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季節を味わう

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日本の自然や言葉の美しさについて、みのおエフエムの番組内で語ったことのまとめ。 主に、暦、季語、季節の花、季節の色について。
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2023年10月の記事一覧

10月の花の俳句(季節を味わう#0029)

10月の花の俳句(季節を味わう#0029)

「季節を味わう」では、毎月第4水曜日にその月の花を詠んだ俳句をご紹介します。あくまでも素人の好みで選んでおります。

【木犀】木犀やしづかに昼夜入れかはる      岡井省二

我が家では玄関先に金木犀を植えていて、毎年秋が深まってくるこの季節には良い香りを漂わせてくれます。朝、出かける時にドアを開けた時、夕方帰宅して鍵を開けている時などに、ふと香る金木犀に気持ちが和みます。
秋分の日以降、日に日

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日本の色 10月(季節を味わう#0028)

日本の色 10月(季節を味わう#0028)

「季節を味わう」では、毎月第3水曜日に季節を象徴する日本の色をピックアップ。
10月にもたくさんの色があります。その中から私の好みで選びました。

【柿色】

橙色に赤を混ぜたような色が柿色。食べごろの柿のような色です。
柿は弥生時代以降に桃や梅、杏子などとともに陸から伝来したもので、沖縄県を除く日本の全都道府県に分布しています。古くから果実は食用に、柿渋は防腐剤に、幹は家具材に、葉は茶の代わりと

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秋の季語「団栗」(季節を味わう#0027)

秋の季語「団栗」(季節を味わう#0027)

世界で一番短い詩、俳句。
「季節を味わう」では、毎月第2水曜日に季語を一つピックアップ。
その季語が使われている俳句も紹介します。あくまでも私の好みで。

【団栗(どんぐり)】

10月(秋)の季語です。
一般的には樫、楢、橅などの実を団栗と呼びますが、狭義には櫟の実のことを言います。お椀のような形の袴を持つ固い実で、成熟すると茶色くなります。名前が似ている栗のように、食べる習慣はありませんが、渋

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2023年10月の暦・行事(季節を味わう#00026)

2023年10月の暦・行事(季節を味わう#00026)

「季節を味わう」では、毎月第1水曜日にその月の暦や主な行事をまとめます。(全てを網羅するものではありません)

2023年 10月(神無月)8日(日) 寒露

二十四節気の一つ「寒露」。秋も深まり、草木に降りる露も冷たく感じられる、というのが名前の由来です。朝夕、涼しいというより肌寒さを感じるようになります。

9日(月) スポーツの日

元々は、1964年(昭和39年)に開催された東京オリンピッ

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