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料理も創造

久々に料理をした。そして初めて青椒肉絲を作った。

自分で言うのもあれだが、比較的自分は料理が得意だ。元料理人の友人がいて、何回か手料理を振る舞ったが、めちゃくちゃ褒めてもらえる。そうやってポジティブな行動強化によって料理に対して楽しいという自己イメージを持ち合わせている。
そして料理をしている時間は集中できるので嫌なことも忘れることができる。自分にとって大事なストレス発散方法だ。

たけのこのシャキシャキ感、ピーマンの食べ応え、そしてあえて牛肉ではなく豚肉で作ってみたが、柔らかな豚肉特有の脂が野菜全体に行き渡り、素晴らしきハーモニーをもたらしてくれる。

中学生ぐらいまでは料理をしたことがなかった。土日の部活の後は時間があったし、料理をする時間もあったとは思うが、作るという発想はなかった。

高校生の頃は料理できる男はかっこいいやんけ!!とかいうしょうもない自意識からか料理をするようになった。そしてパンが好きだったのでパンを作りたくなったりして、あんぱんやプリンなどを作るようになっていった。

今はたまにしかやらないが、比較的自炊はときたましている。過去の経験があるからこそスムーズに自炊をしようという感情がスムーズに発生するんだろうと思う。

昔はイケてなかった自分には武器がないといけない。努力をしないとと思っていた。あの時はしんどかったが、そのおかげでできるようになったこともある。そんな自分だからこそ出来ることもないんじゃないかと青椒肉絲を頬張りながらとあるドキュメンタリー番組を観ながらこの文章を打っている。

別に一番になれなくても自分には自分の良さがあるっていう謎な信念みたいなものが自分の中にあったんですね。

それが私を今まで生きてきた人生をすごい支えてくれたっていうふうにおもっているので
普段はあまり注目されない人にスポットライトを当てたいなというふうに思っているし
そういう人に光が当たる社会の方が面白いっていうふうに思っています
金井 弓子


セブンルールを観ていてこの人の精神性は自身の内面とリンクしているところがあると思ったし、貫いておられる精神性が率直にストイックでかっこいいなと思った。

仕事をしておられるシーンで取引先の人に対して自身の考えを曲げず、相手を感情的にさせておられる場面があった。だが、最後にはその人は金井さんの意見を基に動き始めていた。

この人は自分の好きなものと、仕事をする上で絶対に曲げられないブレない何かがあるのだと感じた。VTRを見ていると彼女は一つ一つにワクワクしていることに気づいた。意識的なのか無意識なのかわからないが、ワクワク感を大事にしておられるように感じた。

仕事上の礼儀正しいやりとりってたくさんのオブラートに包まれていると思うんですよね。相手のテンションがかなり上がっていたりとかオブラートが剥がれて出たものが生っぽくて面白くて、怒られるのも嬉しいんですよね。
金井弓子


彼女の生き方は是非参考にしたいと考えた。自分もよく人の本心を殻を破ってしまって本心を出させてしまっていると思う。(自分はドアホなので無意識的なタチ悪いやつだろうし金井さんはいい意味で意図的なところが多いのだとは思うが)

だがせっかくなら、その点を強みに変換したい。いい意味で空気を読まず、大事な所は曲げないようになりたいと思った。


さっき一番最初に引用した部分は自身が好きな考え方の一つに非常に関係性が強いように思う。

この子らはどんなに重い障害を持っていても、誰も取り替えることもできない個性的な自己実現をしているものなのである。
人間と生まれてその人なりの人間となっていくのである。
その自己実現こそが創造であり、生産である。
私たちのねがいは、重症な障害を持ったこの子たちも、立派な生産者であるということを、認め合える社会をつくろうということである。
糸賀一雄『福祉の思想』


セブンルールの話に戻すが、最後に金井氏はこんな言葉で締めくくっておられた。

四年生の記憶はとにかく怒られていた記憶しかないですね笑
金井弓子

もっと失敗しあえる世の中でありたい。もっと仕事を頑張らなくちゃと思った次第だ。


最後に星野源の歌詞で締めくくりたいと思う。

僕は生まれ変わった 幾度目の始まりは
澱むこの世界で 遊ぶためにある
配られた花 手札を握り
変える 運命を

あぶれては はみ出した
世をずらせば真ん中

何か創り出そうぜ 非常識な提案
誰も見ない場所から 一筋の
未知を創り出そうぜ そうさYELLOW MAGIC
やめられない 遊びを繰り返した
進化を君に 外れ者に授ける
星野源『創造』

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