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「優秀さ」の競争社会の中でどのように生きるか

こんばんは、Gakkyです。今回は競争社会の中でどうふるまえばよいのか?ということについて、自分が今考えていることを書いていこうと思います。

1 はじめに

僕はロースクールに入って、優秀な人間ばかりが存在する法曹界に足を踏み入れ、かなり厳しい競争社会に直面しました。そして、競争社会でどう生きようか?ということを考えている中、以下のようなtweetが最近流れました。

僕が日ごろ考えていることと同じことを言っているな~と思い、かつ多くの賛同を得ているのを見て、競争社会での生き方は少なからず関心があるのだなと思いました。そして、僕の友人も今日こんなnoteをあげていたので紹介しておきます。

これらを見て、自分でも競争社会についていったん考えを整理しておきたいなと思ったので、これから勢いで書いていこうと思います。

2 競争構造は変わらない

今の社会は「優秀」な人間が重宝され、多くの人間が「優秀」になることを求めて日々努力をしています。ここからは、「優秀さ」の競争の代表的なものと言える、学歴社会について簡単に見ておきましょう。

資本主義の下では、人材は企業への「商品」と言えます。そして、利潤追求を求める企業としては、仕事のできる優秀な「商品」が欲しいわけです。

もっとも、「仕事ができる」というのは中々定量的に測ることが難しく、ましてやこれまで働いた経験のない新卒採用においては、その人が仕事ができるかどうかの判断は非常に難しいわけです。

そこで、仕事ができることと一定の相関関係のある指標として学歴が用いられます。そして、学歴の高い人間は需要が高く、かつあまり人数が多くないため、学歴の高い人の商品としての値段(=給料)が上がっていくわけです。

その結果、高学歴という少ない枠をめぐった競争社会が発生することになります。

このように、資本主義社会の下では、学歴による競争社会が一定程度発生することは避けられないと言えます。

3 競争という中毒現象

このような競争社会の中で、一定の高学歴を得た人間は幸せになれるように思えます。しかし、僕の周りを見る限り必ずしもそうではないように見えます。これは一体なぜなのでしょうか?

競争に勝つと、努力が報われるという達成感を得ることができます。そして、競争の難易度が上がれば上がるほど、努力量は増加せざるをえないので、その達成感も大きくなるわけです。

また、競争に勝つと社会的地位が向上し、周りからの評価があがります。僕も京都大学という学歴を手に入れることで、やはりそれなりの評価を受けることがありました。

このように、競争に勝つと一定の満足感を感じることができるわけです。

一方で、競争に勝ち進んでいくほど負けることが恐怖になっていきます。社会的評価を得たが故に、自分に対してのプライドも高まり、競争に敗北するという「社会からの否定的評価」を受け入れることが困難になります

すると、このような思考に陥ります。「競争に敗北するのは怖いし、勝ったらまたあの満足感が得られる。だから競争社会で勝ちあがるためにもどんどん努力をするしかない。」

しかし、競争社会で勝ちあがる難易度はどんどん上がっていきますから、そのために必要な努力量は莫大なものとなります。なので、競争と共にどんどん疲弊していくわけです。

4 「優秀さ」の競争社会の中でどのように生きるか

さて、競争社会の中にいるとこのような競争の自己目的化が起こりかねません。そこで、私たちは「優秀さ」の競争の中でどうふるまうべきなのでしょうか? これについて明確な答えはないと思いますが、今自分がぼんやり考えていることを書いてみます。

①自分は本当は何をしたいのか?を見つめ直す

競争社会の中に入ると、知らない間に競争に勝ちあがることだけが目的となってしまい疲弊してしまうことがあります。しかし、本当に勝ち上がった先にあるものが欲しいのか?社会的評価や満足感が自分は欲しいのか?自分は本当は何をするときに幸せを感じるのか?を一度考え直すことが必要だと思います。

その上で、競争社会で勝ち上がった先の生活・仕事・評価が欲しいのであれば、競争社会で戦う価値があると思います。しかし、競争社会で勝ち上がるための莫大なコストを考慮したとき、そのような価値を見出せる人は必ずしも多くないのではないかと思ったりします。

②優秀さの競争から逃れる道を考える

「学歴」・「優秀さ」の競争は、競争相手が日本国民(あるいは全世界)の大多数という非常に母数の多い戦いです。そのような戦いをしている限り、自分の上位互換は無限に現れ続け、一定程度疲弊・敗北することは避けられません。

そこで、「優秀さ」以外の土俵で戦っていくという視点を持つ必要はあると思います。具体的に何?と言われると難しいですが、他の人が真似できないような自分の熱意や経験といったものから、新たな土俵(市場)を作り出すことが必要だと思っています。

5 最後に

というわけで、今回は「優秀さ」の競争社会について自分の考えていることをつらつらと書いてみました。

まぁこんなことを書きながら、法曹界に入った以上ある程度の競争は避けられないと思うので、少なくとも学生の間は、多少の競争は受け入れようと思っています(笑)

今回の記事がなにかのきっかけになれば幸いです。ここまで読んでくださりありがとうございました!


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