築いていきたい」っていう気持ちかな。
 
 
――それって、具体的にどういうふうにアプローチしてるんですか?
 
いや、普通に単刀直入に聞くよね。「今困ってることありますか」とか…。
ええ…うーん、どうアプローチしてるかな自分…。
 
 
――小手先のテクニック的なことではなくて、きっと自然になさってるんですね。
 
うん、改めて言われるとなんか浮かばないね。こうやればいいってものじゃなくて多分自然に出てるんだと思う。

例えば、売れる時期とか売れない月とかってあるんですよ。
そういうときに、「お客さん少ないんですよね」とか、そういう話があるわけです。書店さんも売れないことが最大の悩みだから。
それで、「じゃあちょっと違う本でやってみましょうか?」とか、そういう話をしてみる。
今までと同じことやっても駄目だから、「こんな感じでやってみましょうか」って提案してるよ。
 
 

〈営業部の雰囲気は?〉

 ――そういう風に書店員さんと信頼関係を築いていくんですね!
では書店から離れ、次は社内について伺います。説明会での質問やアンケートを見ると、やはり学生さんは社風を気にしているみたいです。営業部の雰囲気はいかがでしょうか?

 
雰囲気としては営業の仕事柄、大人しくはないかな。電話も鳴ってるしね。
一言でいえば、活気がある
あと、人で言ったら明るい人が多いかな。
 
 
――人の話が出たので、営業部ではどんな人を求めているか、伺っていいですか?
 
物事を前向きに捉えられる人
やっぱり失敗とか、ミスとかって誰でもあるんですよ。
それをどう次のステップ、次の自分の仕事に繋げていけるかの繰り返しだと思うんだよね、仕事って。
失敗に限らず、ずっとやってる仕事に対しても、常に「こう変えていけるかな」とか、同じところにとどまらずに新しい視点を持っていないと、仕事ってダメじゃないかなと思う。営業だけじゃないと思うんだけど。
 
 
――社会人として、人として、大切な考え方を教えていただいてありがとうございます。
 
いや、今なんかちょっとわかったふうに言ってるけど、別に自分も全部できてるわけじゃないですよ。自分もそうありたい、という意味も込めてますから。
 
あとは、受け入れることが大事かな。かたくなになっちゃう人っているんです。
でも、「自分のやり方以外は受け付けない」っていう姿勢は駄目だと思うんですよ。だからまず受け入れてみる。それはどんな仕事でも必要な謙虚さなんじゃないかなと思うけどね。
 
――Sさんのお話を聞いて、自分のやり方にこだわりすぎないようにしようと思いました。
 
これもまた自分がやれてるかどうかって言われたらねえ…(笑)
でも、いわゆる仕事ができるできないっていう差は、そういうところに出るんじゃないかな。
 
例えば、電話の取り方一つとっても、みんな別にできるんですよ、普通に。
だけど、「なんかあの人って電話上手だよね」と思われる人って、相手を敬う姿勢だったり、話し方だったり、そういうのってやっぱり出ると思うんですよ。
 
それって新人さんだろうと、30年、40年仕事してる人だろうと、関係ない
基本的なことだけど、でも、経験積んでもできない人っていると思うんだよね。
だから、そういう姿勢をもっている人が良いと思うな。
  

〈「学生時代にしておいた方がいいことはありますか?」に対して〉

 ――最後に、Sさんから学生の皆さんに伝えたいことはありますか?
 
「学生時代に何かやっといた方がいいですか」とか「専門知識の準備は必要ですか」とか、よく質問で出てくるじゃない。
もちろん、勉強してもらってもいいんだけど、基本的には学生時代の時間をフルに使ってもらいたいなって思う。
勉強するのもよし。何か始めるのもよし。好きなことをするのもよし。友だちと遊ぶのもよし。
社会人になると、やっぱりどうしても時間がなくなるのでね。
目いっぱい楽しんでもらいたい。
社会人になってからのスタートダッシュよりも、それって重要な気がしますね。 


 Sさん、ありがとうございました!
就活における鉄板質問への回答だけでなく、人としての考え方についても深く語っていただきました。
 
また、入社に向けての準備について気にされている方は、Sさんの最後の言葉を読んでご安心いただけたら幸いです。
 

総務部 Mさんへのインタビュー

 つづいて、総務部のMさんにお話を伺いました!
 

〈出版社ならではの業務とは!?〉


――総務の仕事は様々ありますが、学生の方々は特に「出版社の」総務部の仕事に関心があると思います。Mさんが、「これは出版社ならではだな」と思ったことは何でしょうか?
 
出版社ならではの仕事は著作権料(印税)の仕事だと思います。著者の情報は個人情報にあたるためデータの取り扱いや管理は慎重に行う必要があります。
また、書籍によっては著者がお一人とは限りませんので、複数人いらっしゃる場合には配分を編集担当者に確認して手配する必要があります。

最近では電子書籍の印税も業務の一つとなりました。弊社では総務部が印税の手配を行っているため、他社・他業種にはない総務部の特徴でもあります。 
 

〈楽しい業務・好きな業務について〉

 
――私も総務部研修では印税の支払いが出版社らしくて印象的でした!
つづいて、Mさんが楽しかった仕事や好きな業務は何ですか?

 
楽しかった仕事は社内イベントの仕事です。イベントが予定通りに進み、盛り上がって終わったときは企画して良かったなと思います。もちろんハプニングが起こることもありますが、それもイベントの醍醐味として楽しんでいます。
 
好きな仕事は地味ですが、請求書の費用項目の確認です。これは請求書の中に用紙代や印刷代が項目ごとに明記されているのでそれを業者ごとにまとめる仕事です。
費用項目を集計したとき、集計額と請求書の金額が必ず一致するはずなのですが、計算ミス、請求ミスなどで合わないことがあります。数字が合えばクリア、合わなければどうして合わないかをチェックするといったパズル要素的なこともあり、毎月楽しんで取り組んでいます。
 

〈向いているタイプは?〉

 
――あ! その仕事は私も研修中好きだった業務の一つです。計算が苦手な私なりにも、ピタッと合計額が一致すると、思わず小さくガッツポーズをしていました。
計算といえば、会社説明会では、総務部に向いているタイプとして「数字に強い人」と答えていらっしゃいましたよね。ただ、実際に研修を受けると、社内の人からたくさんのSOSがあったり、社外の方との打合せもあったりと、人に向き合うことも多いように感じました。
「数字に強い」以外にも向いているタイプがあれば、教えてください。

 
総務部は会社・従業員をサポートして仕事が円滑に進められるようにする役割があります。そのため裏方で支えるのが好きな人にも向いています。
 
私があえて「数字に強い人」と答えたのは、弊社の総務部はどの部署よりも数字を扱う機会が多いため、サポート業務をメインとイメージしている人には、思っていた仕事と違うと感じてしまうかなと思ったためです。

〈大切にしている考え方は?〉

 ――では最後に、総務の仕事をするうえで大切な考え方があれば教えてください。

個人的にですが、私が仕事をするうえで考えていることは、「何でもやってみよう」です。得手不得手はもちろんあるのですが、業務が幅広いため何をしても自分の糧になります

総務部の仕事に採用サイトの更新もあるのですが、これは学生時代に何となく学んだHPの作成の知識が活かされています。
色々なことを経験すると仕事の幅も広がりますので何でもやってみるの精神を大切にしています。
 


Mさん、ありがとうございました。
特に最後のお話は、部署を問わず仕事をする上で大切な考え方で、とても勉強になりました。

今回の記事は以上です。いかがでしたでしょうか?

学生時代の学びが後になって仕事に活きたというMさんのご経験は、営業部Sさんのお話にも繋がりますね。
就活や仕事のための準備というよりも、皆さんご自身の豊かな経験、知識、感性が、結果として良い形で仕事に結びつくのだと思います。
 
インタビューを通して、私も先輩方から仕事に対する姿勢について、改めて学ぶことができました。
皆さんも、各部署の業務内容とともに、「こんな考え方の社員が働いているんだな」と社風についての参考にもなさっていただければと思います。
 
最後までお読みいただき、ありがとうございました!