「資本主義」と「共産主義」 説明できる?

「資本主義の反対って、何だと思う?」

英語を生業としている方と話したときのこと。
その時の話題は東洋思想だったのですが、ふとそんな話題になりました。

「共産主義が~、っていうけど、それってどういうことなの?対義語を考えると、本質が見えてくる」

「資本主義は、『資本がオーナーに集まる』仕組みのこと」
「では、共産主義は?」
「資本がオーナーに集まらない」
「資本が労働者に集まる?」
「でも、労働者が資本を持つと、みんな『お金持ち』にはなれないよね?」
「お金の分配を決める政治家や官僚が得できるよね」

…そんな会話を、中国語(北京語?)が響き渡る中国料理店で細々と。

かつての三島由紀夫氏は、「わが友 ヒットラー」「サド侯爵夫人」の2作を同じ短編集に入れました。
まさしく賛否ある書名ですが、三島氏は、本の最後でこのように語っています。

「政治思想に関係なく、『物事を両極端』から見ることで、『中道』を見ることができる」

極端な考えは、議論をする際には敬遠されがちですし、非常に反論しやすい。
ですが、思考ツールの一つとしてあえて「両極端で見る」。
すると、問題点や解決策が見えてくると感じた機会でした。


三島由紀夫『サド侯爵夫人 わが友ヒットラー』新潮社、2020年(新装版)

(文責:いつも腹ぺこ S )

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