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季節を味わう

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日本の自然や言葉の美しさについて、みのおエフエムの番組内で語ったことのまとめ。 主に、暦、季語、季節の花、季節の色について。
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2024年4月の記事一覧

2024年4月の暦・行事(季節を味わう#00052)

2024年4月の暦・行事(季節を味わう#00052)

「季節を味わう」では、毎月第1水曜日にその月の暦や主な行事をまとめます。(全てを網羅するものではありません)

2024年 4月(卯月)1日(月) 年度始まり・エイプリルフール

新たな年度の始まりということで、4月には入学式、入社式が行われます。多くの会社で行われる「入社式」は実は日本独自の行事です。個人ごとに個別に入社する海外ではみんな揃っての入社式もない、というわけです。
一方のエイプリルフ

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4月の花・植物の俳句(季節を味わう#0055)

4月の花・植物の俳句(季節を味わう#0055)

「季節を味わう」では、毎月第4水曜日にその月の花・植物を詠んだ俳句をご紹介します。あくまでも素人の好みで選んでおります。

【藤】藤は山野に自生するマメ科の蔓性植物で、晩春に咲きます。「藤色」という色の名前になっているほど、美しい色合の花を咲かせます。小さな蝶々のような形の花が房をなすのが特徴。藤棚に仕立てて、垂れる花の様子を楽しみますが、風に揺れる様も風情があります。
藤は万葉の時代から歌に詠ま

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行事・催事の俳句 4月(季節を味わう#0054)

行事・催事の俳句 4月(季節を味わう#0054)

世界で一番短い詩、俳句。
2024年度からは毎月第3水曜日の「季節を味わう」で その月の行事をピックアップ、関連する俳句をご紹介します。
さまざまな行事・催しの中から私の好みで選びました。

【都をどり】

「都をどり」は毎年4月1日から30日まで、京都祇園甲部歌舞練場で開催される舞踊公演のこと。明治5年、勧業博覧会の催しとして開催されたのが始まりで、現在では京都に春を告げる行事として定着していま

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4月(晩春)の季語「雀の子」(季節を味わう#0053)

4月(晩春)の季語「雀の子」(季節を味わう#0053)

世界で一番短い詩、俳句。
「季節を味わう」では、毎月第2水曜日に季語を一つピックアップ。
その季語が使われている俳句も紹介します。あくまでも私の好みで。

【雀の子】

4月(晩春)の季語です。
雀の卵は10日ほどで孵化。数日はまだうまく飛べず、親が付き添って餌の取り方を教え、だいたい2週間ぐらいで巣立ちします。
雀の繁殖は年に2、3回ありますが、春に生まれたヒナ「雀の子」は春の季語で、雀のヒナは

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