ロケット打上げ失敗と税金

H3ロケット打ち上げが失敗したそうです。
打ち上げに二千億円かけてきたので「二千億円もかけて失敗しやがって!」みたいな批判が出てますね。

しかしロケット関連でいうならアメリカのアポロ計画に投じられた税金は現在に換算して約10兆円らしいので二千億円程度なら別に問題にもならないと思います。

別の例を挙げると、被差別部落問題を解決するために日本で取り組まれてきた「同和対策事業」は1969年から2002年で終了するまでの33年間で15兆円の税金が投入されていて、

年間で換算すると一年間で四千五百億円使われてますから、そういうのに比べたら今回のロケット打ち上げに投じられた二千億円なんて全然大したこと無いと思います。
それだけの税金を注ぎ込んで被差別部落問題が解消したのか?といえばそんなことなくて

134億円の公金が闇に消えた「芦原病院」事件、

丸尾勇の「八尾市入札妨害恐喝事件」

26億円が闇に消えた高知の「モード・アバンセ事件」、

土地転売で17億円を不正に儲けた「北九州土地転がし事件」.

飛鳥会事件や「ポルシェ中川事件」、浅田満の「ハンナン事件」、入札不正で摘発された「大阪府同和建設協会談合件」

などなど、これらの被害総額は2000億円なんて軽く越えています

なので私は今回のロケット打ち上げ失敗なんざ大したこと無いと思います。
失敗を誇れとは言いませんが、日本の技術力の高さは読み取れるんじゃないでしょうか。

そもそも、日本の宇宙開発に掛ける金は他国に比べて少ないです。アメリカのNASAと比べればもう一目瞭然。上記のアポロ計画と比較してもたかだか1/50。

それなのに、きちんと安全装置が働きました。前回の延期に至っては発射の直前に異常を検知し、止めるという神業です。

JAXAが予算が少なくともきちんと事故防止安全装置に金をかけていることの証拠であり、それが信頼のおけるものであることの証明でもあります。

これを怠ればどうなるのか。

チャレンジャー号爆発事故のような取り返しのつかない大惨事になり、日本の航空宇宙産業の信頼は地に落ちます。

改竄はあったとしても、チャレンジャー号のOリングの隠蔽に比べれば(比べるものでもないですけど)微々たるものです。

失敗を教訓にして、次に活かしてほしいですね。

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