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VIVIGarden vol.4 自分の好きを授業につなげるには?


これまでのVIVIGardenと今回のお題


10/27に第2回目を迎えたVIVISTOP GAKUGEI準備室のプロジェクト「VIVIGarden OPEN HOUSE」のレポートです。

▼VIVISTOP GAKUGEI準備室についてはこちらをご覧ください

10月のテーマは「小学校の図工の先生と一緒に授業をつくろう」です。

前回「授業の余白をつくるには?」というお題を通じて、山内先生と大学生との対話の中で、まずは子どもたちが自分の「好き」を見つけることが大事なのでは??という視点が出てきました。

そんな中で、先生は子どもたちのために!という一見、謙虚で素晴らしくみえる姿勢がある一方で、「そもそも、先生自身が授業を楽しまなきゃじゃないの?指導案やら授業計画の枠組みを考える前に、子どもたちのため!ではなく、先生自身が本当に興味のある要素を授業に取り入れられないの?」という疑問が出てきました。

第2回目の今回は、先生自身の「好き」をどうやって授業に取り入れるか?を入口として、大学生と一緒に掘り下げていくことにしました。

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まず最初に教育実習を経験した大学生からの率直な意見として、「指導案をつくる時に、自分がどうしたいかよりも、子どもたちをどうしたいかという軸でしか考えていなかった・・」という声が漏れ出てきました。

また、とあるイベント的な単発ワークショップでスタッフを経験した大学生からは、「現場では、先方からお願いされた内容をそのまま子どもたちに教えることだけに固執してしまい、その時間がとても辛くて、苦しく感じた」との声も。

どうやら、この2つの違和感に共通しているのは、授業にもワークショップの中にも「自分」の要素が全くないところにあるようです。

また、教育実習でもワークショップでも、出会って間もない子どもたちと短期間または短時間で一定の関係性を作っていかなければいけないことにハードルの高さを感じているようでした。

さらに、関係性の出来ていない状態で、子どもたちと関わると、よく知らない大人だけど、「答えを知っている人」という認識が子どもたちに出来てしまい、自分で考えることはせず、分からないことは大人に聞けばいい、このつまらない時間を早く終わらせたいという方向へ意識が流れ、最終的に、子どもたちに対して、個別対応をしている大人になり、大学生たちが思い描いていた「協働関係」とは程遠くなってしまったことが多かったといいます。
授業でもワークショップでも、決まり切った流れをただ「こなす」ような時間になってしまったことがとても心残りのようです。

そんな一筋縄ではいかなかった香ばしい現場経験を経た大学生たちに、「このプロジェクトでは、過去の自分へのリベンジとして、自分の好きを取り入れた授業を一緒に考えてみようよ!」と山内先生から提案がありました。

サボりがアリな授業って?

山内先生が日々授業に臨む中で、一人で30-40人の子どもたちと対峙するのは(当たり前とも言えますが)本当にご苦労があるようです!
学年にもよりますが、さまざまな個性や事情を抱えている子どもたちです。毎日同じような状況ではなく、クラスの状態は毎回変わります。
自分が一生懸命考えた授業に子どもたち全員が興味を示すことは非常に稀であり、さまざまな理由で、なかなか気持ちが授業に向かない子どもたちも多々見受けられるそう。。。

そんな日々の中で、山内先生が気づいたのは「自分の考えた授業に子どもたちの興味を向かせる」のではなく、「子どもたちが自然と興味を向けるような仕掛けを授業に取り入れられないか?」というアイデアです。

きっかけになったのは、授業前の先生に、小さないたずらやちょっとしたドッキリを仕掛けている子どもたちの姿。その企んでいる様子が「主体的でとても創造的なアウトプットを生み出している!」と感じた山内先生は、子どもたちが「いたずらクリエイター」に自然となっていく環境をどうにか授業にも取り入れられないものかと考えるように。

そこで、まずは大学生たちの授業サボり体験山内先生の授業サボられ体験から、子どもたちが自然と主体的になれる入口のヒントを探すことにしました。


大学生のサボりエピソードとしては・・

・手首からイヤホンを出して、頬杖をつくような体勢をとり、イヤホンを耳につけ、その当時ハマっていた音楽を授業中にこっそり聞いていた

など、こちらの記事を読んでいるみなさんの中にも、身に覚えのある方も多くいるのでは?というようなベタなものも。

また山内先生のサボられエピソードとしては・・・

・学校から一人一台支給されたタブレット端末。授業中、ネットワーク接続が制限されることを想定し、学校でも動画が見られるように、自宅で好きなYoutuberの動画をあらかじめタブレット端末本体に保存し、授業中にこっそり見たり、友達におしゃべりネタとして活用していた


などなど、学校のネットワーク環境をきちんと理解した上で、(本来、先生たちの意図とは真逆ですが・・・)意欲的に準備をして授業に臨む子どもたちの様子を教えていただきました。

11月のVIVIGarden予告

もちろん!
一般的な常識として、「授業はきちんと聞きなさい!」と伝えなくてないけない役割である「先生」ではありますが・・・・

このプロジェクトでは、あえて「授業をサボる」ことに対する子どもたちの意欲を逆手にとり、自然と子どもたちが興味をもつような授業をつくる先生がいてもいいのでは?というお題を設定し、大学生たちと「プロトタイプ授業」づくりに挑戦することにしました。


先生(大学生)の好き×子どもたちの興味=余白のある授業?


この方程式は定義できるのか?
そもそも答えなんてあるのか?

対話から生まれた問いを整理し、仮説を立てて、検証する。

考えながら、自分なりの答えを探す旅の準備が整いましたので、私ながおかも山内先生や大学生と一緒に考えてみようと思います。

11月のVIVIGardenは、こちらのとあるツールを使って、この方程式を一緒に検証します!

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「プロト授業」の検証にどのくらいの時間がかかるのか、正直申し上げて、私たちにも分かりませんので・・・
まずは12月に小学校での授業実践を目標に、11月のVIVIGardenは毎週火曜日で活動を継続していきます。
11月は3日が祝日ですので、10日から始めますよ〜

ちょこっとだけVIVIGardenの活動をのぞきたいなーというライトな参加から、ガッツリ一緒にプロト授業を作りたい!学校での実践に挑戦してみたい!などなど、ご自身の都合のつく時間と興味の深さに合わせて、火曜日はExplayground1号棟へ!

11月は事前予約はなくてもokです。実施時間などの詳細は追ってSNSでお知らせしますので、以下に掲載してあるSNSのフォローをオススメします。
さまざまな専攻や学年の学芸大生の参加をお待ちしてますよー!

(ながおか)

Instagram:@vivistop_gakugei
Twitter:@VGakugei

※ご質問やお問い合わせはgakugei@vivita.clubまたはDMへお願いします。

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