字幕付きで動画を見ていることに罪悪感を感じていました

こんにちは、井上です。

昨日教えた人からメールをもらったんでシェアします!

本日は楽しくて役に立つ授業をありがとうございました。
各種情報を送っていただき、ありがとうございます。
今までは、字幕なしでどれだけ聞き取れるかということが大事だと思っていましたので、字幕付きで動画を見ていることに罪悪感を感じていました。
今日教えていただいた訓練方法は目からうろこで、リスニングとスピーキングに特に効果がありそうだと思いました。
ありがとうございます。
毎日数分でも練習していこうと思います。


僕は下記の本で海外ドラマの英語字幕を出して勉強する方法を紹介してて、それをフランス語でやる方法を上記の人にはお伝えしたんですが、この方法を教えていて思うのが、「結構みんな字幕を出して外国語を聞き取ることに罪悪感があるんだな」ということです。

僕は大学生の時に通訳学校に通っていて、そこで初見の文章のシャドーイングをよくやらされたんですが、初見でやらされた音源のスクリプトを見るたびに「そもそも表現を知らないから聞き取れない」「知ってるけど、なぜこの単語がこう聞こえるかわからない」という経験をすることが多かったんで、「なぜこうなるかがわからないのに、勉強するの無駄じゃないかな」とよく思ってたんですよね。

なので、DVDで英語字幕を出して英語を見ることで、「知らない単語や表現を理解した上で、ネイティブがどう発音するかを学ぶ」ことが可能であると気がついた時はすごい歓喜したし、実際そのおかげで英語は本当に苦労することなく上達しました。

だけど、この方法を伝えてもあんまりやらない人が多くて、話聞いてみるとこのメールくれた人みたいに「これじゃ能力がつかないんじゃないか」と思ってる人が多いんですよね。

長くなるんで話しませんが、心理言語学的には分節化という概念があり、聞こえてきた音をどう切り取ってその言語の音に切り分けるかというのは、大人になってからだと多分学ばないとできないし、それを可能にしてくれるのが外国語字幕を出す学習法なんですよね。

詳しくは上記の僕の書いた本や、あとは下記の本にあったと思うんで、興味があれば読んでみてほしいんですが、とにかく「音を切り分ける方法論は学んだ方が効率がいいし、それをやるのはズルじゃない」と理解してもらえればなと思います。

長くなったんでこの辺で。

では!

井上大輔

追伸

フランス語の勉強方法について書いたPDFを無料で配布しています。興味がある方は、こちらのアドレスのアンケートを記入してください。よろしくお願いします。



高度な外国語力を身につけたい人、テストで結果を出したい人に向けて役立つ情報をつぶやき中。TOEIC980点。早稲田英文→早稲田仏文修士→上智外国語学部修士→上智大学博士課程在学中。英語・仏語・西語・伊語の参考書&翻訳書も出版。著書一覧→http://amzn.to/jzUDtr