2023年 新人ブログ④ 実録! 1年目研修 ~私の1年目はこうでした~

皆さん、こんにちは。入社2年目のNです。
 
就活生の皆さんは、実際に入社したらどんな1年を送るのか、気になっているのではないでしょうか?
そこで、今回は1年目の研修についてご紹介します!
 
学陽書房では、入社1年目に全ての部署を数ヶ月ごと研修します。
1年を通して全部署を研修するというスタイルは、弊社特有かもしれません。
 
研修の順番や期間については、年度によって変動しますが、大体同じようなスケジュールです。
私の場合は、4つの部署をきっかり3か月ずつ研修しました!
 

4~6月:企画課研修

 
最初は編集部企画課で研修をしました。
社会人になったばかりなので、企画課の専門的な仕事だけでなく、ビジネスマナーや電話対応のセミナーも並行して受講しました。
 
同時に、著者の方との打合せに同席させていただいたり、カバーデザインについて社内で意見を出し合ったり、実際に著者の方が書いた原稿を読んだりしました。
 
また、毎日身の回りにアイディアのタネがないか目を光らせ、
自分の足で図書館やイベントに行って新しいテーマや著者を探します。
 
企画者は想像以上に身体を動かす仕事なんだなと実感した研修でした。
デスクで完結しない仕事だと実感できたことは大きいです。
  

7~9月:営業部研修

 続いて営業部です。
研修が始まってまず驚いたのは、外線の多さです。
 
「電話が鳴り止まない!」と衝撃を受けていたのですが、先輩曰くコロナ禍で減ったくらいだと伺いました。
 
電話の内容は、主に書店や本の問屋さんである取次会社からの注文です。
私は電話対応が上手くできず、コンプレックスに感じていたのですが、営業部で鍛えられ、苦手意識が払拭されました!
 
また、書店訪問は営業部研修の醍醐味の一つだと思います。
「お客様」ではない立場で書店員さんとお話しするのは新鮮で、これは出版社に入ったからこその特権だなと感じました。
お店によっても、人によっても、全く異なる反応を見せる書店員さん方とお会いするのは毎度非常に楽しく、書店訪問の日は朝からウキウキでした!
 
印象的だったのは、先輩が書店員さんと話すときの態度です。
「自社の本を紹介しまくって売る!」というスタンスではなく、
書店員さんの悩みや意見を伺うことの方が多かったように思います。
 
本に関わる者として、お互いに連携しながら売っていくという意識は、営業において大切です。
入社前は出版社の営業についてイメージできなかったので、勉強になりました。 
 

10~12月:総務部研修

 さて、出来上がった本が書店に流通すると、売上が発生します。
お金に関わる仕事と言えば、総務部です!
 
と、書いてしまいましたが、弊社の総務部では経理だけでなく、「企画」「制作」「営業」以外の全ての仕事を担当します。
 
・勤怠管理
・印税の支払い
・請求書の管理
・社内PCのトラブル対応
・定期採用業務
・備品の補充
・社内イベントの司会
 
…などなど、挙げればきりがありません。
総務部の守備範囲の広さは、1年目の私には衝撃でした。
仕事が幅広い分、毎日新鮮な気持ちで研修することができました!
 
また、外線が多いのは営業部でしたが、内線がダントツで多いのは総務部です。
それだけ社内から助けを求められていることを体感しました。
ここが欠けては会社が回らない、本当に重要な部署だと思います。
  

1~3月:制作室研修

 最後に、制作室研修です。
制作室では、企画者から受け取った原稿を、本の形になるまでブラッシュアップしていきます。
誤字脱字を修正するだけでなく、事実確認も制作室の仕事です。
データの数字は正しいか、条文は合っているのか、一つずつ確認していきます。
 
制作室の皆さんが大切にしているのは、
「あくまで本は著者の方のものである」
という考え方です。
 
私はこの意識が足りず、研修中に失敗したことがあります。
「明らかな誤字脱字以外は著者の文章のままでお願いします」と企画者から指示を受けた原稿の中で、文として繋がらない助詞を発見しました。
 
私はそこで、自分の読みやすさを優先して勝手に修正してしまったのです。
そのとき、指導担当の先輩に言われた言葉がとても心に残っています。
 
「『てにをは』一つとっても、著者の意向が表れています」
 
完全な誤字脱字は修正する必要がありますが、助詞を修正するとニュアンスが変わる可能性があります。
たとえ元の文章が間違っていたとしても、それをどう直すかは著者が決めることです。
 
とても印象的な出来事で、制作室の核となる考え方を実感することができた良い失敗だと思っています。
 
 

1年目研修の良いところ

 さて、このように1年を通して研修し、2年目の4月に正式に配属が決定します。
実際に研修を終えてみて、良かったことは大きく2点あります。
 
1つ目は、出版社の仕事の全体像が把握できたことです。
各部署の業務を経験するので、この仕事は次にどの部署が担当し、その後何が行われて最後はどうなるか、という流れを掴むことができます。
 
今自分が抱えている仕事の先に誰がいるのかを考える癖がつきました。
社会人としての想像力が養われると思います。
 
2つ目は、全ての部署の社員と関われたことです。
各部署の先輩方と仕事ができたことで、部署を越えて先輩との繋がりができました。
所属する部署以外にも頼れる先輩がいることで、相談しやすい環境が整っているように思います。
 
社内の階段で別の部署の先輩とすれ違ったときに、雑談できたり、ちょっとした相談をしたりできるのは、ゆっくりと時間をかけて研修できたからこそだと思います。 


 
さて、研修中は「メンター制度」と言って、必ず一人の先輩につくことになります。
この制度については、別の回で詳しくお伝えする予定です!
長くなりましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました!