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【実験小説】卒業式PART2

ここはほんわか女子高校。本日は卒業式です。
キーンコーンカーンコーン♪
クリ子「起立、礼、着席」

「はい、今日で3年D組の皆さんともお別れです。三年間の思い出、感慨深いものがありますね。
 ところで、先生の家で飼ってる猫のヒカリの話ですが、朝早くから起こしにきます。で、それを無視して寝ていると布団にオシッコをかけるのです。それがもう鼻がもげそうになるくらいとんでもなく臭くて、堪らなくなりすぐに布団を洗濯します。朝の四時から洗濯しているのは先生です。今でも年に四回くらいはやられています。何回叱っても治りません。それでもヒカリが膝の上に乗ってくると先生は頭を撫でてあげます。
サイコパスかっ!

皆さんとは今日でお別れになりますが、先生は皆さんのことをもっと知りたいのです。
 ということで、誹謗中傷でなければどんな事でも結構です。今日は一人ずつ、皆さんのとっておきの秘密の話を聞かせてもらいたいと思ってます!」

「では、琴子さんからどうぞ!」

琴子「センセ〜
この場をお借りして告白致します。
実は私、興味本位から異性とも同性ともまぐわっておりました。
三島由紀夫の本なんかを読んで感化されて色々な人と性的な関係を持つことに興味を持ってしまいました。
いやいや、ホント〜にディープな濃いお話ですみません…
でも楽しかったんです!
何だか、そ〜することで他の人間より優位性を感じることが出来たんです!
あ、つまるところ、『耽美』みたいな言葉にハマる厨二病の延長です…
いやん💖いきなりごめんなさい…
あはあはん…」

「琴子さん、バケツ持って廊下に立ってなさい!」

「次は、月くる子さん、どうぞ!」

月くる子「タイタン先生、こんにちは。
普段からミステリアスだとよく言われる私は秘密がたくさんですが、流石に友達にも言えない秘密があります。
高校一年の時の友達10人組は、今だに定期的に宴会する仲良しですが、その時の担任は新卒の生物の先生でした。年が若く10歳くらいしか生徒との年齢差がありませんでした。卒業してからも宴会は続き、ある時その先生も呼んで一緒に宴会しました。仲良し友達は皆地元だったので、電車に乗るのは先生と私だけ。道すがら「今度、二人だけで出かけようか?」えーーー、それはちょっとー。いくら卒業生だからってー。しかも他の先生と付き合ってるなんて言えなかったし。友達にも話せませんでした。しばらくしてからの宴会の時に来た先生は結婚していたのでちょっとホッとしましたが、嫁様は元生徒だった、というウワサです。」

「生物の新卒の先生って人気者が多いですね。私も家に遊びに行ったことがあります。
卒業してからって、設定が崩れます。廊下に立ってなさい!」

「ハイ、ゆきさん、どうぞ!」

ゆき「タイタン先生、
私の秘密は…まあかわいいものなんですが、
電話番号を使って送るメール(auならCメールと呼ばれていたアレ)で、
わざとこちらの番号は通知されない様に設定して、クラスの男子にいたずらメールを送っていたことです。
その文面のひとつをここで公表します。
「〇〇様(ここは間違いメールのていで、適当な名前にしておきました)
ご注文頂いていたカップ焼きそば百個、予定通り入荷いたしました。
つきましては弊社までご連絡お願いいたします。
日〇食品」
用意されたであろう焼きそば百個について、困る彼を見たかったんです(゚∀゚)」

「面白い悪戯ですね!って、悪戯はダメです。廊下に立ってなさい!」

「しまう子さん、張り切って参りましょう!」

しまう子「はい!タイタン先生!
私の朝のとっておきの秘話を聞いてくださいっ!
昔、朝起きてあまりに寝ぼけていた時のことです。歯磨き粉とまちがえて洗顔料をおもむろに歯ブラシに塗り、口に入れました!
直後「こ、これは毒の味だっ?!∑(゚Д゚)」と、スッキリ目が覚めたのでありました!
洗顔料はなんか酸っぱいので口に入れない方が良いと思いました(*´꒳`*)」
「あ!あと先生!もう一個いいですか?!
中学生の時、剣道部に入ったのですが、初めて袴と道着を身につけて部活に参加した時、「袴って足が開きにくいなぁ、こんな動きにくい服で剣道なんてできんのかな?!」と、思ってよく見たら、片足の方に両足入れて履いてましたァ!笑
やっちまいましたーーー!(;´д`)あれはホント恥ずかしかったです!これが私の武勇伝です!」

「しまう子さん、回答の速さに驚いてます。先生めっちゃ嬉しいです!でも、張り切りすぎなので廊下に立ってなさい!」

「お待たせしました。六子さん、どうぞ!」

六子「冬になると、雪が沢山積もるし屋根から落ちた雪もあるからワクワクしちゃうの。
 プロレスが好きだったから技のかけ放題だったわ。バックドロップやブレーンバスターとか。その日は何故かバックフリップを繰り出したの。でもね、バックフリップはダメね。相手のお腹に自分の体重も乗るから雪のクッションも関係なかったわ。食べたものまでバックしちゃったの。六子、反省。」

「反省するには廊下が一番です!」

「それでは、夢たま子さん、どうぞ!」

夢たま子「先生~
高校2年生の時に初めて彼氏と学校以外でデートした時、ちょっと背伸びして横浜の馬車道の紅茶専門店でアイスティーを飲んでから映画に行ったんです。大きなグラスに、すごくいい香りの紅茶とミントの葉っぱ、お洒落なお店でした。そうしたら、2人とも映画の途中で我慢できずトイレに立ちました。恥ずかしかったです。紅茶の利尿作用はすごいんです!映画の前に紅茶はダメです!」

「オシッコ話に偏ってきます!廊下に立ってなさい!画像ありがとうございます🤗」

「おや?りんこさん、何か言いたそうですね」

りんこ「タイタンせんせぇ……
恥ずかしいけど、とっておきの秘密、聞いてください:( ´ω` ):
新婚のとき、食中毒になって、夫が隣に寝ているときダブルベッドでう○こ漏らしました:( ´ω` ):ぶるぶる」

「ハイ、廊下に直行です!」

「あれ?卒業生のヒカリさん、廊下の窓から顔出してどうかしましたか?」

ヒカリ「はいっ、タイタン先生。
JK卒業生、hikariです。
あれは、会社勤めしてた時。
酒席で酔いつぶれてしまった二人の上役。
それぞれをご自宅に帰すべく、タクシーに乗せる手配をしました。
役目を果たし、やれやれと酒席に戻った刹那。
A上役→B上役の自宅へ
B上役→A上役の自宅へ
それぞれの先を間違えて、運転手さんに伝えてしまっていた事に気付き、真っ青。
上役移動を手伝ってくれていた、プチ上役に事態を報告・相談したところ、
「だいじょうぶだ、ヨッパライ相手だから。」との力強いお言葉。
アオかったのです、私。悠々酒席に戻り、飲み直しました🍶🥂🍻
え、翌日ですか?何事もなかったかのように、A・B上役、出社されてました。
それぞれから「hikariくん、昨晩も世話になったね。」と言われる度、冷や汗💦」

「そのまま廊下に居てください!」

「では、学級委員さんに総括していただきましょう」

クリ子「肥溜めに落ちたことがあります!」

「勿論、廊下ですが、教室出る時にオデコをぶつけないよう気をつけてね」

ゴツンッ!(イテッ)

そして、教室には誰もいなくなった。


(ぱひゅん)


参加していただいた皆さま、本当にありがとうございました!
先生役、めっちゃ楽しかったです♪
皆さまのお名前のところ、一人ずつリンク張っておきますね。
(この行為さえも先生らしい。むふふっ)


BGM



また今度!


えっ!ホントに😲 ありがとうございます!🤗