ベルリンの壁が崩れるとロシア語の話せるタクシー運転手が増える


というわけで、今日もまた適当にブダペストの話を。上記の写真はブダペストのニューヨークカフェです。で、昨日のノートでおっちゃん先生の話をしましたが、この人の話であと、「ほへー」と思ったのが、今回のノートのタイトルの、「ベルリンの壁が崩れるとタクシー運転手が増える」という話でした。


どういうことかというと、当然ですが、ベルリンの壁崩壊前はソ連が権力を握っていたので、学校ではロシア語が必須だったし、このおっちゃんもロシアに留学したらしいのですが(ロシア人は真面目くさってたみたいな話してました)、ベルリンの壁崩壊後はそういうロシア語の特権的地位がなくなり、「ロシア語教師が失業して、タクシー運転手になった」みたいな話をしてました。


この話を聞いて、なんで僕が「ほへー」と思ったかというと、「ああ、本当に需要と供給ってあるんだな」と思ったからです。そのロシア語の先生たちはベルリンの壁崩壊以前と以後で何が変わったわけじゃありませんが、ただロシア語に対する需要が以前ほどなくなっただけで、いきなり失業して、タクシーの運転手になったりすると…。


こっちのノートで、「共産主義は自由市場がないから行列ができる」という話を学校で聞いた(別の先生から)という話をしましたが、そういう経験もあり、本当に経済学の原則って効果あるんだなってのと、あと「仕事の内容と給料ってあんま関係なくて、本当に需要で決まるんだな」ってのを直感で来たのは良かったですね。


あと、下記のページに書いてある、「2008年のリーマンショック後のIMFの金融支援に伴う国際機関の締め付けへの反発と、同国の通貨フォリント下落による外貨建て住宅ローンの返済困難による外資系銀行への反発機運があった。」って話を生で聴けたのも面白かったですね。「なるほど、グローバル化が進むってこういうことなんだ」と思えました。


ちなみに、ちょっと話ずれるんですが、僕下記の本を訳してて、それでちょっと「マーケティングってアメリカ文学的なんだな」ってすごい思って、それでまたハンガリー行って、なるほどなって思ったのもあるんですよね。


まあ、そのうちアメリカのマーケティングセミナー行って、「へー」と思った話もします。では!


井上大輔


追伸

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高度な外国語力を身につけたい人、テストで結果を出したい人に向けて役立つ情報をつぶやき中。TOEIC980点。早稲田英文→早稲田仏文修士→上智外国語学部修士→上智大学博士課程在学中。英語・仏語・西語・伊語の参考書&翻訳書も出版。著書一覧→http://amzn.to/jzUDtr