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高校3年 チーム戦術の変更を提案した話

こんにちは。かわあいです。今日は僕の高校3年生のことについて書いていきたいと思います。

コロナの影響

僕たちはコロナウイルスの影響をもろに受けました。2月から5月まで部活動をできませんでした。その間は自主トレーニングということで、ランニングや筋トレをチームでやっていましたが、6月から部活動を再開すると、自分を含めみんなの体力低下は明らかでした。

とにかくロングボール→まずはビルドアップ

僕たちの代は4-2-3-1を採用していました。前線の4枚は強力で、とにかく上手く、走れる選手だったので、コロナ前まではロングボール中心、守備はゲーゲンプレスをかけるサッカーをしていました。ただ、コロナの影響そして現代サッカーの流れを考え、6月にロングボール中心から、まずは後ろからビルドアップをして攻撃し、守備は構えてから相手SBでハメようとチーム戦術を変えました。多分ですが、ここで戦術を変えなかったら県予選にすら上がれなかったと思います。それだけチーム状況は危うかったのです。

ボランチ落ち

僕たちの高校は選手中心に練習メニュー、ゲームプランを考えるので、まずはどのようにビルドアップをするのか情報を集めました。そこで4バックで回すのは遅くなるので、3バックに可変してビルドアップしようとなりました。どう可変するか。それがボランチ落ちです。

スタート、守備時はこのような4-2-3-1

ビルドアップ、攻撃時はボランチの⑥が下りてきて3-4-3

僕はCBだったので、基本的には④の位置でした。誰もが初めてやる動きだったので、最初はどう動けばよいか分からず、ボールを失うことを恐れ、無意味なロングボールを蹴ってしまうことが多くありました。解決しようとしたら、違う課題が出てきてしまったのです。

ボランチ落ちのメリット、デメリット

このボランチ落ちをやる前にチームにどのようなメリット、デメリットがあるか、どこを狙うのかを話しました。

相手の前線2枚のプレスを3人で対処できる(メリット)

SBが高い位置を取れる(メリット)

SBが外のレーンを使うことで相手が釣られて、SHがハーフスペースでフリーになる(メリット)

一方、

SBが高い位置を取るので、上下動が激しくなり疲れる(デメリット)

中盤の人数が少ない(デメリット)

中盤でボールを取られた際に、SBが上がったスペースを使われる(デメリット)

やはりポイントは両SBです。高い位置を取った後のネガティブトランジションの厳しさ、どれだけ前に出てよいのかの加減などなど…

それを分かりやすくするためにあらかじめ狙いを明らかにすることにしました。

どこを狙うのか

このボランチ落ちはどこを狙いとして攻撃するのか。僕たちのチームは3つの狙いを作りました。

1.ビルドアップで相手のスライドをずらし、SHに入れる

ここでは赤の右SB⑤とボランチ⑥のマークがずれ、緑のSH⑦がフリーになっています。ポイントは緑のSB⑤が高い位置で広がってポジショニングすることで赤の⑧をコンパクトにさせないこと。そして緑⑦にボランチの⑩が近い位置でフォローすることです。

2.下りてきたボランチがフリーでロングパスを蹴る

ここでのポイントは赤の⑧が緑④にプレスをかけに来ているかです。このようにSBに直接ボールを入れることで、次に似た場面になったとき、赤⑧が前に出にくくなり、上の1番の狙いが活きてきます。

3.CBからボールを出し入れしてコーナーフラッグに放り込む

SB、SHにボールを出し入れすることで、相手の目線が前に集中し、裏のスペースが空くというカラクリ。これが一番難易度が高いと感じています。どこにパスするにもタイミングが大事になってくるからです。SBに入れる時はSBが裏を狙っているとパスが合わないので、しっかり下りてきたタイミングではないといけませんし、SHに入れるタイミングも相手のSB(⑤)が付いてきていないか、付いてきているなら緑のFW⑪が裏に抜ける準備が出来ているのかを判断しなければなりませんたくさんのタイミングを考慮しなければいけないため、僕はかなりミスをしました。そこでしっかりと専門的なトレーニングが必要だと思いました。ではどのようにトレーニングをしたのか。

トレーニング

ボランチ落ちのトレーニングも自分たちで0から考えました。当時のトレーニングメニューを書いたメモがこちら。

今見るとこんなのでよく説明できたなと思います(笑)

これは狙いの1番のトレーニングなのですが、ある程度できるようになったらこれを応用して相手を増やし、自由にハーフコートでビルドアップをするようにしました。時間は合計で20~25分くらい。練習時間は1日2時間でしたので、それなりにウェイトをかけてやっていたと思います。

また、僕たちの高校のグラウンドは狭く、場所が限られていたため、ペナルティエリア内での3+1対2をやりました。これはギャップが開いたタイミングで☆の選手に縦パスを入れるトレーニングです。簡易的ですが、イメージさせるには有効なトレーニングだったと思います。しかしこんな感じでなかなか実践的なトレーニングが出来なかったので、練習試合のA戦を使って、必ず後ろからビルドアップをするという縛りをつけたりしてやり繰りし、強化していきました。

最後に

選手主体のチームだったからこそ、このような取り組みが出来たと思いますし、グラウンドが狭かったり、待ち時間が長くならないようにしたり、複数のタスクを1つのトレーニングに盛り込んだりと0からいろいろな事情を考えなければいけなかったので(今もそうですが)、この経験が現在の活動に役に立っているなと感じています。

ここまで読んでくださりありがとうございました。

もしよろしければ今後もご愛読よろしくお願いします。

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