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学芸本の読み方

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学芸出版社の本や会社について書かれたnoteの記事を集めています。
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2020年4月の記事一覧

Withコロナ時代の「コミュニティ」,「社会的処方」を考える

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が蔓延している。4月18日現在で世界で15万人もの人がなくなり、日本でも感染者数が1万人を超えた。未曾有の感染症だ。COVID-19は死亡率が高く、集団免疫を獲得するまで観戦を続けると日本でも数十万人の死亡者が見込まれる。そのため、世界を始め日本でも、感染者数を爆発的に増やすことなく、医療崩壊を防ぎながら、ワクチンや治療法が確立するまでの間、耐え忍ぶ戦略が取られている。そのための三密であり、クラスター対策であり、外出を控える行動で

あまり読書習慣がなくても読める「建築学生さん向け推薦図書リスト」

あまり読書する習慣がないという建築学生さん向けの推薦図書リストをつくってみました。 外出を自粛せざるをえない今、自宅にいながら視野を広げるのに本はもってこい。おうち時間を楽しくしてくれる読書。いつでも自分のペースにあわせて知らない世界について語りかけてくれます。 これまでにも、いろんな方々が建築を学ぶにあたっての推薦図書をリスト化してくれています。そこで掲げられた本を手に取って読み、そして歯がたたなくても、わかることからこじ開けていくことで、あるときパッと視界が開ける。そ

手書き地図推進委員会

2013年の初冬から始動した、おじさん仲間4人のプロジェクト。 当時のぼくは、日本各地の旅先や山行で見つけた偏愛感満載の手書き地図を収集していました(いまもですが)。そのコレクションを活かせるし、なにより近い感性と視点(でも個性はバラバラ、笑)を持った近い年齢の仲間同士で楽しんでいこうということで。 はじめは自分たちの遊び&学びのようなものだったけれど、だんだん実績が蓄積されていき、ほどなく自分たちらしさ(属人性)が発揮されるようになって、いつしか地域活性や教育・地育領域

観光とまちづくりでありがちな失敗

いま、学芸出版社さんの「オーバーツーリズム」読んでる。「観光に消費されないまちの作り方」、という副題なのだが、筆者としては「観光」というものに重きを置きすぎて期待しすぎて多額の資金を無駄に投資してしまう例をよく見ている。観光が大きくなりすぎて消費されるくらいになりたい町がほとんどではないかと思う。しかし、そうはならない。ではなぜそうはならないのか。いくつか考えてみた。 1.なぜ京都は観光公害が大きくなったのか。 ・京都ってそもそも交通不便なまちだよね。。。 土地柄、地下鉄

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