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フェンダー、2020年の売り上げが過去最大に

今日はコロナの影響で米ギターメーカー大手『フェンダー』社の売り上げが過去最高になる見込みというお話です。

コロナ禍においておうち需要が好調

実は、ギターに限らずコロナ禍における外出制限の中で、おうちで楽しめる趣味の需要はとても高まっていました。

これはカシオ計算機が実施した調査の結果をみても明らかですね。

①2019年7月から2020年7月の一年間で新しく楽器を始めたり再開した人のうち、2020年の3〜4月に始めていた人が集中している。

②新しく楽器を始める/再開する理由の上位が外出自粛に関連(下図)

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新しく楽器を始めた/再開した理由

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1年間で新しく始めた/再開した楽器の使用頻度
出典:カシオ カシオ楽器事業40周年意識調査

山野楽器さんによる調査でも同様に楽器を始める人口が増えているという結果が出ていましたので、日本と同様に外出に制限があった世界でも同じように自宅で出来る楽器需要が高まっていたことが想像できます。#英語読めない

フェンダー社が仕掛けていた秘密兵器

ただ、楽器業界全体では売り上げが低迷しているのも事実です。

そんな中、なぜフェンダー社が売り上げを激増することができたのでしょうか。

どうもここには需要の高まりとは別にフェンダー社が仕掛けていた秘密兵器が大きく影響したようなんです。

この記事を読むととてもわかりやすいですが、アメリカにはフェンダー社と並び、『ギブソン』社というギターメーカーがあります。

どちらも世界的に超有名な老舗メーカーですが、2000年あたりから売り上げの低迷に歯止めがかからない状態に苦しんでいました。

#実際 、ギブソン社は2018年に一度破産しています

そこで、フェンダー社がとった方針が

初心者が挫折しない仕組みを整えること。

フェンダー社が顧客を調査したところ、

①売り上げのほぼ半分が初心者によってもたらされていること

②初心者のうち90%が1年以内に挫折してしまうこと

が明らかになったのです。

この結果をみたフェンダー社のCEOであるアンディ・ムーニー氏は「ギブアップ率を10%削減するだけで売り上げは2倍になる」と予測し、初心者が挫折しないためのアプリを開発します。

「スマホでギター」オンラインギター学習システム「Fender Play」

詳細についてはこちらの記事がわかりやすいですが、スマホ上で簡単にレッスン動画を見ることが出来たり、

習得レベルに応じたカリキュラムに沿って練習していくことで挫折することなくギターを弾けるいようになっていくという作りになっています。

ユーザーの好みに応じて、ジャンルやアーティストをカスタマイズしていくことも出来ます。

デザインがカッコいいのもポイント!

#なにせフェンダー自ら作ってるのでコンテンツが豪華

さらに、最初の難関になりがちなのが弦のチューニング。

これも「Fender Tune」というお手軽アプリでフォローしてくれるという手厚さ。#いたれりつくせり

コロナが来る前から準備が整っていた

つまり、コロナがきたからアプリを開発するのではなく

・ひとりで出来る

・自宅で出来る

・挫折しない

という仕組みが予め出来上がっていたのが、外出制限という状況に見事にハマったんですね。#すごい

これはZOOMの普及にも近しいものを感じます。

ちなみに、上の資料にもちらっと書いてありましたが楽器の中で一番需要があったのは電子ピアノ。

まだ売り上げの詳しいところは公開されていませんが、おそらくカシオの楽器部門なんかも売上爆増していると思います。#決算資料が楽しみ

まとめ

コロナで経済やばいけど、チャンスもいっぱいありそうだよ。

昔楽器に挫折したあなた。時代が挫折しない仕組みを整えてくれてるからまた楽器始めるのもたのしいかもよ!!


というわけでなんだかフェンダー社とまったく関係ないまとめになってしまいましたが今日はここまで。

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