農業と移住についてガチで書く

新規就農者の役に立つ情報を発信して、仲間集め(就農者募集)をしたいと思っています。 農…

農業と移住についてガチで書く

新規就農者の役に立つ情報を発信して、仲間集め(就農者募集)をしたいと思っています。 農業というと栽培を考えがちですが、関係する組織や地域、販売や流通のあり方も農業ライフに大きく影響します。そういった角度の情報提供ができればと思っています。

最近の記事

  • 固定された記事

本気になる前に読んで欲しい 移住・新規就農

まず簡単にまとめます。 普段の私たちは物事を選ぶ側にいることが多い。選ぶ側にいるとき、私たちは相手に対して強い立場にいるので、相手に妥協することはほとんどない。しかし、私たちは時として選ばれる立場になることがある。受験、就職、転職などがそうだ。 選ばれる側に立った時、私たちの相手より弱い立場になる。選ばれない不安な状態から解放されたいから妥協する。視野が狭くなる。 そう、本気になるまでに準備する必要がある。 では、解説に入ります。 だいたいの新規就農は転職に似ている

    • 定番野菜の差別化は出荷時期で行うものだ - 移住・新規就農

      まず、簡単にまとめます。 定番野菜を販売するうえで、最も確実な差別化は「無いときに有る」だ。それはつまり出荷時期のことで、他が出荷できない時期に出荷することで確実に売れる。出荷時期をずらすには温度差を作る必要がある。高原野菜は標高差で、ビニールハウスは加温して温度差を作っている。 このような出荷時期の調整の結果、旬はどこかに消えて、今では定番野菜は通年でスーパーに並んでいる。 でも、よく考えてみよう。旬でない時期を独占的に生産している産地が見つかるはずだ。 では、解説に入

      • 市役所について知ろう。結局ここが一番お勧めルート - 移住・新規就農(3/3)

        まずは簡単にまとめます。 特に思い入れのある農業がなければ、市町村が主導している新規就農施設が一番お勧めしやすい。就農者の過去実績がそのまま次世代の結果に結びつきやすいためだ。指導者の質もよいことが多いので、レベルも高い。最近では、有機農業を指導する施設もでてきていて、幅も広がっている。 なにより、行政の担当者が積極的にかかわってくれるので、補助や栽培技術の支援が受けやすくなる。 では解説に入ります。 過去実績がそのまま次世代に反映しやすい 一番お勧めできる就農ルート

        • 市役所について知ろう。案内先はだいたい同じ - 移住・新規就農(2/3)

          まずは簡単にまとめます。 市役所の担当者に就農相談をした場合、だいたいJAを代表する生産組織を紹介されます。これは案内の効率と就農の安定性(リスク軽減)を考えたときの必然です。なので、このルートから外れたい場合は、最初の入り口を変える必要があります。 SNSなどで自ら生産者を探し、その人を通じて行政の支援制度にアクセスします。この方法で自らが望む農業で支援を受けることができます。ただし、生産者が制度の条件を満たしている必要があります。 では解説に入ります。 市町村が案内

        • 固定された記事

        本気になる前に読んで欲しい 移住・新規就農

          市役所について知ろう。そこは就農相談の最初の窓口 - 移住・新規就農(1/3)

          まずは簡単にまとめます。 新規就農の最初の相談窓口はだいたい市町村の担当者になる。支援制度のほとんどを国が主導しているためだ。なので、相手の特性をよく知っておくとよい。彼らは給付金・補助金、研修施設、特産品、標準的な収支計画…だいたいこういう情報に詳しい。 制度には詳しいが、実態を知らない。これら行政担当者の特徴だ。 実態を知りたい場合は、彼らを通して現地にアクセスする必要がある。 では解説に入ります。 就農支援はほぼ国の予算で行われている 農業の担い手確保は国の農業

          市役所について知ろう。そこは就農相談の最初の窓口 - 移住・新規就農(1/3)

          産地とは何か?生産者から考える - 移住・新規就農(3/3)

          まず、簡単にまとめる。 より有利な販売を求めて流通を強化していった結果、集約され組織化されたもの。生産者にとっての産地とは、自治体や組合などの周辺組織と共に選択と集中を行った結果に行き着くものである。 有利な販売を目指すうえで、最も重要なのが輸送の効率化で、これは消費地から離れている地域ほど強く表れる。 産地の作目は気候風土などで特徴が出やすい。ただし最近は、売上や育てやすさを基準にする傾向が強い。 では、解説に入ります。 産地と組織化はほとんど同じ意味 一般に産地と

          産地とは何か?生産者から考える - 移住・新規就農(3/3)

          産地とは何か?市場・仲卸から考える - 移住・新規就農(2/3)

          まず、簡単にまとめる。 バイヤーの仕事は担当作物の必要量を品質の良い物で揃えることにある。通常、バイヤーは複数作物を掛け持ちしているので、安心できる取引先を一つでも多く欲しがっている。 安心とはすなわちクレームが少なく、量が安定していて、年間の長い期間をカバーできる取引先のこと。 言い換えれば【安定した品質】【多くの生産量】【長い出荷期間】を兼ね備えた生産地のことである。 では、解説に入ります。 バイヤーは忙しく、効率の良い取引先を探している 市場・仲卸にとっての産地

          産地とは何か?市場・仲卸から考える - 移住・新規就農(2/3)

          産地とは何か?消費者から考える - 移住・新規就農(1/3)

          まず、簡単にまとめます。 一般的に買い物というのは必要なものと欲しいものに分かれる。野菜(定番野菜)は料理の素材として購入する場合が多いため、必要なものに分類される。 必要なものは日常的に購入を繰り返すので、野菜のように価格や品質・産地が安定しないものは、直接見た品質(目利き)と価格での判断になる。 価格・品質が同等程度の場合に、気に入っている産地を選ぶというのはあるだろう。 ただし、一品目の野菜に豊富な選択肢のあるスーパーなどほぼない。 では、解説に入ります。 買い物

          産地とは何か?消費者から考える - 移住・新規就農(1/3)

          農業(移住・新規就農)に興味のあるあなたへ

          まず、簡単にまとめます。 新規就農者の役に立つ情報を発信して、仲間集め(就農者募集)をしたいと思っています。農業を志す人は生産技術に興味が行きがちなのですすが、様々な組織が関わっているためルールや制約の多い世界です。 生産以外の流通・販売に関わる組織、地域性との相性を確認して、上手な選択をして欲しいと思っています。 私は現在、100以上の農家や法人が関わる生産組織を取り仕切っています。その活動の中で、農業を語れる状況になっていると判断しました。 具体的な記事 【産地とは何

          農業(移住・新規就農)に興味のあるあなたへ