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早巻きの生活

こんばんは。10月から大学が始まって、ふと気づいたことがあったので書き留めておきます。

1 早巻きの生活

最近、社会人たるもの会社に尽くして働きまくるみたいな考え方は変わってきて、「スローライフ」という言葉が出てきたりしたと思います。スローライフとは、はっきりとした定義はないと思いますが、都会ではなく田舎で、のんびりとした暮らしをするようなものだと思います。(適当すぎますね笑)

僕が初めてこの言葉を聞いたのは高校生の頃ですが、「スロー」の意味がよくわかりませんでした。というのも、田舎で生きようが都会で生きようが時間の進み方は変わらないんじゃないの?って思っていたからです。確かになんとなく田舎の暮らしはのんびりしてて、だからスローなのか、、?とは思いましたが、はっきりとした実感はありませんでした。

僕は法科大学院という、法曹(弁護士・裁判官・検察官)になるための大学院に通っています。法科大学院での勉強はものすごく大変で、1日で大学受験のときの2倍くらいの量の勉強をしています。課題が次から次へとやってきて、締切に迫られるが故にこのような生活になっているわけです。

もう最近は完全に慣れてしまって、この量をこなすことにあまり苦痛も感じなくなりました。また、弁護士になったらできる仕事の幅を考えると、今勉強を積み上げるのはしんどいですが、それなりの充実感はあります。なので、今の生活が嫌とかそういうわけではありません。

ただ、毎日たくさんのやるべきことがあって、それを終わらせるために「携帯触る時間を減らそう」とか「ごはん食べる時間を短くしよう」とか、なんとか活動できる時間を増やそうとするわけです。夏休みには8時間になっていたスクリーンタイムも、今は2時間を切りました。そうやって、活動する時間自体は拡張されているのですが、常にやるべきこと・やりたいことに追われているせいか、時間がものすごいスピードで進んでいきます。今学校が始まって2週間以上たっていますが、感覚的には3日くらいの感じです。

そしてふと「あ、自分は人生を早送りしているな」って気づきました。そして早巻きの生活を知ると同時に、「スロー」の意味に気づくことができました。

2 スローライフとファストライフ

多分、今までも僕は知らない間に早巻きの生活を送っていたのだろうなと思います。今回は、強制的に2倍速に早巻きにされてしまったので、さすがに異常なスピードに気づくことができました。

このようなファストライフはファストライフで、充実感のある生活を送ることができると思います。早巻きに感じるほどやりたいことに夢中になれる(今は必ずしもそういうわけでもないですが)生活は、本当にわくわくできるし、素晴らしいものです。僕はおそらくしばらくの間は、程度の差はあれファストライフを送るんだろうな~と思います。

でも、そうやって何かに取り憑かれたかのように暮らすことは、同時にスローな生活の幸せを失うことになります。社会人になって、仕事に追われながら過ごしていく日々は、多分一瞬で過ぎ去ってしまいます。一方、小学生の頃、家の近くで友達と秘密基地を作ったり、野菜を育てたりした生活は、今とは別の幸せがありました。海で釣りをして、のんびり過ごす生活もいつかやってみたいと思うところです。

今回皮肉にも法科大学院のおかげで、自分の人生のスピード感に気づくことができました。自分の得たい幸せを考えて、人生のスピード感を調節するのは大事かもしれないですね。

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