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池田 千波留
2023年9月27日 12:46
「季節を味わう」では、毎月第4水曜日にその月の花を詠んだ俳句をご紹介します。あくまでも素人の好みで選んでおります。【菊】菊の香や奈良には古き仏たち 松尾芭蕉松尾芭蕉がこの句を読んだのは、元禄7年9月9日、旧暦での重陽の節句の日だったそうです。重陽の節句は菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべたお酒を楽しんだりして長寿や無病息災を祈願する日。「菊が香る季節、古都奈良には多くの仏像が
2023年9月20日 11:38
「季節を味わう」では、毎月第3水曜日に季節を象徴する日本の色をピックアップ。9月にもたくさんの色があります。その中から私の好みで選びました。【茜色】茜色と聞いて、夕暮れ時の空を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。茜色はやや黄みがかった沈んだ赤色のことで、山野に自生する蔓草の茜の根を染料としたことから茜色と名付けられました。植物の茜は「赤根」という字を当てられていたこともある、世界
2023年9月13日 11:37
世界で一番短い詩、俳句。「季節を味わう」では、毎月第2水曜日に季語を一つピックアップ。その季語が使われている俳句も紹介します。あくまでも私の好みで。【名月】9月(秋)の季語です。旧暦八月十五日の中秋の名月のことです。一年中でこの月が最も澄んで美しいとされています。虫の音や秋風などによって月の美しさがいっそう引き立ちます。「名月」を読んだ句を2句選んでご紹介します。名月や池
2023年9月6日 11:37
「季節を味わう」では、毎月第1水曜日にその月の暦や主な行事をまとめます。(全てを網羅するものではありません)2023年 9月(長月)1日(金) 二百十日、関東大震災記念日、防災の日 立春から数えて210日目に当たる日が「二百十日」で、季節の移り変わりを知らせる雑節の一つです。(雑節とは二十四節気とは別の季節の目安で日本人が大切にしてきた節目の日。) 二百十日は台風による暴風や大雨に見舞